フルート吹きの物思い

趣味のフルートと、それに関わるもろもろのこと。

レッスンの次の曲

2009-09-15 | レッスン
最近はレッスンでバッハのソナタh-moll(1030)をやっていた。
内容的には、もっともっと前に行くとか、「ゆらぎ」系の指示が多くてどうぶ文章にならない。

このところフランスものやバッハとか、「アカデミック」なものばかりやっていたので、息抜きしたいなぁ、と。

最近はあんまり指を動かしてないので、ボルンのカルメンファンタジーとか、練習するぞっっって言う感じで、ちょっと惹かれてみた。


その前に、ちょっと気楽に。

いわゆる一般的な有名どころが入った曲集から、「美しきロスマリン」。
やっぱ、これでしょ。

中野真理さんの模範演奏と伴奏のCD付き楽譜から。


馬鹿にしてはいなかったが、なかなか難易度高い。

できないわけではないが、最初はピアノ伴奏に振り回される感じで、汗だく。


結局レッスンでは、いかに伴奏に引っ張られるのではなく、「我がまま」にするか。ということ。
なんかこれって、バッハの時と同じ(笑)。


ソリストっていうのは、どんなにか我が強くないとやれない商売だなっ と思ってみた。

バッハ本

2009-06-06 | レッスン
レッスンでは、フランス物ピエールサンカンの次はまたバッハになってみた。有名なフルートソナタh-mall、BWV1030。

スイートに一つおいて続き、だが、でもバッハは好きではないのだが、まあ師匠の思うところもあるのだろうし、レッスンとしてはいいのではと思ってみた。なかなか格好良く演奏できる人は少ない、といわれるとちょっとやる気がでる。


バッハというと、高校時代のギター部の友人を思い出す。ギター部というと、なぜか、ビバルディもそうだがバッハ好きが多かった。
ブラバンの私には、スーザとかリードとかチャイコフスキーとかショスターコービッチ(笑)の方がずっと偉大な作曲家だったのだけど。


今でも、ギター部友人の「バッハの時代にピアノがあれば・・・」の言葉は忘れられない。
そんなにいいのか、バッハ。当時の(今も?)私の耳には、単に単調なメロディーとも分散和音ともつかない音列の、なにやら永遠に続きそうな継続にすぎなかった。機械が演奏したとしてもすぐに飽きそうだ。


そういうものの、レッスンではちょっと様子が違う。

かなりアゴーギグをつけるし、場面場面予め準備や計画が必要で、かなり即興的に聞こえるような、なんというか遊びの要素と、場面場面切り替えがもりだくさん。

あえて言葉にすると、アゴーギグと、同じ音や音形が続く時のプランの実行、ということになるだろうか。


最近はバッハの演奏もいろいろと研究が進み、ちょっと前(どのくらい前?)とはだいぶ様変わりしているそうである。

だからというわけでもないが、銀座山野楽器の楽譜売場に寄った際、バッハ本がたまたま目立つところにいくつかおいてあったので買う気になってみた。

そこにあるバッハ本をぺらぺらとめくった結果、磯山雅氏著「J・S・バッハ」にしてみた。

選択の理由は、「バッハ演奏はいかにあるべきか」という章があったから。

この本曰く、「バッハ演奏は今革命がおこりつつある。」のだそうだ。

要するに、メンデルスゾーンに発掘されて以降、モダンな楽器を使用して「ロマン派」的な「歪曲」された演奏が主流となり「旋律本来の素朴さと活気が失われて」いたそうだが、バロック時代当時の楽器を使用した演奏がされて音量バランスが本来の姿に復元され、その他研究がすすんできたことによるらしい。


最近の研究をもとに?「優れたバッハ演奏の条件」として次のようなことがあげられている。

・旋律を歌うよりリズムの生命力
・中声部のふくらんだ厚い響きではなく、外声のくっきりでる透明な響き
・テンポルバートによらず、拍節内におかれたアクセントで、表現を生かすこと。そのアクセントを生かすためには、適切なアゴーギグが必須。
・長いレガートを避け、短いアーティキュレーションを積み上げること。


二番目は、フルートは単音の楽器だからかもしれないが私にはよくわからないが、その他の項目は概ねレッスンの通りだ。よかったよかった。

「バッハの楽譜は、すべての音符を均一に演奏したのでは、だめである。それはフランス革命以後の発想であって、宮廷文化華やかなりしバロック時代の音楽にはふさわしくない。」

というくだりは、今のレッスンがなかったろ意味がよくわからなかったことだろう。


単純に楽譜を均一に演奏するだけでも骨が折れるのに、宮廷文化華やかなイメージを思い浮かべつつ、アゴーギグをつけ、しかも立てたプランを、場面転換著しい中きちんきちんと実行していく・・・


・・・えらく骨の折れる作業だこと!

ふれんち って。

2008-09-17 | レッスン
先日木管アンサンブルの練習があって、メンバーが先日のオーボエ合宿時の演奏のDVDができてきた、と言う。

えっ、まぢですかっ
もちろん、それはプーランク(六重奏)のことですよねっ。
せっかく記憶の片隅においやられつつあったところだったんですけどお。

いや、それが、ピアノがちゃんとしている(笑)から、結構聞けるんだけど。

・・・・・・・(懲りない人達だのうぉ)・・・・


さて、レッスンの方も、順調に(?)プーランク(フルートソナタ))の二回目。

これが、冒頭からいけない。
あの有名な、ミシソシ/ミ・・・・であるが、そうなのである。

いままでのように、1、と、2、ハイッ
と入ってはいけないのであった。

うすうすはわかってたんだけどね。

そうやってるでしょ? と聞かれ、思いっきりそうやっているので、そうです。とはっきり答える。

だって、ついこの前までバッハでしょ。
そうやれ、そうやれ、そうやれ、そうやれ・・・と耳タコが発酵するぐらい言われてるわけ。

でも、コンスタントにリズムが続いていく大方の音楽とは、この曲は違う。

音楽が動いたり、止まったり、の繰り返し。
特に、この曲についてはこの特徴が強い。

特に、ピアノもフルートも、一緒に休符をとる。そういう場面が多数。
全部の楽器が休みになるときは、その場所で音楽が一度完全に止まるという作曲家の指示。

一口に休み、と言っても、フルートだけ休み、伴奏だけ休み、全部休み、とあって、それぞれに意味があるのでよく考えなければならない。モーツァルトの時も、特に伴奏休みでフルートのみの場面ではそうとう気を遣う必要があったが、このプーランクも両方の休符は大きな作曲家からの指示、あるいはメッセージである。と考えなければならないらしい。
(まぁ、考えただけでは思いつくのは限りなく不可能そのものなので、こればっかしは習う必要あり。と思う)

なんていう話を聞いてみると、なんとなくこの曲が好きになってきた。
前回書いた、オカマの××、というのも曲に親しむのにいい話だ。


やっぱ、いい曲というのは、フレーズが自然と頭に残る。
モーツァルトの曲がその代表と思うけれど、このプーランクもある意味そういう意味では名曲であると思えるようになてきた。

先のオーボエ合宿では、音がフレンチだね、という意味不明の喜ぶべき(??)コメントをもらったが、ちょっと演奏もフレンチっぽくしできるようにしてみたいな、と珍しくフルート練習に久しぶりに気合いが入りそうな今日この頃なのであった。

ぷぅらんく

2008-09-02 | レッスン
オーボエ合宿にて、即席で合わせてみたプーランクの6重奏に徹底的に粉砕された話は既に書いた。

その後、いろいろな意味で震える手でハンドルを握り帰宅したわけだが、このままではトラウマになってしまうっっっっっ! と悩みに悩んだあげく。

レッスンではバッハのスイートが終わりかけていたので、次の課題には悲壮な想いでプーランク(のソナタ)を選んだ(泣)。フランスものは大の苦手なのだが・・・


合宿後にアンサンブルの練習で久しぶりに誘ってくれたオーボエさんに会ったら、ぜんぜんけろっとしている。やっぱ、こういう精神力の強さ(?)こそが(アマチュア)演奏家として重要な資質であると再納得する。

それどころか!

来年の頭に予定されている、そのオーボエクラスの発表会では、そのセクステットをやることにしたからっ、来れるよね?、とけろっとしている。こちらと違って、あちらは全く動揺のかけらも見せない。普通はピアノ伴奏ソロだが、そのコマを使うのならアンサンブルでも構わないそうで、実際に前回は別の人が五重奏で演奏しているそうで、先生にプーランクでもやれば??と軽く言われて、やりますぅ、と答えたと言うことらしい。

えぇ~? じゃぁ、今度は少しはまじめに練習してからにしますよね?
と聞けば、もちろん、とかる~く答える。

ピアノ会わせも事前にやりたいですよね? と聞けば、
親戚にピアニストがいるから、頼めば問題なくやってくれる、と言う。

何という至れりつくせり。
いい仲間を持ったことに感謝する。


さて、問題のプーランクのフルートソナタ。

私の師匠曰わく、あの曲は、楽章それぞれ、オカマのパーティ、窓辺(?)、ケンカ、だそうである。だから、文学的に表現しようと思ってもどうにもならないよ、と。確かに言われてみれば、オカマ同士の挨拶、テラスでまどろんでいるところ、はれんちなケンカ、とどれも当てはまってシーンが浮かんでくるので面白い。一楽章は、オカマ特有の裏声のような声を出したと思えば、突然野太い声に変わったり・・・・・三楽章は、金切り声があがって・・・・あの、キィ!というHの音。だからキンキンした演奏で(が)いいそうである・・・・うーん・・嫌いなフレンチも少し好きになれる気がする?

それはそうと、プーランクが両刀だったというのは有名な話。(らしい)


レッスンのほうは、何となくバッハが頭から抜けないままのプーランク一回目。小節の頭の音、というかフレーズの最後の音が大きすぎる、と何度も注意される。フランスの曲だから縦をびしびし合わせようとするのではなく、横の流れを重視して・・・・っていわれてもさぁ、つい最近までバッハだったから・・・・、というと、まぁ、そうだよね、となった。めでたしめでたし?

で、なにがフレンチなんですか?
と聞く。
それはやっぱり、横の流れかなぁ・・・世界的に見れば、縦を重視するよりも横の流れ重視というのがメジャーなはず・・・ということになった。日本人に馴染みの深いドイツ系の音楽が特殊なの。」

というわけで、今後は、フレンチの曲をいかにフレンチっぽく演奏するにはどうするか・・・・に焦点をあてていくことになった。


なんだかふれんちはよくわからん。

そお言えば、オーボエの合宿では、夜の飲み会で、あるオーボエ専門家の人に音がフレンチですね、と言われた。
たぶん褒め言葉だった(と思うことにしている)が、意味がわからない・・・・

解釈がぜんぜん逆ですっ(泣)

2008-05-10 | レッスン
レッスンで現在進行形のバッハ。管弦楽組曲。

どうも先生の言うことと、今まで自分の信じてきたこと?が違って困っていた。ここにきてやっとそういう回路が自分の中にできてきてどうにか対応できるようになってきた。

例えば、組曲の中の一曲目、Overture。
私の考えでは、何かしら単に均等に演奏するのはつまらない時、例えば中間のAllegroでは、各小節の最初の音を、どちらかというとアクセントでテヌート気味。そういう風にやるのが当然だというように理解していた。

昔やった教則本。例えば、ベームとか、アンデルセンとか。みーんなそういう風にやるように教わった気がする。(今とは違う先生だけど)


レッスンでは、最初は全部均等になるようにやった。

それでは違うという。何かせせこましく聞こえる。

どうするかというと、2拍子の場合は、一拍目は通常通り。二拍目はゆっくりという、緩急を(急緩だ)つける必要がある。

モーツァルトの時も同様な指示はあってそれなりに苦労したが、作曲家が変わると?なかなかそれだけのことができないもの(泣)。


指示通りにはなかなかできずいろいろ試した結果、私の場合は、一拍目はアクセント気味とともに強力に間倒しで吹き、二拍目は思いっきりブレーキ。次の一拍目にはいるのにも思いっきりイヤイヤして躊躇する。という考え方モデルで演奏すると、なんとか先生のOKが出た。

ふぅ。(大汗)


帰宅後、うちに一枚だけある管弦楽組曲のCDを改めて聞いてみた。

すると。

なんと、私が最初に考えていた考え方モデルの、一拍めをテヌート、の演奏。思いっきり間違えな演奏ですな(笑)。
きっといろいろな流儀があるのか、最近の研究の結果とか、なんかいろいろ事情があるのでしょう。

まぁ、このCDの演奏は私は好きではなかったので、まあ良しとするか(笑)。

次はバッハ・・・

2008-03-23 | レッスン
レッスンの方は、モーツァルトが終わり(あきらめ??)、次はバッハにしようかということになった。

管弦楽組曲2番か、ブランデンブルグの5番か・・・といったところだが、楽譜が見つけやすい(見つかった)という理由で管弦楽組曲に。レッスン帰りに銀座に寄ってすぐに見つかったのがこれ。

わざわざ新宿のあそこまで行ってまたうっとうしい思いをするのもなんだし、次のレッスンまでに時間がないし、銀座でそのまま買ってきた。
(知人のオーボエ吹きもレッスンではフルート用の楽譜を使うことが多いらしく、やはり新宿まで行ったことがあるが、やっぱり私と似たような感想をもったらしく、以後は迷わずそこの通販にしているそうである(笑))


さて、ペータースの楽譜は、同じ楽譜に見えるのに全然値段が違うのがあった。よく見ると、値段の高い方は伴奏CD付き。

モーツァルトもそうだけど、このペータースの伴奏CDは評判が良いらしい。でも高いねぇ・・・

実際、レッスンではこのモーツァルト伴奏も最後に使った。レッスンでいろいろ言われることがきっちりと守られていている伴奏で(?)いろいろと勉強になる。


ということで、値段の高い(笑)CD付きの楽譜を購入してみた。


さて。

ろくに練習する間もなく次のレッスン。

バッハのことは何も知らない私。


とりあえず、この組曲(スイート)は何の曲か質問してみた。
宗教曲じゃぁないんだよね?

まあ、世俗曲ということらしい・・・


あんまりこういうこと書いていると、あまりの無知さに、バッハ好きの方々に半殺しにされるかも・・・!?


で、ついでにこんな話も出た。


フーガとカノンの違いは知っていますか?

いえ、全然・・・・・


パルティータとスイート(組曲)の違いは知っていますか?

いえ、全く・・・・・


まぁ、私の理解したところの、かな~りアバウトに言えば。

フーガとカノンの違いは、どちらも概ねカエルの合唱のように同じ音型が続いて出てくるのだけれど、カノンは同じ音で続く。フーガは4度か5度違う音で続く。

パルティータもスイートも同じ舞曲集なんだけれど、パルティータは舞曲だけで、スイートはOvertureがつく。

どうやら、そういうことらしい。
(詳しくは、ググるとたくさん出てくるので・・・)


これで、バロック無知の私も、一挙にバッハ通だぜ!?

ピッコロの音程修正

2008-01-12 | レッスン
レッスンを通じて、何となく自分のピッコロの癖がわかってきた。

全般に、高音域が高くて低音域が低い。というか、高音が低い。チューニングの抜き方を少し変えて、上の方をより高めに意識して吹くと今のところはよさそうな感じ。

Fisが高い。中音も高音も。

対策として、右手小指を放す・・・とそこそこよさそうだけれど、これが意外に難しい。もともとフルートでも高音Eは小指を放す習慣があるので押しても押さなくてもどちらもできるけれど。Fisでこれをやると、しかも中音域もでは、そのあとの運指がほにゃらら~(笑) たったこれだけのことなのにねぇ。なにか複雑怪奇なトリル運指を初めてやったような感じ。慣れというのは恐ろしい。結局これはフレーズの中で使うのは実用的ではないという結論。練習も大変だしね。

音程の問題ではないけれど、中音Eのアタックが難しい。というか、そもそも音が出にくい。
対策として、右手中指を頭部管側に少し傾けて・・・トリルキーを少し押す。と、アタックが楽にあたるようになる。いいね、これ。

ただし、フルートでこれをやると音色が露骨に変わってしまうのであまりやらないそう。バスフルートもこの音はでにくいらしく、こちらでも頻繁に使うテクらしい。

ということで、レッスンの終わりにはお決まりの?「よくなったね~、音程もすごくよくなった」にて、今の課題のモーツァルトのフルートコンチェルト1番は終わりにして、次からは2番にしましょう、になった。

今月のうちにピッコロに慣れてしまいましょっていうことで。

ピッコロの高音域

2008-01-07 | レッスン
だーいぶブログサボってるな・・・

Vオケ終了後、12月初旬にもうひとつトラで、しかもバイオリンでステージに乗っかってしまったため、それまで以上に時間と気持ちに余裕がなくなってしまったことが最大の理由。

フルート吹きの・・・といいつつも、フルートの話題が浮ばない・・・(笑)

もうひとつの理由は、Vオケで知り合った人からミクシーに呼ばれてしまったこと。前にも会社関係者から来ない?みたいな話はあったけれどもやんわりお断りしてた。でも今回は断る理由が見つけられず・・・!?

これをまともにはじめると、本気で寝不足になる。

毎日いろいろ更新してコメントつけてブログまで書いている人もいるけれど、大変だよなぁ、と思う。人によってミクシーの時間帯があったりして、そういう人間観察も、面白いといえば面白い。


さて・・・久しぶりに本職のフルート(ピッコロだけど)の方で各話題ができた!?(笑)


ピッコロには、かなり苦手意識がある。

いろいろ苦手は苦手で、そのうちのひとつが最高音域。


ヒット率が低い、というより全然あたらない、に近い。

吹く頻度は低いにもかかわらずちゃんと調整には持っていっているので、この点は抜かりない。

けど、出ない。

楽器を選んだときは、ピッコロも得意っぽい音大生(但し一流の学校ではない)をつれていって吹かせてもいるので、楽器が悪いわけではない・・・はず。

まぁ、実力かな。

そう思っていた。


最近、レッスンでピッコロを持っていっている。

フルートでモーツァルトの協奏曲1番と2番をやって、そのあとどちらかをピッコロでやってみましょう。という話になっていたので、1番のほうをはじめた。


ちょろちょろ、と先生が私の楽器(ハンミッヒ)を吹いてみて。

高い音が出ないなー。あんまり吹いてないからかなー、とか言いつつ。

おっ、という感じである時最高音域が「ピキッ」という感じで出た。

すると、不思議なことに、目に見えて出るようになる。しばらく先生が吹いて、よく出るようになったよ、と言って楽器を戻してくれた。


その頃には既に、耳が「き~ん・・・」となっていたが・・・(笑)


それが年末のこと。


年が明けて、一度吹いてみたら。

なーんと。(今までに比べたら)何の苦もなく、と言っていいぐらい最高音域が出る出る。


話には聞いていたが、本当にそういうものなんだ。

先生の所には、プロとしてやっている(何のプロかは不明)生徒さんも、楽器が鳴らないから少し吹いてほしい、と言って楽器を持ってくることがたまにあるそうだ。


不思議なこともあるもんだ。

これで、幸先の良いことに、年初から苦手意識が一つ解消した??

レッスン

2007-09-16 | レッスン
さてレッスンの方は、モーツァルトのG-durのほうはなんとかよしとなり、D-durの突入。
レッスンに合わせて、ベーレンライターの楽譜を新調した。

この楽譜がなかなか気が利いている。

むかーしG-durをやった時は、フルートソロ譜とピアノ譜のみであったが、最近のレッスン用にまた買った時は、カデンツァ譜(ドンジョンではない)がついていて驚いた。このカデンツをいろいろ試してみるのもなかなか楽しい。ピアノ譜も少し簡単に改訂した、旨のコメントもあった。

さて、このD-dur。
ソロ譜、カデンツ譜があるのはG-durと同じ。

それに加えて、もう一つのオマケがあって笑った。

このD-dur。もともとはオーボエコンチェルトC-durだったものを少し手直ししただけのほぼ同じ曲であるのは有名。

私としてはフルートコンチェルとしてのほうが有名であると信じていたのだが、最近のだめで黒木君が演奏したことによって、オーボエ版の方が有名になったかもしれないなあ、などと思う。

で、そのもう一つのオマケというのは、なんと、オーボエ版とフルート版が二段に並んで比較してある!! しかも丁寧にオーボエはinDに転調してある(笑)

・・確かに、比較すると面白い。

・・・・で、比較したらどうしたらいいの?
・・・・それがよくわからない私はまだまだ未熟者だなぁ。と思う。


さて、レッスンではある。

モーツァルトは和音の音楽(違ったかな・・・)なのだとかで、新しいヒントとして、それぞれの音がコードのどの音であるかを意識するとよいという。

つまり、ルートなの?、三度なの?、五度なの?

ルートなら、しっかりと吹く。全体を支えられるように。
三度なら、音程に気をつけて(苦笑)、あまり飛び出すぎないように。
五度なら、華やかに。
テンションも忘れちゃダメよ。

あとは、いつも通り、拍の感じを出す。
4拍目はやや引っ張り気味、もったいぶり気味。1拍目が入るまではややもったいぶって、はいってしまったらスルッと抜ける。


G-durを既にやっているから、D-durはそれよりはすんなりと行きそうな感じ。

それに、D-durはテクニック的には少し楽なので助かる。最近全然フルートの練習する時間がとれていないので・・・・(笑)

最近のレッスンでは、技術的にどうこうよりも、この音楽はこう解釈する、というのがメインになっているので、練習したからとか、できなかったからどうこうということは、ほとんどないのだけれど。

最近のレッスン

2007-08-07 | レッスン
課題になっている、モーツァルトのコンチェルトの三楽章の続き。

二楽章もそうだったけれど、まずはピアノ譜(スコア)を見て、オーケストラがお休みでフルートだけしか音がないところを探してソロ譜にチェックを入れる。

ロンドの3/4拍子のなかで、どうやら2拍目がオケお休み、というという場面が多いようだ。何となくアウフタクトだから3拍目がフルートだけ、という場面が多そうに思ったが予想が裏切られる(笑)。天才の考えることは、凡人には予測不可能だね。

同じような音型が3回、下降しながら続く。
1回目は、3拍ともオケ付き。
2回目と3回目は、2拍目がオケお休み。
そんなところがある。

へぇ。
凡人には理由が全く思い当たることさえできない。

音高が下降しているので、普通だったらだんだん力が抜けていく(いい表現ではないな)のだが、2回目以降だけ、2拍目が抜けてフルートが裸になる・・・そこは・・・・
 =フルートのソロ
 =その部分がんばるべき
 =がんばる部分は、音高が下がってくる後半部分
 =下降音型でも緊張感が高まっていくように演奏されることが意図されている。

ということらしい。

蛇足だけれども、この部分上手だねと言われた。
(もちろん、説明を聞いたあと)

いきなり作曲家のこういう意図をくみ取ることができないが、言われてみればああそうか、と吹けるところは大人の強み。
音大生レベルだと、フルートだけが裸になるからそのように演奏して、といってもなかなかそこらへんが理解できないことが多いらしい。

大人になって音楽趣味歴が長くなると、「ここは私がっ、私がっっ」という仲間(例えばオーボエ吹き(笑))とアンサンブルやオケでご一緒することが多いと、自然に?こういうのは身につくものだね(笑)。

その他の部分でも、似た場面だから同じような伴奏になっているのかと思ったら絶妙に異なることをオケがやっていて、いったいナゼ??? というのがあちこちにちりばめられている。


やっぱり、この作曲家はすごいね。と思った。