フルート吹きの物思い

趣味のフルートと、それに関わるもろもろのこと。

ステージのあがり対策

2004-04-21 | 演奏や練習に関して
引き続き、あがり対策について。

演奏中に緊張すると(緊張しなくても?)、汗をかく。

額に汗をかくと、メガネに落ちたり、目に入ったりして視界が悪くなる。これについてはハチマキをするのが良いということに気づいたが、とてもステージでやる勇気はない。
休符を見つけてハンカチで拭く。座って演奏の時はハンカチをひざの上におけばよいが、立奏では困る。概ね立奏の時は少人数のアンサンブルなので、休符も少なく余計に汗を拭きにくい。

歌口が汗で濡れると、楽器が滑ってしまう。このすべり防止のためにいくつかの対策が知られている。

一番簡単なのは、滑り止めのために歌口のリッププレート(唇のあたる部分)に紙を貼る。
これは、切手の「みみ」の部分が良いらしい。私はそんなに滑って困ることはないので試したことはない。なかには、おまじないのためか本物の切手を貼る人もいるらしい。高価なほどご利益があるかのか?

紙の難点は、汚れることである。黒く年季の入った薄汚い楽器(失礼!)に汚らしい紙が貼りっぱなしはどうかなと思うことがある。また、女性の場合は口紅がついてまっかっかなことも。金の楽器に白い紙が貼ってあり、それが赤く染まっていると結構目立つんだけどなぁ。

最近は、某楽器メーカからリッププレートに貼る専用シールがある。まだ使ったことはないのだけれど。どんなもんだろう。

もう少しエレガントな方法は、リッププレートに彫刻をする。彫刻の際に汗の滑り止めにしたい旨を伝えると、深めに彫ってもらうこともできるらしい。彫刻の入った歌口を試してみたが、慣れていないためかざらざらして違和感があった。長時間演奏するとリッププレートのあたる部分がが赤くなってひりひりしそう。
楽器への彫刻は昔から興味があるが、唇のあたる部分は避けて彫刻を入れたいなと思っている。

手に汗をかくと、楽器がすべる。

特に、プラチナ製の楽器は重量がある上に滑りやすいとされる。人によっては楽器を支持する部分(左手の人差し指の根元や右手の親指があたる部分)にやすりをかけてしまうらしい。自分は実物を見たことがないが、考えるだけで恐ろしい。だって、プラチナ製の楽器といったら600万円以上だよ!

プラスチックやビニールパイプみたいのを、支持部分へとりつけて滑り止めや運指の手助けとするものが市販されている。
私はその両方を持っている。

プラスチックのは、フルートのパイプにぱちんとはめるのだが、管の内側からその部分をみると微妙に圧力で凹んでいるのが見えた。運指の調子はよかったのだが、少し怖くなって使用をやめてしまった。

ビニールパイプは、管を凹ます様なことはなくて良いのだが意外に滑る。それと、私には支持部が太くなりすぎるので少し使ってからやめてしまった。何種類か肉厚を選べるようにしてもらいたい。まあやわらかい材質なので、自分で切ったりすればいいだけの話なのだが。

ステージ上の話にもどると。

少量のアルコールを飲む。

緊張緩和のために、本番前に少量のアルコールを飲むというのがある。学生時代にワインを少し飲んでステージに上った人がいたが、酒に強くないのか、ゆでだこのような顔をして演奏していた。
それを見て、酒を飲んでステージに上がることはしないと思った。

薬を飲む。

医者をやっている奏者がいた。緊張しない、というより心臓の鼓動をあがらなくするという薬があるらしい。そのかわりに、体が本当に酸素が必要になっても、心臓の鼓動は早くならないというものだとのこと。その日の演奏する曲に応じて(緊張具合に応じて)、時計を見ながら薬を飲む量を決め手飲んでいる。「今日は××の曲だから○錠でいいか」「今日は大変な××の曲で、一番緊張するのは○時○分ごろだから、その△分前に□錠必ず飲まねば」という具合に。

最初はみんな緊張しない薬があるのかと興味しんしんで、俺にもひとつくれ、みたいな話をする。しかし、少し話を聞くと恐ろしくなってみな退散してしまう。まだ誰も彼から薬をもらった人はいない。

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