一夜明けても昨日の感動は醒めるばかりか益々高まるばかりだ。
昨夜は22時過ぎに地元に戻りそのまま友人の待つ飲み屋さんへ。
結局、3時頃帰宅したが神経が昂ぶったままで寝つくことができず。
まだ頭の中はボーっとしているが(飲みすぎて?)
ホットな内にJ1昇格を決めた様子をまとめておこう。
予報だと午後から降雨でしたがご覧の通りで雨具要らずでした。
11月初めの48節にこけら落としとなったケーズデンキスタジアム水戸。
この試合でベガルタ仙台が6年振りの昇格を決めたスタジアム。
水戸ホーリーホックの選手・サポ・関係者等からすれば年に二度も相手チームの胴上げは見たくない、是が非でも最終戦のベルマーレには引き分け以上を望んだことでしょう。
我がベルマーレはここで勝利すれば自力昇格が決まる大一番とあって49節のアウェイ甲府戦以上のサポが集結。この試合の入場者数が5,500人、その内ベルサポが3,500人程度と完全にアウェイジャックの状態でした。
今年最後の円陣。開幕戦から51試合連続出場のGK:野澤洋輔の左足はいつも以上にまっすぐと高くあげ彼の気持ちの入れようが伝わってくるようでした。
試合開始です。ホーム最終戦に花を添えたい水戸は積極的な攻撃展開。対する我らがベルマーレも勝利あるのみと攻め上がります。お互い気持ちのこもった戦いです。しかししかし、先制したのは水戸、二点目も水戸。あれれ~・・・。
これで湘南選手は崖っぷちまで追い込まれ、あと一点取られたらおしまい、と言うところで野澤のファインセーブ炸裂です。
「よし、これからが勝負だ!!」と切り替えた湘南選手達はみごとに前半で同点に追いつきます。田原豊が今季10得点目を豪快に決め、札幌戦のあと頭を丸めた阿部吉朗が今季9得点目をその頭で決め同点
、FW陣が奮起しました。
そしてそして、ついにその時が訪れました。
後半8分、坂本紘司からのクロスを走り込んで来た阿部吉朗がトビウオの様なスライディングヘッドでネットを揺らしました、大逆転弾
、昇格を決めたJ1復帰弾になったのです。
阿部吉朗の今季10得点目は彼の執念の一発でした。
42節札幌厚別でPKを外し、敗戦後涙したそうです。次のホームで見た時には坊主頭となっており目はギラギラと光っていたのを思い出します。その後ヴェルディ戦のロスタイム同点弾は記憶に新しいもので我が愚妻はこのゴールが今年のベルマーレのベストゴールだと言って録画を何回も見ていました。
今日、アフターゲームショーの録画を見ていたら、12月のJ2ベストゴールに阿部の昇格弾が選ばれていました。まさに、彼の執念が我々をJ1に連れて行ってくれた、と言っても過言ではないでしょう。
阿部吉朗のもとにおなじみ野々村芳和氏が駆けつけて祝福の握手。
昇格請負人:寺川能人と阿部。ほんとに皆、嬉しそうでした。
反町康治、監督インタビュー。
みごと一年目にして「暴れん坊復活」を成し遂げてくれた天才監督。カリスマ性があり知的で戦術に優れ選手起用がうまい監督。毎試合毎試合、血の出るような努力を積み重ねてきたのをサッカーの神様は最後に反さんに味方してくれたのでしょう。
「おめでとう、反さん。そして、多くの感動をありがとう。」
そして、忘れてはいけないのが菅野将晃前監督。
去年・一昨年とチームを纏め昇格争いのいい所まで作り上げてきた菅野さん。これをベースとして今年、反さんが彼流の調味料を加えてJ1復帰を成し遂げた。菅野さんの存在無くして今日の湘南はない、とも付記しておきたい。
ミスター湘南:坂本紘司とミスターアフターゲームショーの野々村氏。
色男二人が楽しそうに嬉しそうに・・・、絵になりますねぇ~。
苦節10年の坂本にやっと春が訪れてきました。今年は反さんの起用もあって攻撃型MFを任され、水を得た魚のごとく活躍。14節水戸戦での自身初のハットトリックを含め今季13得点と大躍進。特に27節セレッソ戦での同点弾、49節甲府戦でのロスタイム決勝弾などが鮮明に思い出される。
彼が今季のMVPとなってしかるべきだろう。
まだまだ記しておかねばならぬ事は山ほどあるが・・・
とにかく今年、沢山の悔し涙と最後の最後に感極まる嬉し涙を与えてくれた全ての選手・監督・スタッフ等多くの関係者に御礼を言いたい。
「おめでとう、そして、ありがとう」