文庫本を読んでいる時、いまひとつの
作品ならば、ページをめくる手が早い。
面白い作品の時にもやはり、ページを
めくる手は早いが、両者には雲泥の差がある。
ページを進める際の高揚感だ。
映画公開に合わせて読み終えるつもりで
中山七里著、宝島社文庫、
「さよならドビュッシー」を読んだ。
この作品も後者のように、早く先が読みたい、
が、文章から浮かび上がる情景も楽しみたいと
思いつつ、読み進めた。
特に、演奏の描写では、行間からもれ出る、
躍動感に興奮。残念ながら、
クラシック音楽に対する知識や曲の造詣など、
はなはだ心もとないため、行間から旋律といった
物を感じられないのが悔しい。
クラシックに通じている方ならば、多分、
そういうものも感じられるのでは
・・・・・などと想像してしまう。
ミステリーとしてみると犯人対探偵役というより
著者対読者というかたちで、前に読んだ
「タレーラン・・・」と同じタイプになるのだと思う。
個人的にはあまり好みのタイプではないが、
最後に「なるほどね」と唸らされるということでは
良作だと思います。
さらに、犯人がわかっても、
それが暗い結末に感じられないのも好印象。
解説を読むと、探偵役にあたる岬洋介が登場する
「おやすみラフマニノフ」という次作やその他も
控えているらしいので、順次読んでいきたいと思う。
作品ならば、ページをめくる手が早い。
面白い作品の時にもやはり、ページを
めくる手は早いが、両者には雲泥の差がある。
ページを進める際の高揚感だ。
映画公開に合わせて読み終えるつもりで
中山七里著、宝島社文庫、
「さよならドビュッシー」を読んだ。
この作品も後者のように、早く先が読みたい、
が、文章から浮かび上がる情景も楽しみたいと
思いつつ、読み進めた。
特に、演奏の描写では、行間からもれ出る、
躍動感に興奮。残念ながら、
クラシック音楽に対する知識や曲の造詣など、
はなはだ心もとないため、行間から旋律といった
物を感じられないのが悔しい。
クラシックに通じている方ならば、多分、
そういうものも感じられるのでは
・・・・・などと想像してしまう。
ミステリーとしてみると犯人対探偵役というより
著者対読者というかたちで、前に読んだ
「タレーラン・・・」と同じタイプになるのだと思う。
個人的にはあまり好みのタイプではないが、
最後に「なるほどね」と唸らされるということでは
良作だと思います。
さらに、犯人がわかっても、
それが暗い結末に感じられないのも好印象。
解説を読むと、探偵役にあたる岬洋介が登場する
「おやすみラフマニノフ」という次作やその他も
控えているらしいので、順次読んでいきたいと思う。