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羽田空港内を走るAEROSTAR ECO HYBRID~なかなか乗車機会のない車両もここでは…

2008-07-30 | バス[首都圏]

   

最近首都圏では異常な暑さが続き、涼しい北海道から帰還した後には体が適応できず、MAKIKYUは一時期体調を崩した程ですが、その後も暑さの影響で体力の消耗が著しく、手元に青春18きっぷもあるものの、休みの日でも遠出は…という日が多くなっている状況です。

こんな有様ですので、一昨日MAKIKYUは休日だったにも関わらず、昼過ぎまでダラダラしている状況でしたが、午後から近場へお出かけ…という事で、横浜市内からは丸一日を使って行く様な所ではないものの、ちょっと空いた時間を使うには丁度良い事もあり、横浜市内某所から路線バスを乗り継ぎ、羽田空港まで出向いていました。
(ただ一般路線バスのみを乗り継いでいくとなると、さほどの距離でなくても意外と時間を要するもので、帰りは別経路でした)

飛ぶ(=航空機に搭乗する)のが駄目なMAKIKYUの事ですので、空港へ出向くといっても当然大空を飛んで遠方へ…という事はありません(まして羽田空港を発着する航空機の大半は国内線ですので尚更です)が、空港内を走るターミナル間連絡バス(第1ターミナル~第2ターミナル~国際線ターミナル間を循環運行:運行は羽田京急バスが受託)が気になっており、この連絡バスで活躍するシリーズ式ハイブリッドバス・三菱ふそうAEROSTAR ECO HYBRIDに乗車する事が最たる目的でした。
(この車両は以前から気になっていましたが、先日北海道へ行った際に函館バスの同種車両を見た事で、尚更気になる存在となった事も、羽田へ足を運ぶ大きな要因です)

ハイブリッドバスというと、一般的にモーターとエンジンの動力を併用(混血=ハイブリッド)するタイプ(パラレル式)をイメージするかと思いますが、シリーズ式では動力は専らモーターを用い、その電力にエンジンを用いるもので、鉄道車両で言うとJR東日本キハE200形『こうみ』を連想させられるものです。

この車両は全国的にもまだまだ希少な車両で、新鋭車両がゴロゴロ走る首都圏の路線バスでも、まだその姿は…という程の有様ですが、羽田空港内のターミナル連絡バスでは、AEROSTAR ECO HYBRIDは最初に1台導入された後、最近になって増備された車両も存在し、希少なAEROSTAR ECO HYBRIDが羽田空港内のターミナル間という狭いエリアを複数台走り回っています。

ターミナル間連絡バス自体もかなりの高頻度で運行していますので、羽田空港へ行けば短い区間とはいえ、かなり容易にAEROSTAR ECO HYBRIDに乗車する事ができ、MAKIKYUも乗車してきましたが、連絡バスでは他の車両も運用されているものの、概ね2~3本に1本程度の割合でAEROSTAR ECO HYBRIDがやって来る状況でした。

肝心の乗り心地ですが、以前MAKIKYUが遠州鉄道の三菱ふそうAEROSTAR HEV(該当記事はこちらをクリック:AEROSTAR ECO HYBRIDの試作車的存在ともいえる車両で、これも非常に希少な車両です)に乗車した際は、走行音こそ静かなものの、発進・停車時の衝撃の大きさが随分気になったものでしたが、今回乗車したAEROSTAR ECO HYBRIDでは発進・停車時も特に衝撃が気になる事もなく、至って快適に感じられましたので、これはシリーズ式ハイブリッドバス量産化に伴って改善されたものなのか、それとも車両の個体差によるものなのかも気になる所です。

またターミナル間連絡バスで用いられているAEROSTAR ECO HYBRIDでは、最近導入された車両の側面行先表示で、一部車両の一部分だけとはいえ、バスではまだ珍しいフルカラーLEDを用いている事や、JR東日本キハE200形ハイブリッド気動車の如く、車内に設置されたLCDモニターでシリーズ式ハイブリッド車の構造を宣伝している事、それにドアチャイムに何故か大阪市営地下鉄でよく使われているタイプ(開閉時で異なる)が用いられているのも印象的でした。
(ドアチャイムは恐らく偶然で、まさかターミナル間連絡バスで大阪を連想させるチャイムを用いる事で、羽田から大阪へ飛びたくなる様な演出をしている訳ではないと思いますが…)

ちなみに空港内ターミナル間連絡バスという特殊性もあって、車内放送が4ヶ国語(日本語・English・한국어・中国語)で流れ、更にAEROSTAR ECO HYBRIDでは車内に設置されたLCDモニターなどでも4ヶ国語による文字案内が流れるのも独特です。

한국어や中国語の車内放送(後者は殆ど聞き取れませんが…)を聞くと、彼の地へ行きたくなってしまう気分(ただ羽田から飛びたいとは感じませんが…)でしたが、ECO HYBRIDである事を別としても、なかなか興味深いバスです。

それにAEROSTAR ECO HYBRID自体も、導入コストが同サイズ一般路線バスの倍はすると言われる高級車両であるにも関わらず、羽田空港へ出向けば運賃無料で手頃に乗車できるのは有難い限りで、何らかの用事で羽田空港を訪れる機会があれば勿論、そうでなくても空港を発着する各種交通機関(モノレールや路線バス、リムジンバスなど)の乗車と合わせ、この連絡バスに乗ってみるのも面白いものです。

「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様も機会がありましたら、是非羽田空港内を走るターミナル連絡バスで活躍するAEROSTAR ECO HYBRIDに乗車してみては如何でしょうか?