今年、お気に入りの作家に加わったのが
アーロン・エルキンズ。
スケルトン探偵と呼ばれる(本人は嫌がっている)
形質人類学教授ギデオン・オリバーの
活躍する物を11冊読んだ。
最初に読んだのはミステリアス・プレス社刊「古い骨」。
(ただし、これは昨年暮れに読んだのだが)
モンサンミッシェルがミステリの
舞台の一部に使われているのを
「面白そう」と思って読んだ。
骨を観察することで、その人物の
身長や体格、生前、どんな病気を患っていたか、
どんな生活をしていたかを鮮やかに解説してくれる
オリバー教授のキャラクターに好感を持った。
だが、事件の謎解きは、劇的な感じはなく、
読後、「こんなもんかな」といった感じだった。
その後、大型古本店の格安コーナーに
並んでいるので、「呪い!」「暗い森」と
読み進むにつれ、形質人類学者としての
能力以上に、そのキャラクターや
脇を固める登場人物とのやり取りが
ギデオンの魅力を深めてくれていく。
すると、読み終わった後に、
「次が読みたい」と思うようになってしまう。
普通は、同じ作家の作品を続けて読んでいると
「次はちょっと違う作家の物を・・・」と思うのだが、
つい、ストックしている本に
いそいそとカバーをつけていたりする。
それぞれの話でギデオンの脇を固める登場人物達、
ギデオンの恩師でもあるゴ-ルドスタインや
ハワイ出身のFBI捜査官のジョン・ロウ。
「安く旅する」ガイドブックの嘱託編集者のフィル・ボヤジャン。
そして、前妻を亡くしたギデオンの
喪失感を埋め、彼の推理の聞き役、
アドバイザーとして活躍?する愛妻ジュリー。
事件の舞台となる地での捜査担当官も
フランスのジョリ警部や
イタリアのカラヴァーレ大佐など
非常に個性的で頼もしい人物だったりする。
(上記の人物が一冊の中にまとめて登場するわけではないし、
ゴールドスタインは「死者の心臓」では故人となっているが
彼の提唱した「インチキ相互関連の法則」はたびたび、
彼の教えとして登場する)
事件の渦中の登場人物も一癖二癖ある人物だったり、
ギデオンの旧知の人物だったり、ジョンの身内だったり
中々面白い。
個人的には、最愛のジュリーとの出会いとして
重要なはずの「暗い森」はちょっとしんどいと感じたのだが、
それ以外なら、どれから読んでも楽しめると思う。が、
話が進むと増していくギデオンのキャラクターを
楽しむ為には、出版順に読んでいく方がいいのかもしれない。
ミステリアル・プレス社の刊行の作品が尽きたら
ハヤカワミステリ文庫へ進むとよいでしょう。
アーロン・エルキンズ。
スケルトン探偵と呼ばれる(本人は嫌がっている)
形質人類学教授ギデオン・オリバーの
活躍する物を11冊読んだ。
最初に読んだのはミステリアス・プレス社刊「古い骨」。
(ただし、これは昨年暮れに読んだのだが)
モンサンミッシェルがミステリの
舞台の一部に使われているのを
「面白そう」と思って読んだ。
骨を観察することで、その人物の
身長や体格、生前、どんな病気を患っていたか、
どんな生活をしていたかを鮮やかに解説してくれる
オリバー教授のキャラクターに好感を持った。
だが、事件の謎解きは、劇的な感じはなく、
読後、「こんなもんかな」といった感じだった。
その後、大型古本店の格安コーナーに
並んでいるので、「呪い!」「暗い森」と
読み進むにつれ、形質人類学者としての
能力以上に、そのキャラクターや
脇を固める登場人物とのやり取りが
ギデオンの魅力を深めてくれていく。
すると、読み終わった後に、
「次が読みたい」と思うようになってしまう。
普通は、同じ作家の作品を続けて読んでいると
「次はちょっと違う作家の物を・・・」と思うのだが、
つい、ストックしている本に
いそいそとカバーをつけていたりする。
それぞれの話でギデオンの脇を固める登場人物達、
ギデオンの恩師でもあるゴ-ルドスタインや
ハワイ出身のFBI捜査官のジョン・ロウ。
「安く旅する」ガイドブックの嘱託編集者のフィル・ボヤジャン。
そして、前妻を亡くしたギデオンの
喪失感を埋め、彼の推理の聞き役、
アドバイザーとして活躍?する愛妻ジュリー。
事件の舞台となる地での捜査担当官も
フランスのジョリ警部や
イタリアのカラヴァーレ大佐など
非常に個性的で頼もしい人物だったりする。
(上記の人物が一冊の中にまとめて登場するわけではないし、
ゴールドスタインは「死者の心臓」では故人となっているが
彼の提唱した「インチキ相互関連の法則」はたびたび、
彼の教えとして登場する)
事件の渦中の登場人物も一癖二癖ある人物だったり、
ギデオンの旧知の人物だったり、ジョンの身内だったり
中々面白い。
個人的には、最愛のジュリーとの出会いとして
重要なはずの「暗い森」はちょっとしんどいと感じたのだが、
それ以外なら、どれから読んでも楽しめると思う。が、
話が進むと増していくギデオンのキャラクターを
楽しむ為には、出版順に読んでいく方がいいのかもしれない。
ミステリアル・プレス社の刊行の作品が尽きたら
ハヤカワミステリ文庫へ進むとよいでしょう。