我がオケ(Fオケ)にOb、Fgの新入団員が入ってきた。
演奏会が終わり、初見の合奏の日に初顔合わせ。
新入団員とはいうものの、私にとって知らない顔ではない。というか、一緒に木管アンサンブルをやっている仲間内なので、どちらかというと、よく知った顔、と言った方が実情に近い(笑)
私が勧誘したというわけではなくて、最近ご引っ越しされて、通える範囲にオーケストラを探してみたら、あ、なんだ、意外に近くにあるじゃん、みたいな感じで私に様子を探るメールを送ってきてくれたのだった。
ちょうど、例の選曲もめたFgがご勇退、私ととても仲の良かったObさんもご都合により退団してしまったあとなので、オーケストラとしても幸運なタイミングであった。
2人ともかなり楽器は上手で、特に同じ高音楽器としてObさんの大ファンである。
去年から今年にかけて、私の「一度はやっておきたいリスト」のが一挙に実現してきている。ブラ一は去年演奏。バイオリンでオーケストラに乗る、というのもやはり一挙にシンフォニー2曲含めた2ステージ達成。そして、レイア姫のテーマ(スターウォーズ)のソロやりたい、というのも今年吹奏楽で達成。
で、残りの一つが、木管アンサンブルの上手な人達と一度でいいからオケで演奏する。というものだった。これは極めて達成困難と思っていたが、ここにきてあっさりと実現してしまった。
全てを達成してしまった今(笑)、残りの人生、何を楽しみに生きていけばいいの? と思うかと思えば。
新たに、1stバイオリンでオケに乗る。
という野望ができた。
うーん、難しい・・・
そして、また一つ・・・・・
とにかく彼女のObは見事である。
専門の学校で教育を受けたわけではないが、きちんとレッスンも受けていて、練習熱心だし、センスもある。私がここのブログで書くような、小節の感じ方とかリズムの取り方とか、そういうある意味テクニカルな部類のことに関して、私がこのObさんにコメントできるようなことは全くなくて。
もちろん、アラは見つけられる。
でもそういうことではなくて。
とにかく、彼女のObは音色も表現も、なんというか、艶があって伸びやかである。
「音楽ってこんなに楽しい」ことが、ゼスチャーからも、音からもありありと伝わってくる。
最近は少なくなったが、木管アンサンブルの始まりの頃は、練習中にダメ出し大会。みんな耳もいいし意志もあるので、こうしようよっ、という前向きな意見が飛び交う。(ま、打たれ楽しい人を、イヂメテ楽しむ、というノリも一部あり)
飲み会ではダメ出しを肴にアルコールが進む。
わたしのオーケストラでの合奏で、久しぶりにそういう、上手で耳の良い仲間との、ある意味厳しい緊張感を感じた。
例えば、同じフレーズがパートで受けわたしされる場面で、最初に受け渡されるはずのニュアンスをはずしちゃうのは誰? みたいな。
ここでやらかしちゃうと、あとで酒の肴だよ、みたいな。
もちろん初見の合奏で何かやっちゃったからといってイヤミを言うような(陰湿な)仲間ではもちろんないのだけれど、そういうことを想いながら、いつもとはまた違う緊張感のある初見合奏ではあった。
木管アンサンブルであれば、フルートとオーボエは対話や駆け引きを楽しむ仲のいい友達である。
これがオーケストラだと、もちろん対話や駆け引きを楽しむ場面もあるのだが、黙って相手の演奏を聴く、という場面も多くなる。
あー、この人、やっぱり上手いな~、上手いな~、上手いな~・・・・
なんだか、すげーなぁ・・・
という時間が多くなる。
あるフルートの工房に行った時、常連さんらしき人がフルートのダブルケースを持ってきていて、その中身はなんと!! 某アメリカ製ヘインズの14kと18kだった!!ことがあった。
幸いにもその方のご好意でどちらも吹かせて頂くことができて、14kの方がわたしにとって至上の音色であった。金のイヤらしさは全くなく、音の柔らかさと甘さは絶品! (18kの方は、ちょっと金らしい強さが気になった・・・ あくまでも私個人の感覚であるけれど)
こんなに素晴らしい14kをお持ちであったのに「何故18kを買い足したのですか?」と聞くと、オーケストラでオーボエの人に負けないため、という旨の答えがあった。
オーボエと張り合っても仕方がないのに??・・・と、私はこの人のいうことが全く理解できなかったのであるが、先日の初見合奏を境に、そのヘインズダブルケース氏の言うことが少し理解できるようになった(笑)
ある意味、自分の性格の偏屈さを思い知らされたようで寂しい。
私は今の楽器が十分気に入っているので、件のダブルヘインズ氏のような買い換えは全く考えていない。やりたくても、できないし(笑)。けれど。
あの伸びやかさ、いいね。
自分にも欲しいね。
いろいろ、考えてみた。
ピンポイントで、音とかテクニックが良くてもダメで。
フレーズ全体のつながりというか、構成が大事だね。
やっぱ、息の使い方かな?
今のところ、いろいろ家に在庫(笑)の教本をめくってみた結論としては、トレバーワイ教本5巻の「表現的スケールとアルペッジョ」を当面の課題としてみようかと。
ある特定技術領域にフォーカスするような練習ではなくて、教本の言うところの「美しい音でフルートの全音域を動き回る体験」。これが一番有効かなぁと。思ってみたりした。
こういう時、このトレバーワイの一連の教本シリーズは、直面する課題が分解分類されていて、有効な対処を見つけやすくて便利。
はっきり言ってだいぶご無沙汰しているフルートの練習であるが、このObさんと私が同じ楽団で演奏している間は、フルート練習のモチベーション維持ネタには事欠かなくなりそうな気配がする。
演奏会が終わり、初見の合奏の日に初顔合わせ。
新入団員とはいうものの、私にとって知らない顔ではない。というか、一緒に木管アンサンブルをやっている仲間内なので、どちらかというと、よく知った顔、と言った方が実情に近い(笑)
私が勧誘したというわけではなくて、最近ご引っ越しされて、通える範囲にオーケストラを探してみたら、あ、なんだ、意外に近くにあるじゃん、みたいな感じで私に様子を探るメールを送ってきてくれたのだった。
ちょうど、例の選曲もめたFgがご勇退、私ととても仲の良かったObさんもご都合により退団してしまったあとなので、オーケストラとしても幸運なタイミングであった。
2人ともかなり楽器は上手で、特に同じ高音楽器としてObさんの大ファンである。
去年から今年にかけて、私の「一度はやっておきたいリスト」のが一挙に実現してきている。ブラ一は去年演奏。バイオリンでオーケストラに乗る、というのもやはり一挙にシンフォニー2曲含めた2ステージ達成。そして、レイア姫のテーマ(スターウォーズ)のソロやりたい、というのも今年吹奏楽で達成。
で、残りの一つが、木管アンサンブルの上手な人達と一度でいいからオケで演奏する。というものだった。これは極めて達成困難と思っていたが、ここにきてあっさりと実現してしまった。
全てを達成してしまった今(笑)、残りの人生、何を楽しみに生きていけばいいの? と思うかと思えば。
新たに、1stバイオリンでオケに乗る。
という野望ができた。
うーん、難しい・・・
そして、また一つ・・・・・
とにかく彼女のObは見事である。
専門の学校で教育を受けたわけではないが、きちんとレッスンも受けていて、練習熱心だし、センスもある。私がここのブログで書くような、小節の感じ方とかリズムの取り方とか、そういうある意味テクニカルな部類のことに関して、私がこのObさんにコメントできるようなことは全くなくて。
もちろん、アラは見つけられる。
でもそういうことではなくて。
とにかく、彼女のObは音色も表現も、なんというか、艶があって伸びやかである。
「音楽ってこんなに楽しい」ことが、ゼスチャーからも、音からもありありと伝わってくる。
最近は少なくなったが、木管アンサンブルの始まりの頃は、練習中にダメ出し大会。みんな耳もいいし意志もあるので、こうしようよっ、という前向きな意見が飛び交う。(ま、打たれ楽しい人を、イヂメテ楽しむ、というノリも一部あり)
飲み会ではダメ出しを肴にアルコールが進む。
わたしのオーケストラでの合奏で、久しぶりにそういう、上手で耳の良い仲間との、ある意味厳しい緊張感を感じた。
例えば、同じフレーズがパートで受けわたしされる場面で、最初に受け渡されるはずのニュアンスをはずしちゃうのは誰? みたいな。
ここでやらかしちゃうと、あとで酒の肴だよ、みたいな。
もちろん初見の合奏で何かやっちゃったからといってイヤミを言うような(陰湿な)仲間ではもちろんないのだけれど、そういうことを想いながら、いつもとはまた違う緊張感のある初見合奏ではあった。
木管アンサンブルであれば、フルートとオーボエは対話や駆け引きを楽しむ仲のいい友達である。
これがオーケストラだと、もちろん対話や駆け引きを楽しむ場面もあるのだが、黙って相手の演奏を聴く、という場面も多くなる。
あー、この人、やっぱり上手いな~、上手いな~、上手いな~・・・・
なんだか、すげーなぁ・・・
という時間が多くなる。
あるフルートの工房に行った時、常連さんらしき人がフルートのダブルケースを持ってきていて、その中身はなんと!! 某アメリカ製ヘインズの14kと18kだった!!ことがあった。
幸いにもその方のご好意でどちらも吹かせて頂くことができて、14kの方がわたしにとって至上の音色であった。金のイヤらしさは全くなく、音の柔らかさと甘さは絶品! (18kの方は、ちょっと金らしい強さが気になった・・・ あくまでも私個人の感覚であるけれど)
こんなに素晴らしい14kをお持ちであったのに「何故18kを買い足したのですか?」と聞くと、オーケストラでオーボエの人に負けないため、という旨の答えがあった。
オーボエと張り合っても仕方がないのに??・・・と、私はこの人のいうことが全く理解できなかったのであるが、先日の初見合奏を境に、そのヘインズダブルケース氏の言うことが少し理解できるようになった(笑)
ある意味、自分の性格の偏屈さを思い知らされたようで寂しい。
私は今の楽器が十分気に入っているので、件のダブルヘインズ氏のような買い換えは全く考えていない。やりたくても、できないし(笑)。けれど。
あの伸びやかさ、いいね。
自分にも欲しいね。
いろいろ、考えてみた。
ピンポイントで、音とかテクニックが良くてもダメで。
フレーズ全体のつながりというか、構成が大事だね。
やっぱ、息の使い方かな?
今のところ、いろいろ家に在庫(笑)の教本をめくってみた結論としては、トレバーワイ教本5巻の「表現的スケールとアルペッジョ」を当面の課題としてみようかと。
ある特定技術領域にフォーカスするような練習ではなくて、教本の言うところの「美しい音でフルートの全音域を動き回る体験」。これが一番有効かなぁと。思ってみたりした。
こういう時、このトレバーワイの一連の教本シリーズは、直面する課題が分解分類されていて、有効な対処を見つけやすくて便利。
はっきり言ってだいぶご無沙汰しているフルートの練習であるが、このObさんと私が同じ楽団で演奏している間は、フルート練習のモチベーション維持ネタには事欠かなくなりそうな気配がする。