J2リーグが4日開幕し、新生ベルマーレを率いるチョウ監督が初陣を飾った。
到着のバスからスタジアムに入る勝利の花道では
チョウ新監督の顔はかなり強張って、緊張しているかに見えた。
「失うものは何もない、チャレンジャーとして戦ってこい。」と戦士達に伝えたのだろうか?
強敵、京都サンガを相手に先制はされたものの、
互角以上の戦いで前半に追いつき、後半ロスタイムに逆転弾を決めて西の横綱を破った。
昨年、反町康治は京都を相手に270分戦ってゴールを奪う事ができず
3試合とも負けてしまった。
(今日は引分けでいいよね・・・)、大方の思いはこうだった筈だ。
が、この思いを覆したのは、チーム全体に浸透しつつある「GET3」の合言葉らしい。
「GET3」・・・チョウ氏の監督就任会見時に話された事の一つで
目の前の一試合一試合を全力で戦い勝ち点3を最後まで諦めずに走り切る。ことらしい。
初戦からその結果を生み出すなんて・・・、
試合終了直後の様子ですが選手・スタッフがチョウさんの所に駆け寄り
抱き合って喜ぶ姿を見ていたら自分も胸が熱くなってきちゃいましたよ。
監督インタビューに応えている様子。
これも初体験だったので噛まないようしっかり話していたんでしょうね。
一週間前に伊勢原ビオーニャの総会でお会いした時は
真面目で丁寧な方だと感じましたが、
昨日は勝負に対する強い気持ちのようなものも感じました。
「初陣を飾れて本当におめでとう。」って伝えたいです。
さて、この日のMOMは岩上祐三選手。
どうです、この満面の笑み。
プロ初出場で初得点の結果だけではなく、
キッカーとしてFK・CKを任されミドルシュートも切れ味良く、
更にはロングスローと言う武器まで保持している多彩な選手。
今年、東海大学を卒業した新加入選手の一人で、
殆ど無名だった?のが、早くもニューヒーローとしての名乗りを挙げた。
頼もしい選手だ、背番号:15にこれから注目したい。
もう一人、新しい選手を覚えておこう。
背番号:22、大野和成選手、22歳。
アルビレックス新潟に原籍があり、昨年夏から愛媛FCにレンタル移籍して活躍。
今年から、レンタルで湘南に入ってきた上越ボーイ。
3バックの右を昨日は担っていたが、遠藤航と良いコンビネーションで
京都の宮吉や久保に殆ど決定的な仕事をさせなかった。グッドジョブだ。
後半ロスタイムに自陣から相手ボールを奪うと
早いスピードで駆け上がり菊池大介に綺麗なパスを通す。
受けた大介がDF一人をかわしゴールネットを揺らしこれが決勝点。
大野のボールカットから始まったカウンターがなかったら
この試合、勝ち点1のままだったので、蹴激賞は彼でも良かった筈だ。
まあまあ、新しい選手と昨年からの選手が入り混じり
相乗効果で勝ってくれることは一番嬉しいことだ。
早く新しい選手の顔と特徴を覚えて応援することにしましょう。
これからの一試合一試合、日替わり的にヒーローが出る事を期待してます。
次、3・11はザスパ草津戦。
おいらは、前橋のゴール裏で黙祷を捧げたいと思っています。