七月歌舞伎座は「NINAGAWA 十二夜」。
蜷川幸雄の演出によるシェイクスピアの恋愛喜劇を
歌舞伎の世界に持ち込んだ新しい形の作品である。
二年前の7月に初演され多くのファンから絶賛を浴び
新たな趣向を盛り込んでの再演だった、らしい。
とにかく開幕時から観客をアッ!と驚かす演出ぶり。
ハーフミラーに写る観客席全体が現れた時にはビックリ・感動
開幕~5分間で照明・音楽を含めた見事な演出で観客全員を魅了してしまった。通常の歌舞伎・コクーンでの歌舞伎等とは別の意味でとっても楽しい十二夜だった。
風林火山の亀治郎は歯切れ良い語りとしなやかな女役が良く似合い、
一人三役の菊之助は相変わらず綺麗な姫役と獅子丸役との早変わりが素晴らしく、
二役演じた菊五郎も味のある面白いウコン役?を演じていた。
23日夜の部であった。
我々の前席には、女優の渡辺えり子が観劇していた。
愚妻は、席についた時から判っていたようで幕間に教えてもらった。
すぐ前で自分はえり子さんの頭越しに舞台を見ていたのだ。
推測だが、8月歌舞伎でえり子さんの演出する題目があり、
その下見も兼ねて見に来ていたのではないだろうか?
殆どスッピン、普段着のまま?テレビで見るのと一緒。
よほど楽しかったのでしょう、
あの低い声でワハハと幾度も笑っていらっしゃいました。
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