小雨、25度、97%
草餅をちょっと入れておこうと、わっぱのお弁当箱を出してきました。
流しのすぐ上の、小さい私でもすぐ届くところに、3つわっぱのお弁当箱がおいてあります。秋田大館の秋田杉で作られる、曲げわっぱ。木目の美しさ、軽さ、そして香りの良さが好きで、一つまた一つと求めたものです。
一番大きい小判型は、息子が中学のときのお弁当箱です。ですからもう20年は経ちます。
和菓子を作るようになって、手土産にするとき、ちょっと入れるものと思い、次に求めたのが、この優しい形の2段型。これには、パグ犬モモのおせちも入れます。
4年前に求めた、長方形の2段型。きっちりと詰めたいときに使っています。
小判型に、草餅を詰めようと蓋を取りました。20年経っているのに、かすかに杉のさわやかなにおいです。ひとつひとつ摩ってやると、木肌の感触が3つとも違います。並べてみると、色つやが全く違います。木の器は、ほんとに時間が美しく育ててくれるのですね。
このわっぱのお弁当箱、蓋を取るときも、閉めるときも空気を包み込むような、優しい音がします。