先日一畑バスの大型ショート車・いすゞキュービックLTに関する記事を取り上げましたが、今月もMAKIKYUは相鉄バス(相模鉄道のバスとは別)で大型ショートの路線バスに乗車する機会がありましたので、今日はその相鉄バスに関して取り上げたいと思います。
乗車した路線は綾75系統、この路線は小田急線の南林間駅と相鉄線のさがみ野駅(北口)を結ぶ系統で、かつては相模大塚駅発着でしたが、近年はさがみ野駅手前の柏が谷からさがみ野駅へ入る経路に変更され、一部の便のみが相模大塚駅まで運行されています。(以前は柏が谷を出ると相模大塚駅まで停留所が無く、ここは結構な距離がありました)
この系統が相模大塚駅発着だった頃は車両も専ら大型車が使用されていましたが、さがみ野駅発着になってからはさがみ野駅ロータリーが余り広くない事や、便数も昼間は毎時2便、朝夕もせいぜい3便程度でさほど混雑しないという事もあり、近年は専ら大型ショート車が使用されています。(中型ではなく専ら大型ショートという路線は、近年の首都圏ではあまり見かけません)
先日MAKIKYUが乗車した際は、先日取り上げた一畑バスと同等の下回り(年式によって若干の差異があります)に、富士重工7Eボディーを載せた車両(写真)がやってきましたが、この路線では見た目はほぼ同様でも日産ディーゼル製の下回りを載せた車両(RP)も混用されており、これは車両番号帯で識別する事が可能です。(いすゞ=5000番台・日産ディーゼル=8000番台)
またこの路線は初乗り170円の区間制運賃となっており、乗車時に行先を告げる運賃前払い(一時期後払いになった事もありました)となっていますが、LEDを用いた運賃表示器(首都圏で相鉄バス以外には京急や阪東などが採用していますが、これは少数派です)は整理券方式とは逆に終点に近づくにつれて表示数が減少し、これは同エリアの神奈中などでも事例がありますが、前払いですと運賃表示部は活用されていない事例の方が多いですので、なかなか特徴的です。
運賃設定も少々変わっていまして、南林間駅から乗車した場合ですと神奈中との兼ね合いもあるのか2つ目の十一条(1.1㎞:相鉄の時刻・運賃検索ではバスの㎞数も表示されます)で既に190円ですが、さがみ野駅から乗車した場合は終点の一つ手前の九条(3.2㎞)まで180円で乗車できますので、この路線の利用客のメインとなる中間のひばりが丘地区では、相鉄側へ出る方が有利な運賃設定となっています。(ちなみに南林間駅~さがみ野駅間は4.0㎞:210円です)
この綾75系統は大型ショート車が好きな方にはたまらない路線かと思いますが、距離や運賃も手頃ですので、電車だけではなくちょっとバスにも…という方にも是非オススメで、ひばりが丘地区への所用をはじめ、全線を乗り通すのも悪くないと思います。
また南林間駅~九条間は徒歩10分程度でまっすぐですので、天候が穏やかな日にはさがみ野駅から九条まで乗車し、その後碁盤の目状に道路が整備された南林間の街並みを散策するのもオススメ(近隣の飛行場の影響を除けばなかなか良い所です)で、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様もこの一帯へ行かれる機会がありましたら是非一度この系統に乗車されてみては如何でしょうか?
写真は綾75系統で使用される相鉄バスの大型ショート車と車内の運賃表示器(撮影許可済)です。