長門祭だったので、久々に長門ネタ。イベントに来て下さった方々、有り難いです。雨にならずに良かったです。
以前、カオスティック乙女工房さんやskirthikeさんの『消失ネタ』の紹介をしつつ、自分の『消失』についての意見をいつか形にする、と考えておりましたが、まあ、こういう事です。悪乗りが過ぎる。
『驚愕』というからには、『長門の中身が別人』『キョンが考えてるような「消失」の真相ではなかった』ぐらいのドンデン返しはあるかもしれない、という思い付き。
『消失』を初めて読んだ時から、「長門が実は『処分』されてるのではないか?」「中身だけ別人に入れ替わってるのではないか?」という根拠の無い不安に取り付かれております。
あくまでぼんやりした不安だったのですが、『分裂』で、あまりにキョンが、長門を、いつもと変わりない、と思い込もうとしているのが気になって、どんどん不安が大きくなってしまいました。「今までと違ってるのか?」と。
あくまで思い込みなんですけど、気分が悪くなり、具合が悪くなります。描けば一区切りが付いて少しは心が軽くなると思って形にしました。
キョンも長門の内面の成長を感じているようですが、『ワンダリングシャドウ』読むと、『内面の成長』と『情報生命体に取り付かれて行動に変化が生じているだけ』の区別は難しい気がしてきます。
『絶望系閉じられた世界』のような笑うしかない絶望を楽しむ谷川さんなら、『実はキョンが思うような麗しい世界ではありません』という過去のシリーズのドンデン返しもやりかねないという気がしてきます。
面白いハルヒ同人紹介
Savageland『ゲームを作るわよ!!』:SOS団がゲームを作るメイン話、一読して即買い。谷口が凄い。Yukihiroさん、みくるファンだそうで、みくるキョンの恥じらい勘違いドキドキ漫画も載ってます。思春期の妄想は読者が悶える素材ですから、もっと勘違いさせても良かったと思います。
やれる技巧を駆使して読者サービスを心がけているのが偉い。ハルヒ本は初らしいですが、他ジャンルでの活動経験は有るようなので、納得。
徹底してボケ倒す団員達の妙な理屈で作り込まれたゲームが謎で面白いですし、ハルヒの突っ込み連打がこれまた良いリズムで笑えてきます。セリフやりとりが上手い。
Yosihiroさんが最近長門に転びつつあるのが判る長門のボケでした。ダイナミックな視点が笑えます。
どっぺるゲンガー『DigitalHaruhi』:実験的作風が気に入って買った六君さんのハルヒ本2冊目。コピー本ですがざくざくした画面構成のカラー表紙が気に入ってます。初デジタル製作だそうですが、困難を克服して完成したのが偉い。
デジタルは編集に向いてるそうですが、ノンブルのキョン・キョン子シルエットが芸が細かい。
テーマ設定しなかったと断っておられますが、キョンがキョン子に惚れてしまう、というネタは、掘り下げたら面白いと思いますので、機会が有りましたら是非、発展篇をお願いします。いろいろ実験的に振り回していただきたいです。
フジサキさんとオガタさん『放課ゴ胸サワぎ。』:合同誌。表紙のオガタさんのSOS群像がいい感じで、ゲット。
本文はオガタさんの事故でキョン長戸急接近漫画とフジサキさんの酒乱みくる(?)のハルヒプチ逆セクハラネタ。ちょっとしたひとときをネタにした小品の組み合わせですが、画面構成が違った個性で面白い。
本文カットでも俯瞰が上手いオガタさん、世界を天井から床へと縦に落とし込んでゆく画面、少年少女の秘密を覗き見したような雰囲気のネタに合ってます。
長門押し倒し前後、息づかいが聞こえそうな絵。
みなもと太郎さんが、『音が聞こえるような漫画』が凄い、というような意味のことを書いておられた記憶がありますが、こういう描写はやりたいですね。いろいろ使えそう。
年々漫画力は底上げされていて、最近の同人はそういう場面が器用に描かれていて、うらやましい。焦りますね。
コスプレみくるのかわいいデフォルメカットのフジサキさん、本文もキャラのデフォルメされたかわいい表情変化でハプニングをさらりと描写します。変形コマ上手い人はうらやましい。
凄いのは可愛い顔もバッサリ切っちゃう大胆な画面。贅沢な才能の使い方。
ただ、魔法少女ハルヒは見せ場なので、さらりと流すのは勿体無いと思います。
オヤジのエロ意見ですが、どーんとゴロリと寝転ばして良かったと思います。ページ数の制約で大コマが取れないのは仕方ないのですが、折角の尻もフトモモも見えにくい角度で、画面外に切れてしまってるのが残念。とりあえず、ちらりズムを活用するのも手ですが。
見せ場のキャラ絵を決めてから、捨てコマや説明コマを圧縮するという見せ場防衛策を主張する漫画の描き方教室本が有りますが、表現や展開のリズムは進化するのでどう考えるべきか。
ふくしま正美さんが山本夜羽を批判した時は、『見せ場』中心主義を批判しておられたと記憶してます。山本さんは、「ネームが大事」と応じておられて、ネームを読ませるため、コマの多い漫画が増えているという97年ごろの小池一夫さんの指摘に附合します。
駆け出しで絵が未熟でも、キャラの会話が十分面白く読み応えの有る作品を作られる作家さんをイベントでよく見かけるようにもなっています。盗まないと。
脱線しましたが、画面、絵、の今までとこれからについても面白い同人紹介の機会に色々考えて行きたいとは思っております。
まだまだ続きます。
以前、カオスティック乙女工房さんやskirthikeさんの『消失ネタ』の紹介をしつつ、自分の『消失』についての意見をいつか形にする、と考えておりましたが、まあ、こういう事です。悪乗りが過ぎる。
『驚愕』というからには、『長門の中身が別人』『キョンが考えてるような「消失」の真相ではなかった』ぐらいのドンデン返しはあるかもしれない、という思い付き。
『消失』を初めて読んだ時から、「長門が実は『処分』されてるのではないか?」「中身だけ別人に入れ替わってるのではないか?」という根拠の無い不安に取り付かれております。
あくまでぼんやりした不安だったのですが、『分裂』で、あまりにキョンが、長門を、いつもと変わりない、と思い込もうとしているのが気になって、どんどん不安が大きくなってしまいました。「今までと違ってるのか?」と。
あくまで思い込みなんですけど、気分が悪くなり、具合が悪くなります。描けば一区切りが付いて少しは心が軽くなると思って形にしました。
キョンも長門の内面の成長を感じているようですが、『ワンダリングシャドウ』読むと、『内面の成長』と『情報生命体に取り付かれて行動に変化が生じているだけ』の区別は難しい気がしてきます。
『絶望系閉じられた世界』のような笑うしかない絶望を楽しむ谷川さんなら、『実はキョンが思うような麗しい世界ではありません』という過去のシリーズのドンデン返しもやりかねないという気がしてきます。
面白いハルヒ同人紹介
Savageland『ゲームを作るわよ!!』:SOS団がゲームを作るメイン話、一読して即買い。谷口が凄い。Yukihiroさん、みくるファンだそうで、みくるキョンの恥じらい勘違いドキドキ漫画も載ってます。思春期の妄想は読者が悶える素材ですから、もっと勘違いさせても良かったと思います。
やれる技巧を駆使して読者サービスを心がけているのが偉い。ハルヒ本は初らしいですが、他ジャンルでの活動経験は有るようなので、納得。
徹底してボケ倒す団員達の妙な理屈で作り込まれたゲームが謎で面白いですし、ハルヒの突っ込み連打がこれまた良いリズムで笑えてきます。セリフやりとりが上手い。
Yosihiroさんが最近長門に転びつつあるのが判る長門のボケでした。ダイナミックな視点が笑えます。
どっぺるゲンガー『DigitalHaruhi』:実験的作風が気に入って買った六君さんのハルヒ本2冊目。コピー本ですがざくざくした画面構成のカラー表紙が気に入ってます。初デジタル製作だそうですが、困難を克服して完成したのが偉い。
デジタルは編集に向いてるそうですが、ノンブルのキョン・キョン子シルエットが芸が細かい。
テーマ設定しなかったと断っておられますが、キョンがキョン子に惚れてしまう、というネタは、掘り下げたら面白いと思いますので、機会が有りましたら是非、発展篇をお願いします。いろいろ実験的に振り回していただきたいです。
フジサキさんとオガタさん『放課ゴ胸サワぎ。』:合同誌。表紙のオガタさんのSOS群像がいい感じで、ゲット。
本文はオガタさんの事故でキョン長戸急接近漫画とフジサキさんの酒乱みくる(?)のハルヒプチ逆セクハラネタ。ちょっとしたひとときをネタにした小品の組み合わせですが、画面構成が違った個性で面白い。
本文カットでも俯瞰が上手いオガタさん、世界を天井から床へと縦に落とし込んでゆく画面、少年少女の秘密を覗き見したような雰囲気のネタに合ってます。
長門押し倒し前後、息づかいが聞こえそうな絵。
みなもと太郎さんが、『音が聞こえるような漫画』が凄い、というような意味のことを書いておられた記憶がありますが、こういう描写はやりたいですね。いろいろ使えそう。
年々漫画力は底上げされていて、最近の同人はそういう場面が器用に描かれていて、うらやましい。焦りますね。
コスプレみくるのかわいいデフォルメカットのフジサキさん、本文もキャラのデフォルメされたかわいい表情変化でハプニングをさらりと描写します。変形コマ上手い人はうらやましい。
凄いのは可愛い顔もバッサリ切っちゃう大胆な画面。贅沢な才能の使い方。
ただ、魔法少女ハルヒは見せ場なので、さらりと流すのは勿体無いと思います。
オヤジのエロ意見ですが、どーんとゴロリと寝転ばして良かったと思います。ページ数の制約で大コマが取れないのは仕方ないのですが、折角の尻もフトモモも見えにくい角度で、画面外に切れてしまってるのが残念。とりあえず、ちらりズムを活用するのも手ですが。
見せ場のキャラ絵を決めてから、捨てコマや説明コマを圧縮するという見せ場防衛策を主張する漫画の描き方教室本が有りますが、表現や展開のリズムは進化するのでどう考えるべきか。
ふくしま正美さんが山本夜羽を批判した時は、『見せ場』中心主義を批判しておられたと記憶してます。山本さんは、「ネームが大事」と応じておられて、ネームを読ませるため、コマの多い漫画が増えているという97年ごろの小池一夫さんの指摘に附合します。
駆け出しで絵が未熟でも、キャラの会話が十分面白く読み応えの有る作品を作られる作家さんをイベントでよく見かけるようにもなっています。盗まないと。
脱線しましたが、画面、絵、の今までとこれからについても面白い同人紹介の機会に色々考えて行きたいとは思っております。
まだまだ続きます。