僕らはみんな生きている♪

生きているから顔がある。花や葉っぱ、酒の肴と独り呑み、ぼっち飯料理、なんちゃって小説みたいなもの…

生命体

2013年11月09日 | SF小説ハートマン





あ、あのぅ、S3-E3、妙なことが起こっていますよ
移動する生命体です。
ひょっとすると知能を持っているかも知れないですよ。

近づいてくるようです
何か武器のようなものも持っている感じです
私のデータベースには安全に対処する選択肢が見つかりません…



なんだなんだ?
D-4QP、何のことを言ってるんだ

生命体だって?そんなものは歴史で習っただけで
現実にはいない、過去のお話だろう?








そう言えば私、最近夢をよく見るんです
私の記憶領域のどこかに、
100年くらい間に一緒に暮らしていた人間のゴーストが残っているのかも知れないって
ドクターに言われました

でもこれは、ゴ、ゴーストなんかじゃないです
本当にこっちに向かって来るんですって
ほら、武器を構えた!
わわわわっど、どうしましょう…


D-4QP、確認した
僕も以前一緒に仕事をしたことがあるヒューマンアンドロイドのサニーに
夢のことを聞いたことがあるよ

ハートマンに記録しているた映像データと分析結果を転送して
この星でも人間と遭遇したことを報告しておこう
そして、


そ、そして何ですか?


とりあえず死んだふりでもしておこう


し、死んだふりって?


バッテリーが切れたとか、回路がショートしたとか、何でもいいから
動いちゃいないんだと思わせるんだ!


あっはい。




くんくんくんくんっ 何か臭うぞ感じるぞ
太陽以外の赤外線も感じるぞ

人間だって?馬鹿なことを
そんな愚かな生き物はとっくの昔に滅びたはずだ










とにかく動かないことだ
生命とか機械とかに思われないように

そうだ、家具になっていればいい
もしかして座るかも知れない
そうなれば捕らえるのは簡単だ、、、
























コメント
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