フルート吹きの物思い

趣味のフルートと、それに関わるもろもろのこと。

見解の相違と、危機管理

2009-10-16 | 吹奏楽、管弦楽&アンサンブル団体
【見解】
物事に対する見方・考え方。解釈や評価の仕方。 「―の相違」「―を異 (こと) にする」

【危機管理】
大地震・大停電・テロなど,天災・人災を問わず不測の事態に対して事前の準備を行い,被害を最小限に食い止めるよう対処するための諸政策。クライシス-マネージメント

   ・・・goo辞書による


アンサンブルや吹奏楽、管弦楽での「不測の事態」はいろいろあるけれど(笑)
本番当日、衣装を忘れた、楽器が壊れた、ソロが上手で聞き惚れたら落ちた、などなど枚挙には暇がない。が。


とりあえず今は、指揮者のいる合奏の演奏形態で演奏中、指揮者の意図に反して、あるいはある奏者のテンポ感が悪くて、遅れたり走ったりしてしまう状態が発生し、そして自分がこの中で「これは変だぞ」と感じているとき。さて、どうする?

(1)自分はきちんとしたテンポ(リズム)で演奏する。(で、周囲が気がつくことを期待する)
(2)長い方に巻かれてみる。
(3)傍観する。
(4)そもそもそういう事態に気がつかない、気がついたことがない。
(5)自分が狂わす元凶、あるいは共謀者。


最近は、私は明瞭に(1)派なのだけれど。
そのとき演奏している楽器やバンドによってそれが有効な場合と、全く無駄な場合とがある。

ある楽団の友人に、この件、目に余るシーンがあったので、あとでちょっと意見を聞いてみた。

すると。


「指揮者から音は出ないよ」


ま、ある意味真実だけれど。ショックを受けるとともに、ちと(かなり)ムカついた。
もしコンマスがそんなこと言ったらどうするのよ。管楽器の中にもコンマス的立場のパートだってあるし、上手いんだったら引っ張っていったり間違えを正そうとか、思わないのか?

まあ本番だったら、やっぱり巻かれた方がいいと思うし(自分だけずれているかのようにお客さんに聞こえるから)、指揮者も混乱を招かないように流れに合わせたりするだろう。


でもさあ、それでいいの?


と思う今日この頃であった。

オーボエ発表会と荒天

2009-02-03 | 吹奏楽、管弦楽&アンサンブル団体
オーボエ教室の発表会に木管五重奏で出てきた。

その発表会は、ソロでもアンサンブルでも、ノルマとして認められる(?)らしい。
アンサンブルは、他にはオーボエデュオとダブルリードで三重奏があった。

緊張しても、終わってると「楽しかった~」を連発のオーボエ妃は、なぜかものすごく緊張したらしい。頭の中が真っ白、ならぬ一面グレーだったとか。何が違ったんだろう。

自分は、最初の数小節音が低いのだが、それが出なくて、楽器が突然壊れたのかおと思うほど、だったけれどもすぐにきちんと音が出たので良かった。やばいところも一応できたし、録音を聞いていまいちそうなところはやはりいまいちな感じで、そういう意味でまずまずの演奏だったと言える。

最初に猛烈に焦ったわりには、リカバリーしたし、いつもの手に汗で楽器を支えるのがつらい、という状況にもならなかった。お客さんが少なかったからか。


この発表会、毎年荒天に恵まれている?らしい。
そして、今年もやはり暴風。
前々から天気は悪いのではないか、とはオーボエ妃さんが言っていたが、やっぱり今年も!という感じ。これはよほど先生の普段の行いが悪いのだろう、という想像も真実味を帯びている。

天気と言えば、一時期吹奏楽の演奏会を秋にやっていたとき、毎年のように台風がらみの雨で、演奏委員長がやたらと怖がっていたということがあった。定期演奏会の時期をずらしたい、と大まじめに演奏委員長が総会で提案し、その理由は台風が来るから。そんなことを真面目にいうな、という空気が全体にただよったが、本人は至って真剣。

毎年何が起きるといえば、某フルートメーカー主催の合宿が毎年「何か」が起きているという噂をきいた。地震とか、なんらかの事情で帰れなくなったりとかがあるらしい。誰の行いがよいのやら。

着ぐるみとクリスマスコンサート

2008-12-25 | 吹奏楽、管弦楽&アンサンブル団体
今年のクリスマスコンサートシーズンが無事終了。

先にも書いたが、シーズン一回目は、施設での吹奏楽演奏。
こちらは、本来はみんなでサンタの赤帽子でそろえるはずだったが、なぜか帽子の数が足りないというハプニングで、結局単なる私服での演奏に

お次は、木管五重奏を市民ホールのロビーにて。急遽フルートがいない、と友人から頼まれて練習一回で本番。
こちらは衣装に気合いが入っており、サンタ、ツリー、雪だるま、トナカイ、天使の五重奏。天使の男性は、スカートになるからとすね毛の処理までばっちりされたということ。 気合いが違います。

ここで不思議な発見をした。

そう、フルに着ぐるみを着ていると(中途半端にサンタ帽子とかトナカイカチューシャだけ、とかは×)、あまり緊張しないで済んだのだ。吹奏楽は、まあ人がたくさんいるからいいとして、ある意味オーケストラよりも各自の責任の重い五重奏で、がちがちに堅くならずに演奏できたのは、偶然か必然か。
少なくとも、今までの木管五重奏の人前演奏(内輪のみも含む)の中では一番リラックスして演奏できた。いつもと違うメンバーで、練習一回だけだったのに。

そして三回目は、屋外でのオーケストラ。
これは駅前でのイベントで、学校やら市民吹奏楽やらいろいろな団体が代わる代わる少しずつ演奏する。

とにかく寒い。

で、サンタの衣装は他に何人かいることはわかっていたので、上記五重奏衣装からトナカイを借りてそれを着て演奏したところ、仲間内からは「よく似合う」と好評。いろいろな着ぐるみの人と記念撮影。

演奏も、自分はラックスムード。
いつもはやたら冷え込むところを、着ぐるみが暖かくて比較的快適。


じゃあ、定期演奏会も着ぐるみでいけば、リラックスして成功間違いなし・・・?? 

恐ろしい・・・

2008-12-12 | 吹奏楽、管弦楽&アンサンブル団体
昨日だったか、新聞を読んでいたら恐ろしい記事が載っていた。

とあるアマオケの団員が、本番で使うエキストラ奏者の希少な楽器を運搬中に壊してしまったという。それがなんと訴訟にまで発展し、結局オケ側が敗訴したというもの。ネットでもその件話題になっており、経緯やらなにやらが記されているが、それら一つ一つがいろいろな意味で、ほんとうにいろいろな意味で悩ましい。

吹奏楽部に入って、おそらく最初の頃に楽器運搬で先輩に怒られるものの一つが、ティンパニの持つところ。おそらく十人に十人が、皮の張ってあるリムのところ(フープというらしい)を持ってしまう。これがいけない。

おそらくはこのへんで新入生は怒鳴られて「学習」し、いちいちその楽器の専門家に尋ねてから楽器を運ぶようになる。

その他私の経験では、ソフトケースに入ったチューバとか、ユーホニアムの構え方とか、キーのたくさんついている木管楽器とか、つかみどころに困るものがいろいろとある。

あと、何かで読んだ困ったちゃんとしては、コンクールに楽器を運ぶのに、コントラバスがかさばるからと言って教師が(!)駒を外して運搬したらやっぱり魂柱が倒れてしまい使えなくなってしまった、という笑えるやら、もし少しでも弦楽器を知っていたならば無性に腹立たしい、エピソードをどこかで読んだ。

オーケストラに入ると恐らく一番身近な怖いことは、ハープの運搬。どこをどうつかんでいいやら、どう倒していいやら、どう押していいやら、さっぱりわからない。奏者のいちいちの指示を仰がないことにはおろおろするばかり。何かやってしまっても、それがいったいいくらするやらも見当がつかない(つかなかった)。

自治体がバックについているような裕福なところなら良いが、私達のオケは、指揮者やプロ奏者のコンマスにはほとんどボランティア状態でお願いしているような弱小貧乏団体である。
今度の役員会では、いろいろお金のプール(難しい・・・)や保険とか考えないと、という議題を出そうかと思ってしまう。知らないところで、いや実はいろいろやってます、なんて・・・・なさそうだなぁ。

ホルンと、うん、ぱ、ぱ。

2008-11-08 | 吹奏楽、管弦楽&アンサンブル団体
木管五重奏の練習で、ホルン奏者さんにフルートがずれてる、と言われた。

は?

なんか、ずれて音がするから誰だろうと思ったらフルートだった。
フルートは管があっち(楽器配置上、フルートの向いている先はホルンと反対側)向いてるから、向こうの壁に当たって帰ってくるからかと思った。

とまでの半分真顔のイヤミ付き(笑)

それはワルツの練習最中で、リズムの、ウン、ぱっ、ぱっ、という場面でいろいろメロディーやリズムがいろいろな楽器でチェンジされてきて、それがホルンとフルートの場面だった。

そお言われては、吹奏楽では得意の、んぱんぱんぱんぱ、の専門家ホルンさんに言われてしまうとプライドの高いフルート吹きとしても(?)ぐうの音も出ない。

だって、やったことないもん。

と、反射的につまらない言い訳をしてみるも、よく思い出してみるとたしかにまともにやった記憶(レッスンその他の場面でシリアスに三拍子の後打ちリズムを追求したこと)はない。
言ってしまったあとで他のメンバーの顔色を見ると、みんな妙に納得顔で、確かにあいつはそんなことはやらなそうだ、という空気で場が充満している。しまいには、フルートの足部感から音が出てから向かいの壁に当たって戻ってくるまでの時間を計算し出す人がいたり、いやいや、フルートの半分は歌口から出るのだからそんなことはない、などという議論まで始まり。

いたたまれないその場を抜けるため、早々に少し返して合わせ直す。

幸運なことに、次の回はちゃんと聞いて合わせたので、だめ出しは出なかった。ふぅ。

でも、吹奏楽でもオケでも、リズムが合わないところはとことん何度やっても合わないから、それに合わせられただけでも良かったと思う。
そして、少しのずれも聞き逃さない仲間の中でアンサンブルやれる、ということについてなお良かったなぁ、と思った。

A管持ち替え

2008-11-05 | 吹奏楽、管弦楽&アンサンブル団体
木管アンサンブルの友人から、A管のクラリネットを借りた。

彼は今はエーラー式を使っているし、そもそもバイオリンに活動の軸足を移しているので全く使っていない。
ので、快く貸してくれた。

先日、うちのオケが地域主催の音楽会にソプラノアリアの伴奏として数曲出演したが、今回は都合でクラリネットパートが一人しか参加できず、どうしても曲の始まりの目立つところだけでも音が二つほしい・・・・

ということで、この古いA管が借りた翌日登場。
ちょうど調整したばかりだという。しかし、ケースは取っ手が片方壊れて外れていたりした

そして、指揮者からビッグバンドもびっくりだね、という曲の中での持ち替えに、ステリハ本番で初トライ。
本物クラリネット奏者からは、いい度胸だと言われる。

久しぶりにリードもきちんと選び、ぶりぶりに気合いの入った、二小節だった。

このところ

2008-10-24 | 吹奏楽、管弦楽&アンサンブル団体
このところ、すっかりブログはさぼり。

キーボード(パソコンの)は好きなのだが、楽器のキーボードはいまいち苦手だが、あまりキーボード(パソコンの)に向かう気がしていなかったのは、気持ち的に忙しかったからかなぁと思う。

どうにもネタが尽きた説もある。

が、なかったわけではないので、さぼっていた間に暖めていた?ネタを列挙しておく。

録音機PCM-D50に好適!と思うカメラ用三脚を発見し購入。
マンフロットのModopocket797という。
ソニー純正のださいケース設計した人に見せてやりたい。
早速演奏会↓とステリハで使用。
なかなかベストマッチと思う。

オケの本番が一つ終了。

これの二週間前のGP時はすごいカオスであった。顔面蒼白。
プロのお呼びしているコンミスがお休みだったなれど、団員のトップサイドが少し遅れて登場すると、再びアンサンブルが少しまともになる現象を確認。我が楽団内の弦セクションも含めて全体に進歩している感があってうれしい。今後の期待がかなり膨らむ。
本番も難局にしてはまずまずの出来。懸念のオーボエ奏者の故障もなんとか間に合う。選曲時にこれに文句を言って跡を濁しまくっていったじじぃに聞かせてやりたい。

というわけで、新曲開始。

某超有名作曲家の大作で、始まる前は恐れおののいていたが、初見大会の印象としては意外ととっつきやすそうで一安心。
そんなことを言うと怒り出す人も多いと思うが、ドイツ系の音楽理論に偏重したとされる日本の音楽教育を受け、レッスンでもバッハでは悩まされた私としては、それらの常識から逸脱しない範囲で演奏できそうという意味で、とっつきやすい印象。
レッスン曲がプーランクになったとき感じた、昨日までの自由と正義はいまなどこ? みたいな、一夜にして全てが逆転してしまったかのように面食らってしまうような衝撃はなさそう、という意味で、ふつーにやっていけそうな感じ。
あとは、日々修行あるのみか?

なぜかもう一つのオーケストラに。

フルートの知人から人伝てで、クラリネットの練習代奏者を探している旨の話があったので、他の楽団見るの楽しそう~みたいなノリで行って、実は団員募集だったりして、なんとなくそのまま選考に通ってしまった。 むー。
最初は一人の募集だったようだが、もう一人希望者がいて、二ヶ月間の選考期間? の後、指揮者が気に入ってくれたと言うことらしく二人して入ってしまった。
いいのか、そんなことで。

で、バイオリンは・・・・・

去年ずうずうしくもバイオリンデビューさせていただい心優しいたオケも、もう演奏会が近い時期であるが、さすがに今年は出ないことにした。関係者の皆様ごめんなさいね。
長く続いていたグループのバイオリン教室も諸般の事情によりみんなで「卒業」。
そのグループのメンバーでどこかでやりたいねぇ、と物色しているも難航中。
それとは別に、オケ関係友人と、なんとかバイオリンの人数がそこそこいて、あまり上手ではない楽団で、ちゃんと上手なひともいて、2ndの後ろの方でぬるぬる弾いても大丈夫そうなところはないかなぁ、などと相談中。
レッスンにもつきたい。ちょっとこのままでは技術的にアレなので。

なんだかなぁ~。

演奏会へ行った

2008-07-24 | 吹奏楽、管弦楽&アンサンブル団体
何人もの知人が団員あるいはエキストラとして乗ること、そのメイン曲が我々のオーケストラの次回メイン曲と同じであること、そのメイン曲では私がこよなく(演奏を)愛するObさんがそのオケでも(我々のオケでも)TOPを吹く、という三つの楽しい要因が重なり、大いなる期待を持って演奏会を聞きに行ってきた。


  自分や自分の楽団のことは思いっきり棚に上げて・・・・・


明日の我が身なので、あまり悪くは言えないのだが(笑)、まあ、起きるときは、いろいろと起きる。


あとでエキストラで出た友人に聞くと、演奏行為自体はすごく楽しいものであったらしい。
私もその楽団の指揮者の指揮で一度吹奏楽で演奏したことがあるけれど、確かに練習もてきぱきしているし、楽しい演奏体験ではあったと言える。


それはそうと、今までは楽しく演奏できれば、聞くほうにとっても良い演奏である、という考えを信じていた。

しかしながらこれは必ずしも当てはまらないらしいことが今回わかった。


たぶん、我々と同じ曲をやるので、多少なりともこちらの耳が肥えていて厳しいという面はあったと思う。

あと、双方の指揮者の解釈が違う・・・・・というか、こちらの指揮者がいつもいつもいつもしつこくしつこくしつこく厳しく厳しく厳しくやろうとしてる事項が、今回の演奏では・・・・・・フリーパス!


なので、全然まとまってないように聞こえちゃったんだよね。
やっぱり放置と放任主義とでは違う・・・と思ったりもした。

先のエキストラの友人君。せっかく楽しく頑張ったのに、さんざん酷評した上(最近性格がねじ曲がってるなぁ・・>自分)、指揮者変えたら?とか言っちゃった。
エキストラさんにこう言っても無意味だけど。

せっかく気分良かったのに・・・・本当にごめんね。


この演奏会に行って良かったこと。

双方の楽団で同じ曲をTOPで吹くObさん。

いつも合奏で、なぜあなたはそこでそういう風に演奏するの? といういくつかのささやかな・・・・いつも合奏中について聞いてしまい(注意しているのではなく!)、しかしながらはっきりした答えがもらえていない・・・・疑問の答えが今回聞いて全部納得しました。

なるほど、そういう仕掛けになっていたのね。

合奏中に、私の意味不明な質問(注意ではなく!)に気を散らされることは今後なくなることでしょう(笑)


さてさて。

こちらの楽団は、先の楽団より人も少ないし全然実力は怪しい。

酷評されないように、じゃなくて、酷評されても落ち込まないように精神力を鍛えて頑張っていかねば!?

いやいや、それ以前に、その関係者は演奏会に呼ぶのはやめよう!?

もう一つの違い

2008-05-11 | 吹奏楽、管弦楽&アンサンブル団体
いつだったかの記事で、オケ新入団員の隣の上手なObのTさんが、我々と指揮の打点の取り方が違っていてかなり困惑気味であった、いう話を書いた。

ところが先日の練習ではとうとう打点をつかんだらしく、あまりの早い対応に驚かされた。

相変わらず、さすがである。

安心して音の出だしが出せるようになると、また私との演奏上の新たな相違に気がついてしまった。
打点の件は、多数対一人なので、長い方に巻かれるのが正しいあり方である。

しかしながら、今回は、私はこうしたい、あなたはそうしたい、で、どっちにしよっか? ということであると思う。


例えば二拍子。ここでは6/4拍子の二拍振りだとする。

一般に、一つの小節の中では、最後の拍が一番長い・・・・ここでは二拍目がながい。すなわち、1、2、3、よりも、4、5、6を含む二拍目の方が長い。

この長くなった分をどこでどうやって辻褄をあわせるか。
その考え方モデルが、どうやら私とTさんで違うようだ。

フレーズのつながりによるが、私の場合は、5、6→1 を固まりと考えて、5と6を伸ばす傾向にあるようだ。 →1 のタイミングにあわせて、5と6を逆算して長さを決めるというやり方。

これに対して、どうやらTさんは6を伸ばして、次の1が来るのを待っているような感じだ。


これでどういう現象が起きるかというと、打点の取り方は同じ、テンポ感も全く同じ、で(とても気のあった)演奏しているのに、何故か5と6で私の方が出だしが微妙に遅くなってしまう。1、は全く同じタイミングで入るのに。

今から思えば、アンサンブルをやっている時からこれに関してはうすうす感じてはいたような気がする。

Tさんに聞いてみると、私が思うようには意識して演奏していることはないようだし、この違いも気にはなっていない様子。

これは何の違いだろう。単に本人同士のクセの違いなのか。それとも師匠の方のクセか、流儀の違いなのか。

幸い?指揮者に指摘されるようなずれではない。
オケで、他のパートが走ったり遅れたり、というのはたくさんあるが、それよりもずっと程度として小さいことではあるのだけれど。

しかし、なぜか私はとても気になる。
ずれが生じていることが、ではなくて、何故こういう違いが出てきているのかが。


さて、どうしよう。

打点が違う

2008-04-10 | 吹奏楽、管弦楽&アンサンブル団体
我がFオケでは、次のメイン曲の初見フェーズが終わり、そろそろ形を作っていこうね、というフェーズに入ってきた。

自分も、合奏中の気持ちにも少し余裕ができてきたので、いろいろ木管チームのアンサンブルも考えられるようになってきた(指揮者にも考えてねと言われたし・・・)。

前にも書いたけどObさんとは(Tさんとしておこう)木管アンサンブル仲間なので、オケでのアンサンブルに関しては何も不安なところはない・・・

と思いつつ、先日の合奏。


合奏では、いつもの木管アンサンブルのように?Tさんにつられるようにまずは合奏では合わせてみた。(ホントはフルートはそれじゃダメなんだけど・・)

すると、周りがやや遅く感じる。

そしてやはりTさんも、みんな遅くない? と言う。


確かに、うちのオケはややテンポ引きずるようなところはあるけれど、今のシーンではそんなことはなかったし、そういう場面でもない。

じゃあ、なに?

よーく考えてみると、私がTさんにちょっと引きずられる感覚があって、しかし周囲はテンポを引きずっていない・・・・もちろんTさんは走ったりはしていない・・・・・・ということは??


そうか、わかった!


今までは、指揮者のいない木管アンサンブルだったから全然気がつかなかったんだなぁ。それが障害になることは今まで全然なかったし。

こんなところで意外な発見。


そう。指揮者の棒から打点を感じる位置が、Tさんと私(というかFオケ)では、Tさんの方が全然早かったのである。

私の感覚を中心にして見ると、棒が下死点に達するやや前にTさんはアタックし、棒が下死点を通過してしばらくしてから私がアタックする感じといったらいいか。


私の少ない経験では、オーケストラの方が吹奏楽より打点を後ろにとることが多いように思う。

最初に入ったオケでは、指揮者が拍を打っても何も起きず、え?、え?、みんなどうしたの? 早く音だそーよぉっ・・・ ねー、ねー、だそーよっ・・・ お願いだからさーっ・・・ぐらい待って初めて音が出てきた(笑)。


それに比べると、今のFオケは打点にオンタイムで音が出てくるので、すごくやりやすい、というか吹奏楽と行き来しても違和感がなくていいなぁ、と思っていた。

それなのに、まだまだ早い人がいるとは驚いた。こんどTさんの入っている別のオケに見学に行って、そこがどういう打点のとりかたをしているのか見てみたくなってきたよ。


一度試しに、Tさんを無視して、私は自分の入りのタイミングでObとのユニゾンに入ってみた。

すると見事に予想通り(笑)、16か32分音符分だけきれーにずれてフレーズが進行した。すごいね、なかなか狙ってできることじゃないよ。自慢じゃないけど。

指揮者に何か言われるかと思ったけれど、無事通過。ふぅ。


一応、私はインペクだし(名前だけ)、申し訳ないが新人さんに強権を発動することにした(笑)。


ねぇ、Tさん。わかったよ。Tさんが我々より打点のとりかたが早いんだよ。

え~、そうかなぁ、でもでもぉ、そんな気がする・・・

一応オケは今の場所はテンポあってるから、こっちに打点合わせてね。

わかったぁ。。でも、早くするのはいいけど遅くするのは時間がかかりそう・・・


というわけで、Tさんにはそれから後の合奏はだいぶお悩みいただいてしまった。見ていると(聞いていても)それがアリアリと伝わってくる。

基本的にTさん耳がいいので、一応はみんなにすぐ合うのだけれど、熱の入る場面だとやっぱり最初の打点に戻りがち。

ありゃりゃー、これは大変そう。。。ふふふっ。。。


自分も打点の違いにはそーとー悩んだ経験があるだけに、この上手なTさんも同じように悩むのかと思うと、ちょっぴりうれしい(ナイショだけど)、底意地のわるい私なのであった。

でも、きっとすぐに慣れちゃって、それはそれで驚かされるのだろうなぁ。