フルート吹きの物思い

趣味のフルートと、それに関わるもろもろのこと。

新しくない、新入団員

2008-02-29 | 吹奏楽、管弦楽&アンサンブル団体
我がオケ(Fオケ)にOb、Fgの新入団員が入ってきた。
演奏会が終わり、初見の合奏の日に初顔合わせ。


新入団員とはいうものの、私にとって知らない顔ではない。というか、一緒に木管アンサンブルをやっている仲間内なので、どちらかというと、よく知った顔、と言った方が実情に近い(笑)

私が勧誘したというわけではなくて、最近ご引っ越しされて、通える範囲にオーケストラを探してみたら、あ、なんだ、意外に近くにあるじゃん、みたいな感じで私に様子を探るメールを送ってきてくれたのだった。


ちょうど、例の選曲もめたFgがご勇退、私ととても仲の良かったObさんもご都合により退団してしまったあとなので、オーケストラとしても幸運なタイミングであった。


2人ともかなり楽器は上手で、特に同じ高音楽器としてObさんの大ファンである。


去年から今年にかけて、私の「一度はやっておきたいリスト」のが一挙に実現してきている。ブラ一は去年演奏。バイオリンでオーケストラに乗る、というのもやはり一挙にシンフォニー2曲含めた2ステージ達成。そして、レイア姫のテーマ(スターウォーズ)のソロやりたい、というのも今年吹奏楽で達成。

で、残りの一つが、木管アンサンブルの上手な人達と一度でいいからオケで演奏する。というものだった。これは極めて達成困難と思っていたが、ここにきてあっさりと実現してしまった。


全てを達成してしまった今(笑)、残りの人生、何を楽しみに生きていけばいいの? と思うかと思えば。


新たに、1stバイオリンでオケに乗る。
という野望ができた。

うーん、難しい・・・


そして、また一つ・・・・・


とにかく彼女のObは見事である。

専門の学校で教育を受けたわけではないが、きちんとレッスンも受けていて、練習熱心だし、センスもある。私がここのブログで書くような、小節の感じ方とかリズムの取り方とか、そういうある意味テクニカルな部類のことに関して、私がこのObさんにコメントできるようなことは全くなくて。

もちろん、アラは見つけられる。
でもそういうことではなくて。


とにかく、彼女のObは音色も表現も、なんというか、艶があって伸びやかである。
「音楽ってこんなに楽しい」ことが、ゼスチャーからも、音からもありありと伝わってくる。


最近は少なくなったが、木管アンサンブルの始まりの頃は、練習中にダメ出し大会。みんな耳もいいし意志もあるので、こうしようよっ、という前向きな意見が飛び交う。(ま、打たれ楽しい人を、イヂメテ楽しむ、というノリも一部あり)

飲み会ではダメ出しを肴にアルコールが進む。


わたしのオーケストラでの合奏で、久しぶりにそういう、上手で耳の良い仲間との、ある意味厳しい緊張感を感じた。


例えば、同じフレーズがパートで受けわたしされる場面で、最初に受け渡されるはずのニュアンスをはずしちゃうのは誰? みたいな。

ここでやらかしちゃうと、あとで酒の肴だよ、みたいな。


もちろん初見の合奏で何かやっちゃったからといってイヤミを言うような(陰湿な)仲間ではもちろんないのだけれど、そういうことを想いながら、いつもとはまた違う緊張感のある初見合奏ではあった。


木管アンサンブルであれば、フルートとオーボエは対話や駆け引きを楽しむ仲のいい友達である。

これがオーケストラだと、もちろん対話や駆け引きを楽しむ場面もあるのだが、黙って相手の演奏を聴く、という場面も多くなる。

あー、この人、やっぱり上手いな~、上手いな~、上手いな~・・・・
なんだか、すげーなぁ・・・

という時間が多くなる。


あるフルートの工房に行った時、常連さんらしき人がフルートのダブルケースを持ってきていて、その中身はなんと!! 某アメリカ製ヘインズの14kと18kだった!!ことがあった。

幸いにもその方のご好意でどちらも吹かせて頂くことができて、14kの方がわたしにとって至上の音色であった。金のイヤらしさは全くなく、音の柔らかさと甘さは絶品! (18kの方は、ちょっと金らしい強さが気になった・・・ あくまでも私個人の感覚であるけれど)


こんなに素晴らしい14kをお持ちであったのに「何故18kを買い足したのですか?」と聞くと、オーケストラでオーボエの人に負けないため、という旨の答えがあった。

オーボエと張り合っても仕方がないのに??・・・と、私はこの人のいうことが全く理解できなかったのであるが、先日の初見合奏を境に、そのヘインズダブルケース氏の言うことが少し理解できるようになった(笑)

ある意味、自分の性格の偏屈さを思い知らされたようで寂しい。


私は今の楽器が十分気に入っているので、件のダブルヘインズ氏のような買い換えは全く考えていない。やりたくても、できないし(笑)。けれど。

あの伸びやかさ、いいね。
自分にも欲しいね。


いろいろ、考えてみた。
ピンポイントで、音とかテクニックが良くてもダメで。
フレーズ全体のつながりというか、構成が大事だね。

やっぱ、息の使い方かな?


今のところ、いろいろ家に在庫(笑)の教本をめくってみた結論としては、トレバーワイ教本5巻の「表現的スケールとアルペッジョ」を当面の課題としてみようかと。

ある特定技術領域にフォーカスするような練習ではなくて、教本の言うところの「美しい音でフルートの全音域を動き回る体験」。これが一番有効かなぁと。思ってみたりした。

こういう時、このトレバーワイの一連の教本シリーズは、直面する課題が分解分類されていて、有効な対処を見つけやすくて便利。


はっきり言ってだいぶご無沙汰しているフルートの練習であるが、このObさんと私が同じ楽団で演奏している間は、フルート練習のモチベーション維持ネタには事欠かなくなりそうな気配がする。

クラリネットのリガチャー買い換えた

2008-02-25 | 関連グッズ
今までクラリネットで使っていたリガチャーがいよいよダメっぽくなってしまった。


ロブナー製の、ゴム?リガチャー。型名は見る場所によって書いてあることが違ってどれが正しいのか良くわからないが、Darkだか、Mark3だかというらしい。厚手のザラザラさいた触感の、リードと当たる部分に金属プレートを使っていないタイプ。

このゴム(合皮?)が伸びてしまったらしく、マウスピースに平行にリガチャーがとりつかなくなり、またネジ山が思いっきりマウスピースに傷をつけている。

もうだめかな、こりゃ。

と思い、同じモノを買おうと銀座の楽器店を巡ったが、なんと、どちらも置いていない。
同じ製造元の似たような製品はあるのだが、どうも何かが違う。
試してもみたが、気に入らない。

新大久保に行ったら私のと同じモノはあったのだが、その頃にはもう一度いろいろ試してみようという気になっていた。


いろいろネットや雑誌等で見た印象からすると、金属製リガチャーを好む人は、概ね金属製を「適度に共振して響きを増す」、ゴムや皮製を「響きを止める・吸収する」と感じるようだ。

非金属のリガチャーが好きな私の印象からすると、金属製リガチャーは悪く言えば「金属で締め上げられてリードが悲鳴をあげがち」と聞こえ、ゴムや皮製は「振動を阻害しないかわりに安定した振動のサポートが難しい」ように聞こえる。

リードの固定に関していうと、自分の親指でリードを押さえているときが一番調子よいように思う。少なくともどこのキーも押さない開放の中音G(実音F)の状態では、あきらかにそうだと思う。が、この状態で低音や高音を試すことができないので、全てに於いて親指が一番、という確信はないけれど・・・


私の使っていたロブナーに関して言えば、中低音の音は太く柔らかくて良いが、アタックの反応が遅くて合奏やアンサンブルには慣れが必要。高音域は安定しなくてややヒステリックになる。そんな印象。なので、吹奏楽の2nd~3rdを吹くのは良いが、特に管弦楽の編曲ものの1stは結構コントロールが難しくてキビシイのだった。


金属、ゴム・皮、ひも製のリガチャーを改めて銀座のお店で試した結果、バンドレンの皮製リガチャーを買ってきた。今までのロブナーを超える厚みで見た目はかなり仰々しい感じで×だが、吹奏感は意外に軽快なところが良いと思った。非金属らしい音の柔らかさはそのままで、全音域にわたって振動を上手くサポートしている感じがする。今までのロブナーより全然高音域が安定して出しやすい。

あまり演奏性を非金属製リガチャーに求めようとは思っていなかったけれども、これはすごいラッキーな気分だ。今度エキストラで出る曲が上のパートで依頼が来ているが、ちょうど良いタイミングだったと思ってちょっと嬉しい。

リードにあたる部分は、金属、硬い皮、柔らかい皮のプレートが付属していて交換できる。ちょっと使ってみた感じで、まずは固い皮が吹きやすかったのでまずはこれから使い始めようと思う。


リガチャー選定のついでに、リードも新しく出たばかりだというリコーの赤箱(アンファイルド)をすごーく久しぶりに(笑)買った。今までは同ファイルドだったが、帰宅後に少し使ってみたらなかなかこれも調子良さそうな感じ。



次の演奏会に向けて幸先いいね。

ステリハ録音

2008-02-20 | 演奏や練習に関して
オーケストラや吹奏楽の練習で、一番好きな時はステリハ。
本番の日の午前中。リラックスしているとも緊張しているとも言えない、ステージ上の、あのビミョーな時が好き。

お気に入りの録音機を手に入れたこともあり、またオケ、吹奏楽の本番が2週間続いたこともあり、それらを録音してみている。

オケでは本番を録音してみた。

その後、ちょっと後悔した。

そんなにステリハが好きなのだから、ステリハを(も)録音しておけば良かった。本番の録音は他人に操作を頼んでいろいろ気にかけるのが煩わしいし、ビデオ係さんか業者さんに頼んで録画(録音)してもらっていたりするので、わざわざ自分で録音しなくてもいいとも言える。

そこで翌週にあった吹奏楽の本番では、ステリハを録音してみた。
本番と違って、客席で比較的自由にマイク位置を選べる。が、例の簡易スタンドの不安定さが気になる(笑)。


ステリハを録音したところで本番での演奏にフィードバックできるわけではないが、他に使い道があることに気がついた。


本番の当日というのは前日GPが夜遅かったり、当日の朝が早かったりで、なんとなく寝不足気味なことが多い。で、できれば昼寝ができればよいと思う人は多いだろう。

オケでおり番がある時、みんなが必死で練習しているのを「難しそーだなー」「そこいまいちだねー」「よくなったじゃん」とか無責任なことをかすかに思いながら、客席で仮眠を取るのは実に快適である(笑)


そう。昼寝のBGMにできるのではないかと考えたのである!!

他人の演奏会にチラシ挟みなどで行き、作業終了後のリハーサル見学の気分を味わえるとも言える。


そう考えていると、高校吹奏楽の合宿を思い出す。合宿といえば朝から晩まで練習その他で大変であるが、OBになってから行くと、後輩の練習の音を聞きながら昼寝(笑)。

これがまた快適なんだよね~


いつこのスペシャルBGMを使えるか未定だけれど、ちょっと楽しみなのであった。

PCM-D50ケースのその後

2008-02-19 | 関連グッズ
PCM-D50の純正オプションのケースについて、簡易スタンドとして使うことができて、これがハイアングルとローアングルで使えるということを以前書いた。

ハイアングルはこんな感じ。


ローアングルはこんな感じ。




本体を買うときにケースを一緒に買うか迷ったのだが、このアングルを変えられるというアイデアの素晴らしさに負けて「これも一緒にください」と言ってしまったのだった。

ところが、特にローアングルで使うと、外部からの少しの力でひしゃげてしまう。

こんな感じ。


バイオリン楽器ケースの上に置いたり、折りたたみ椅子の上に置くような、あまり水平が出なくて安定しない状態で使うということはかなり危険な感じである。

なんですぐにひしゃげてしまうかよく見てみたら、赤丸で囲んだ部分の根性が足りないのである。



それに加えて、この写真では見えないが、ベルトクリップ部分がひしゃげてしまう方向に常に「押す」力を加えている。

私に言わせれば、はっきり言って設計ミスである。
もしくは、テスト不足。


さて、私の使い方ではこのローアングルの状態で使うと以前書いた。
また、音質の評価も絶賛まではしていない。


そこでもう一度ローアングルで使う状態を見てみる。

そこでは、本体のマイクの真下にケース(簡易スタンド)がかかっているのがわかる。ハイアングルの時はマイクがケースから離れているので全然問題なさそうだが、ローアングル時は何かマイクの集音に影響しそうな気がする。


あまりに気になってきたのでテストしてみた。

家のオーディオで曲を再生をしながら、簡易スタンドを利用して設置したPCM-D50の音(モニター音)を聞いてみた。

結果としては、やっぱり違いがあったのである。
ローアングルで設置した場合(マイクのすぐ真下にケースがかかっている)、何か薄い膜がかかったような音質になる。マイク角度120度では影響はほとんどない(マイクがあまりケースにかからないから?)ようだが、90度ではだいぶ影響しているぞ。

こんなところにも、90度よりも120度で録音した時の方が音の印象が良かった原因があるのかもしれない。


これがローランドやオリンパスのレコーダーオプションだったら文句は言わない。
やっぱ専業じゃないんだからポカはあるよね、でもアイデアはいいから許す。

そんな感じ。

でもさあ、餅屋が売ってる餅なんだからさぁ・・・・・

きっと、いろいろなレコーダーで迷って、結局「餅は餅屋」でソニー選ぶ人も多いと思うのよ。

いや、確かに餅はいいんだけどね。
きな粉や海苔はそれぞれの専門店で買えと。そこまでは面倒見切れないよと。

そういうことなんですかね・・・・

PCM-D50本番で録音してみた

2008-02-13 | 関連グッズ
私のオケで本番があったので、早速(というか、どうせだったらこれに間に合わせようと思って買ったのだけれど)買って間もないPCM-D50を使ってみた。


200人ぐらい収容する小さな多目的ホールで、一番後方の調光室にある窓の枠においてみた。
窓枠から落ちないように、例の純正オプションケースをローアングルの形で置いて、その下側部分を養生用のテープで貼り付けた。すぐに剥がせる、引っ越しの梱包なんかで使うやつ。

しかし、この選択はイマイチだった。
このオプションケースは本革製なので、ケースからテープをはがしたあとは、皮の表面が少しはがれてシマウマ状態に・・・・

そもそも皮をテープで固定しようとするのがアホなのかもしれないが、三脚とか本体だったらテープで貼り付けたりしても平気。カメラとかこういった録音機材なんかは、現場にあわせて工夫していろいろやるもので、こういう機材のケースに本革採用というのは、40年前ならまだしも、ちょっと21世紀的にはどうなのかと思う。

改めて、このケースの企画意図はイマ二つであると思った。
なんか、ソニーらしくない。というか、ソニーらしい。


去年までは、ソニーのマイクMS-957付属のマイクスタンドをやはりテープで止めて使ってたんだけど。
このスタンドは、マイクスタンドとしては軽くてコンパクトで、古き良きソニーらしくて良かったんだけどなぁ。形状も、テープで固定しやすいかったし(笑)。


団員のお友達のビデオ係さんにお願いして、録音開始と終了の操作をしていただく。

やっぱり、高級なICレコーダーと言うよりはコンパクトになったプロ機材的な雰囲気のPCM-D50。
録音するだけなら説明が簡単でよい。ビデオさんにもすぐに理解してもらえた。
MDもそうだけど、変なところを押しちゃってワケがわからなくなる、といった危険性も少なさそうである。


一時間強の2回公演だったので、一回目を90度、2回目を120度のマイク角度にしてみた。
44.1kHz 24bit LowCutなし リミッターOn
本当は96kHzで試したかったけれど、録音時間が足りなくなるのであきらめた。


後で聞いてみると、120度の方が全然ステレオ感があって良く録れた感じがする。90度では広がり感がなくてモノラルのように聞こえる。

このような、合奏を少し離れた位置から録音するという形態では、なかなかマイクの角度が90度の出番はなさそう。オリンパスLS-10などの90度固定の機器にしなくてよかったかもしれないなぁ、と思う。私の使い方では。

しかし、すべて120度がいいかというとそうでもない。90度に比べると、特に高音域の繊細さが出ていない。そりゃそうかとも思う。120度ともなると、両方のマイクがあさっての方向(笑)に向いているし・・・

しばらくはいろいろと悩みそうだ。


音質の印象は、特には前と変わらない。
私のような素人の録音なら、がんばってだいたいこんなもんなんでしょう、という感じ。ノイズは少ない、というか全く気にならない、というか私の使い方では聞き取れない。音色はサンヨーのICR-PS285RMの方がいいかも?とちょっと思ってみたりもする。もともとは音声用だから中音が強調されるからだろうか?

アタック感とか色艶とか言いたいならもっと配置を考えろということかもしれないし、別のマイク(MS-957はお気に入り)だと印象が変わるのかもしれない。

この世界、奥が深い。


しかしながら「とても良いお気に入り機材で録音した」感というのはとてもあって、普通ならまともに聞き返さない(笑)であろう録音だが、演奏会翌日にミニコンに接続して寝ころびながら聞いた。

音色云々とかいろいろネガティブっぽいことを書いてはいるが、ちゃんと観賞できる録音・再生をしてくれるので、再生開始直後を少し過ぎれば(笑)私の意地悪な脳味噌も細かいことを忘れて自然と観賞&反省モード入る。変に解像度が良すぎず、また音に変な味付けをしていないから良いのだ、と今は思うことにしている。中低音~低音は実際の聴感より薄い感じか。120度にすると高音域も甘くなる。


何カ所かフルートのかっこよく目立つ所があったのだけれど、勝敗は五分というところ(泣)。

別に演奏に失敗したわけではなく、どちらかというと順調に「想定」どおりには演奏できたけれど、自分の意図したところにまでは到達していないところがあった。その内容的には決してできないことではなくて、事前に良く聞いて反省しておけば十分対応できた内容と思える。

要は、もっとこのレコーダーを活用しなさいってこと???

木五録音してみた

2008-02-09 | 関連グッズ
さて、いよいよPCM-D50で木管アンサンブルの練習を録音してみた。

五重奏を配置し、その正面に机を置いて、その上に専用ケースをスタンドにして機材を置いた。


ちなみに、このPCM-D50専用オプションのケースのCKL-PCMD50。簡易スタンドになる。ソニーのホームページの写真を見て、なるほどー、と感心した。久しぶりになんといか、ソニーらしいオプションを見たなぁ、って感じで。よくわからないけれど、ソニーらしい(ここでは良い意味)ということで本体と同時購入した。

店頭で見ると、そのスタンドとして使ったときに二種類の角度で使える。一つはホームページにあるようなおよそ40度ぐらいの角度。もう一つは、ケースの折りたたみ方を少し変えて10度ぐらいになる。

買った前はかすかに疑問を感じ、購入後にはかなり疑問を感じるのだが、この40度の角度はいったいどうやって使うことを想定しているのだろうか。

少なくとも、オーケストラや吹奏楽、アンサンブルで私が使うには、使い方が思い浮かばない。

テーブルの上にこれを置いて、アンサンブルが座奏の時、この角度は明らかに上向きすぎる・・・・
テーブルの上に置いてアナウンスでも録音することを考えてるのか????


ということで、10度の方を使ってみている。

こうすると、テーブルからの振動のクッションにもなっていい感じではあるのだが。これが困ったことに、ちょっとの衝撃ですぐにひしゃげてしまうのである。言葉ではこれがどういうことか書きにくいのだが・・・


とにかく、40度は使い道がない、10度は安定が悪すぎる。

なんだかなー、っていう感じ。

私に言わせてもらえば、はっきり言って、アイデア倒れ。
いったい何を考えているんだか。
ソニーらしい、というか、ソニーらしくない、というか。

昔のウォークマンやMDウォークマンは、付属品であっても小さなところに気が利いていたという印象があるが、今回のこれは、高価な上に、機能的に今一歩感がある。

保管や持ち運び時に、鞄の中で他のものとあたって傷がつくことから防ぐ用途には向いていると思えない形状だし、特にこのケースを使って腰にとりつけて歩くような用途がないのなら、私としては決してお勧めはしないオプションである。


さて、録音の音質であるが、私の感想としては、サンヨーのICレコーダーの場合を「演奏の反省に十分使える」音質であるとすると、「鑑賞に耐える」音質であると言えると思う。(今回は録り比べはしていない・・・する予定もない・・・)

ここで言う「鑑賞」は、中級グレードのミニコンポ程度を使ってそれに遜色のない音質、という意味。


先日の再生音比較テストでは十万円弱のCDプレーヤーには負けてしまっていたが、今回の録音は、次のようなシステムで聞いてみた。

PCM-D50 →ラインケーブル→ アンプ
PCM-D50 →光ケーブル→ MDプレーヤー(オンキヨーMD-105TX) →ラインケーブル→ アンプ

要するに、PCM-D50のD/A変換とミニコン中級グレードのMDプレーヤーのD/A変換変換との比較をしてみた。

このD/A変換対決は、私の耳では全く互角。
つまり、PCM-D50の再生音質レベルは、中級ミニコン級であるといえると思う。


私の環境では、これよりも高音質での再生環境がないので何とも言えないのだけれど、PCM-D50はこのレベルの機器であるということだろう。まあ、値段的にもそのへんが相応な感じではあるだろう。


というような環境で録音した音を聞いてみると。

ちゃんと鑑賞できる。


但し、もともとがそのグレードのオーディオと言うことで(?)、たとえばオーボエの音色の艶やかな感じ(ほんと上手な人が演奏している)とか、ファゴット低音の量感とか、クラリネットの軽快な感じとか、そういうマニアック?な要求にはいまいち応えられていないところがある。

まあ、このへんは高望みしすぎかも。


ただ、オリンパスLS-10のレビュー記事では、

>バイオリンの弓のこすれる感じの音までキレイに拾っている

とあるが、私の今日のPCM-D50録音を聞いた感じでは、そのバイオリンをひく弓についている松ヤニのざらざらねばねばした感じ、まではとても拾えそうにはない感じではある。

このレビュー記事を読んでソニーを買おうと決心したのではあるが、やっぱり音質はオリンパスが上なのだろうか??
記事中では、PCM-D50含めていろいろなレコーダーを同じ音源を録音して比較できるようになってきるけれど、はっきり言ってよくわからないんだよね(笑)。


なんにしろ、プロフェッショナル向け機器を多く取り扱っているソニーならではの気の利いたところがたくさん入っているPCM-D50の「本体」は今のところすごく気に入っている。

カメラもそうだけど、気に入った機材があると使用頻度が増える。これからは、どんどん録音する機会が多くなって、そのぶん自分たちの演奏を反省する機会も増え、技量もどんどん上がっていく・・・・といいなぁ。

ICレコーダーのその後

2008-02-09 | 関連グッズ
新しく買ったPCM-D50。

一応、初録音はしてみた。
オケの練習で。

置き場所を選べたわけではなく、いつもの練習場所の、楽団が並んだ後方の机の上にオプションケースをおき台にして置いただけでの録音。
まあ、こんな感じなので、まあこんなものだろうという音。
期待通りかどうかというより、ノイズは評判通り少なくて良かった。
それ以上でもそれ以下でもない。
感動・・・というわけでもないが、失望もない。

曲自体はよくわかって、それなりに鑑賞に堪えるし、
(オケの演奏が鑑賞に耐える・・・という意味ではない(笑))
音のバランスは概ね聴感に近い感でまずまず。

曲のあら探しをして今後の参考にする、という意味では十分な性能でよかった。
(ま、サンヨーのICレコーダーでも十分なのだが・・・)


やっぱ、マイクの配置は大事だよなー。
今度の木管アンサンブルでは、きちんと?した配置でやってみようと思う。
そこでキチんと聞いてみようと思う。

でも・・・・仲間に嫌がられるかもね。


再生音質の実験もしてみた。

PCM-D50でのWAVファイル再生と、もとのCDとの音質を比べる、というやつ。


PCM-D50のライン出力をアンプにつないでWAVファイル再生。いつも使っているCDプレーヤー(デノンDCD-1650AR)では元のCDを再生。アンプの入力切り替えで交互に聞いてみる。

結果は・・・

はい。

比べようと思った私が馬鹿でした。

危なげのない、横綱相撲でした。

あえて比べるまでもなく、最初にD50の再生が始まった瞬間に勝負あり。

そりゃあ、そうじゃなければ困る。
型落ちになって長いとはいえ、定価が10万円近くするCDプレーヤーなんだしねぇ・・・

PCM-D50ゲット

2008-02-06 | 関連グッズ
とうとう、買ってしまった。ソニーのPCM-D50。

いったい、いくつ録音機材を買えば気が済むのか・・・
サンヨーのICレコーダーのICR-PS285RMによるMP3録音でも、私にとってはだいぶ満足な音質なのに。
先日の合唱付きオーケストラの練習を録音してあったのだが、最近やっと聞いて(笑)、やっぱいいなぁ、と思ったばかり。

とはいうものの、カセットやDATの頃なんかに比べると、だいぶ機材も安くなったとは思う。

最近いろいろと音楽用ICレコーダーがケンウッドとかオリンパスとか、文字通り次々と発表・発売されてきている。そうなるといろいろと目移りしていたところだけれど、一応、このソニーのが決定版という印象は変わらなかったのでこれに決定した。演奏会も近いし。


買ったばかりなので、まだ音楽の録音はしていない。
実際の録音は、今週末木管アンサンブルとオケがあるので、双方で試してみるつもり。


が、良いヘッドフォンアンプを搭載していてミュージックプレーヤーとしても良い、という宣伝文句があったので、早速CDをリッピングし、D50に転送して聞いてみることに。

パソコンでCD(デジタル録音のクラシック)をリッピングしてWAVファイルにしたあと、これをPCM-D50に転送して再生したものと、パソコンでUSBオーディオプロセッサー(オンキョーSE-U55)を使って再生たものとを聞き比べしてみた。


結果は・・・

全然PCM-D50の方がいいよ~

シェエラザード聞いたけど、ピッコロにしろ、オーボエにしろ、バイオリンにしろ、音の立ち上がりが良くて艶やか。
ちょっと良いヘッドフォンを使う甲斐もあるって言うものだ。


実際問題として録音の頻度は低いと思うけれど(手軽な録音はやっぱり小さくて軽いサンヨーが便利だし)、これならプレーヤーとしてGoodなので、深夜のリスニングに使えば、買ったけど押入でチリにまみれているだけ・・・状態はさけられそうだ(笑)。これだけで投資の半分ぐらいは使えるかも?

今度はオーディオのCDプレーヤーと比べてみようかな。
いちいちリッピングしないと聞けないのは面倒だけどねぇ。


まずは、今日はよく寝られそうだ。

指揮者の種類

2008-02-04 | 演奏や練習に関して
われわれのオケでは、次期指揮者決めでいろいろともめている。

なかなか良い人なのだが、都合があわず、また代わりが見つからない。
ということは今の話ではなくて。


そのような議論をオケの役員会で進めているとき、団長さんが「私の思うに、指揮者には二種類いて、学校の先生のような人と、そうでない人・・・」という旨のご発言。


これを私の言葉で言うと、吹奏楽指導者的指揮者と、音楽指導的指揮者、ということになるだろうか。


我々のオケではここ数年のうちに何人かの指揮者にお世話になっていて、この両タイプの指揮者を見ることができた。

実際に、吹奏楽指導者的指揮者(=学校の先生のような)は実際に学校の先生だったりしたこともある(笑)。


吹奏楽系の指揮者については、まあ、いいとして。

音楽指導的指揮者の中でも、合唱系というのがある。
このタイプの人も、何か、他と違う感じがする。


これはどうやら、やはり合唱と器楽ではだいぶ曲作りのメンタルモデルが違うからのように思える。


他団体での経験含め、複数の合唱系指揮者を見ることができた。ここでいろいろ観察してみるに、合唱系の指揮者にはある共通点があるようだ。


指示を出したあと、即座に前触れなく演奏を始めさせる、とか
(楽器を構えたりアンブシャーをもにょもにょする準備時間がない)

予拍をほとんどとらない、とか

打点が明瞭ではなく、点と言うよりは分布になっている、とか

テンポの変化は、次の打点が来てみないとわからない、とか

拍というよりはメロディー(歌詞?)の変わり目で打点をとることも多く、それが拍の表裏あであるかは問わない、とか


だからどう、ということはないけれど、心構えがないとついて行くのが難しいものだなぁ、と。