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小田急ファミリー鉄道展2015に出陣

2015-10-20 | 交通関連イベント等

去る1718日の週末2日間は、海老名にある小田急線の車両基地において、毎年恒例のイベントとなっている「小田急ファミリー鉄道展」が開催され、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様方の中で首都圏各地にお住まいの方の中には、実際に現地へ足を運ばれた方もおられるかと思います。

MAKIKYUもこのイベントに出陣した1人で、単独行動が大半を占めるMAKIKYUにしては珍しく知人同行での参加となりましたが、今回物販関連は「欲しいものは既に購入済」でしたので、個人的には車両展示の見学・撮影がメインという状況でした。


今回の車両展示は告知ポスターでも大きく掲げられ、日頃土休日ともなれば花形的存在だけあって予備車なしの
2編成フル稼働、イベントなどでの展示もまず行われる事がない50000VSEが展示された事が、大きな目玉と感じたものでした。


VSE
は車内見学などの対象ではなく外観撮影のみでしたが、前面に運行開始10周年記念のロゴが出ていたのが注目点と感じたものでした。

 
近年のファミリー鉄道展では、日頃まず見る機会のない保存車両などの目玉車両を出すのではなく、車両の前で記念撮影できる状況にするなど、コアなファン層よりも家族連れなどが楽しめるイベントを志向している雰囲気だけあり、人物の映らない状況での撮影がやや困難と感じたのが難点で、時間帯を区切って何度かの撮影タイムが設けられても…と感じたものでした。

ただ押し合いで罵声が飛び交うような鉄道系イベントも散見される中、会場内は比較的落ち着いた雰囲気と感じたのは評価できる点で、日頃本線とは隔離された専用格納庫内に保存されている旧3000SE車を、現役時代に顔合わせする機会がなかった60000MSEと並べる様な大企画を実行するなら、ファン人気も高い小田急だけに、ファミリー向けイベントとは程遠い状況は避けられなかったのでは…と思います。


営業用車両ではロマンスカー
VSEの他に、日頃4両単独で運行する機会はまずない1000形と8000形のリニューアル車両各4両も展示されましたが、両形式共に複数編成が稼働している事もあり、イベント告知ポスターに起用された編成とは異なる番号の編成が展示されたものでした。
(以前のファミリー鉄道展においては、展示された編成番号が告知ポスター通りだった事もありました)

まだリニューアル編成稼働開始から1年経っていない1000形リニューアル車に関しては車内公開も実施、日頃同社への乗車機会が限られる沿線外からの訪問者に、他車両では見られない独創的な点をPRする意味でも、絶好の機会になったのでは…と感じたものでした。


ちなみに今回展示された
3編成は、どの車両もパンタグラフを下げた状態で展示されましたので、LED行先表示や車内照明、案内表示装置などの稼働状態を見る事が出来ないのは少々惜しいと感じたものでした。
(写真は会場内で車内公開された1000形リニューアル車の車内を撮影したものです)


また
MAKIKYUの訪問日には、1000形リニューアル車は展示された編成とは異なる編成が営業運転で稼働、イベント帰りにたまたまやって来た急行で乗車機会があり、沿線外から足を運んだ同行者には、リニューアルで大きく変化した1000形を堪能して頂くと共に、見た目は似ていても様々な点で差異の多い2000形との乗り比べも出来たのは良かったと感じたものでした。


毎年車両基地内の車両公開スペース外に停車した一般車両を、会場内から撮影できる「闇展示」が存在するのもこのイベントの特徴で、以前真っ赤な
1000形が登場して同行の知人が大喜びという事もありましたが、今年の訪問日に丁度良いポジションに停車したのは4000形でした。

同形はありふれた存在ながら今年のイベント展示対象車種ではない上に、最近
JR常磐線における試運転も話題になっており、今後が注目される新型車両の闇展示登場も悪くないと感じたものでした。


この他に日頃すぐ近くで見る機会が限られる保線車両各車が展示されるのも、ファミリー鉄道展の大きな特徴で、
20000RSEが小田急線内から消滅した今日でも、保線車両で同一塗装が健在というのも注目点と感じたものでした。

MAKIKYUの現住地からは会場も比較的至近ですので、来年以降も機会があればまた「ファミリー鉄道展」に出陣したいと思っていますが、今後もここ数年恒例となっている形態で展示車両を変えての開催となるのか、それとも異なった形での開催となるのかも気になる所です。

個人的にはそろそろ多数非公開で保存している車両の1つ、もしくは検測車両(テクノインスペクター)位は、現役旅客用車両と並びではなくても構いませんので、公開されると面白いのではと感じているのですが…