フルート吹きの物思い

趣味のフルートと、それに関わるもろもろのこと。

ソロのあとの「うなずき」

2006-11-27 | 吹奏楽、管弦楽&アンサンブル団体
もう二ヶ月近く前になってしまった、演奏会のビデオを鋭意ちんたらと編集している。会社の同僚に演奏会に来てもらい、複数のビデオカメラで撮影してもらったものをパソコン上で切り貼りする作業。

これが強力にめんどくさい。

同僚は、動画撮影もシロートだし、クラシック音楽もシロート。
ソロなど、押さえたい場面になかなか上手い具合にはカメラが向いていかない(笑)。押さえたい場面をつないでいくというより、カメラが「やっちゃって」いない場面を残していくというほうがただしいかも。
これで、できたDVDを楽団内に高値で(笑)売りつけ、撮影協力関係者と焼き肉食べようねというものである。


編集作業でビデオをよく見ていると、面白いことを発見した。
(いままで、演奏会ビデオ買ってもよくみてないってことの裏返しではある)


みなさんは、ソロなどの緊張した場面が終わったとき、どうしてますか?

 1)なにごともなかったように平然としている。
 2)明らかにホッとした顔をして、表情がゆるむ。
 3)良くやったとばかりに、「うん、うん」と大きく頷く。

どうやら自分は、2)のタイプであるようだ。平然としていようという意識はあるのだけれど、ポーカーフェースがまだまだ足りない。


今自分が編集しているもの、そして最近友人に見せてもらった演奏会のビデオをみると、3)のタイプは何故かちょっとやばい共通点があった・・・・

 ・上のパートを自分からやりたがる。
 ・そのわりには、練習で重要な部分がいつまでたってもできない。
 ・本番の演奏は、本人のうなずき度の大きさほどは上手くいっていない。
 ・うなずきかたが大まじめかつ特徴的で、酒の肴にされて笑われる・・・・・


基本的には平然としていて、多少はにかんで見せる程度がいいのかなぁ。
まあ、そんなこと考えてるヒマがあれば、もうちょっと真剣に集中して演奏してみろよ、って感じかも。

のだめのべとしち

2006-11-16 | 吹奏楽、管弦楽&アンサンブル団体
実は、今テレビ放映されているのだめカンタービレが面白くて仕方ない。
マンガがアニメやドラマ化されると原作とのイメージの違いがどうとか言われることが多いが、これに関しては私的には違和感がなくてgood。

ここでただ一つやめてほしいのは、主題曲であるベト7。
(ベートーベンの交響曲第7番)
ドラマの最初の方でかかる、あの楽しげな律儀で大騒ぎ調の曲である。


私が昔別のアマオケにいるころ、多聞に漏れず、管楽器メンバーの意見として派手な曲をやりたい。しかし、弦楽器が弱い。

そこで新しいコンマスが、まずは古典をしっかりやって、弦楽器をしっかりと鍛えた方がいい。という。
そのためにはこのベト7が最適である。とのこと。

ベト7、別名でリズムシンフォニーともいわれるらしく、とにかくひたすらあの調子でリズム、というかビートを刻み続ける。

弱い力でよい。指で額をトントントントントントントン・・・と同じ調子でたたき続けてみてほしい。最初はなんでもないが、そのうち痛くて仕方なくなる。このベト7は、「痛い」ではすまされず、出血し、頭が割れてもまだまだたたき続けなければならない・・・そんな曲である。しかもフルートには大敵の、ミー、がいやーな場面(かっこいいともいう)でいやーな感じ(目立つとも言う)で使われる。
体力もそうだけど、必要な気力がハンパではない。あの曲想に自分の精神状態を曲の最後まで合わせ続けるのは筆舌しがたいほど大層に難儀である。

この極めていやーな曲を、脳天気な調子で使うドラマがなんとも・・・・・面白いねぇ。


ドラマはじめのベト7は嫌だけど、エンディングのコラージュ(というのか?)は良くできてるなぁ。その時の曲(ガーシュイン)は吹奏楽でやったけど、特に悪い思い出はないので特に問題ないから安心して見ていられる。今日も楽しいドラマをありがとう。

床屋に行くと思い出すこと

2006-11-14 | 演奏や練習に関して
今日代休をとったので、日中に自転車に乗り、夕方に床屋に行った。

天気は良かったが風が強かったのと、秋はいろいろ音楽活動が密集していて自転車にのる時間を全然とれず運動不足気味だったのとで、自転車走行距離は90kmの目論見が70kmでへたって帰ってきてしまった。

床屋は通常月曜休みだと思っていたが、どうも最近は第2第3火曜も休みとなったらしく、数件まわってみた普通の床屋さんはみーんなお休み。なので、普通の床屋さんでのんびり切ってヒゲ剃りしてもらおうと思っていたのが、安い早い系の床屋さんでちゃきちゃきと済ませることになってしまった。残念。


秋は演奏会シーズン。演奏会の近い時期に床屋に行くと、いつも中学高校時代の吹奏楽部の活動を思い出す。

床屋に行くと、何故かあたまがちんちくりんになる。今はそんな事は感じないが、昔はそれがすごく気になった。いわゆる思春期だからか?

とにかく、高校生の頃は、そのちんちくりん頭で演奏会に臨みたくない。なので、演奏会の日から逆算して髪を切りに行かなくてはならない。

だけどたいていその事を忘れていて、いいところギリギリ2週間前というところか。

演奏会に髪の毛のコンディションが整うぎりぎりのところで髪の毛を切り、次にするのは楽器をキレイにすること。(床屋とは関係がない)

ある年には演奏会前最後の練習が終わった後、楽器(当時はクラリネット)のキーを全部ばらし、銀みがきでキレイに磨いて悦に浸っていた。今から思うと恐ろしすぎる。ついでに革靴も磨いてぴかぴかにしていた。

今となっては演奏会で楽器や靴がぴかぴかだからといって、良い演奏ができたり、女の子にもてるかも、なんてこれっぽっちも思わない。たとえ靴が多少汚くても客席からは見えないから関係ないよね、なんて考えてしまう。

自分にもそんなかわいらしい時期があったのだなぁ。
床屋に行くと、何故かそんな昔をよく思い出してしまう。

どっぷらーの練習

2006-11-13 | 演奏や練習に関して
レッスンでドップラーをやったあと。
早速、実際の演奏メンバーでドップラーのアンダンテとロンドの練習をした。
(というか、この練習に間に合うようにレッスンでみてもらった)

メンバーは、私と、オケで一緒にやっているYさんと、やはりオケでバイオリンを弾いているけど本職はピアノの先生!のSさん、の三人。

ピアノのSさんは、Sピアノ教室の看板が自宅にあり専用のレッスンルームを持つばりばりのピアノの先生。そのレッスンルームを使っての練習であるため、スタジオ予約等が煩わしくないのがとても良い。ただ、そのレッスンルームに小型のグランドピアノを入れたため(うらやましい!)、自由なフルートの配置がとれないが、それはわがままの言い過ぎだ。

最初に、私が聞いた指示や、前回からの変更点を伝える。
先生の意見だというと素直にYさんは聞くが、そうでもないようだと素直に反論される。ここらへんが私の人望のないところ。

ここの16分音符のスタッカートが遅れるからピアノまで影響するんだ(もちろん、もっと柔らかく言う)、とでも言おうものなら大変な事に。ピアノの先生にわがまま言ってメトロノームを出してもらいこの決闘に決着をつける。結果は私の勝ち。勝って喜んでいる私も大人げない事は十分承知しているが、やっぱり誇らしい。以後、私のいうことはY嬢も(あくまで表向きだけは)素直に聞いてくれる。

ピアノの先生のYさんも、いろいろ細かい私に恐れをなしているのか、文字通り目を三角にして弾いているのがわかる。曲を切って一段落するたびに、私の様子をうかがう。こちらは素人なんだからそんなに気を遣わなくていいのに~

あまりにYさんの目が三角なので、これはジプシーの音楽だそうだからあまり真剣になりすぎないほうがいいらしいですよと私の先生の言葉をそのまま言う。縦の線ばかり気にするのは、ある特定時期のドイツだけだから(私の先生の言葉)そんなに気にしなくていい、たての線ばかり気にしては吹奏楽コンクールのようなつまらない演奏になってしまう(私の言葉)などと言ってみる。

すると、さっきと言うことがぜんぜん違うとそれはそれでY嬢(吹奏楽でその筋に超有名な某市立高校出身)から非難轟々。

音楽的には、矛盾していないハズなんだけどなー。
もちっと柔らか思考しようよ。Yさんはホントに堅いんだから~?

ま、それはそれで私の人望のなさか。


そんなこんなで、あっという間の2時間半が過ぎていったのであった。

どっぷらーのレッスン

2006-11-12 | 演奏や練習に関して
ジャズフルートのレッスンにはまだ通っている・・・が。

最近はクラシックに取り組んでいる。ジャズの方は、たまに先生のご好意で欠席の補講みたいな感じで参加させてもらっているグループレッスンのほうでおなかがいっぱい。ジャズに関しては、新たな刺激があるのでグループのほうが楽しいかもしれない。

個人レッスンのほうは、当日までに希望を伝えれば先生としては両刀使いなのでどちらでも良いのである。

最近は私の苦手代表として、ドビュッシーのシリンクスをお願いしていた。昔取り組んだフォーレのファンタジーもそうだけど、どうもこの手のフランスものは私にとって理解不能でいけない。これまでフランスものはフォーレ以来、見て見ぬふりをしてきたが、ドビュッシーに取り組んでみようと思っただけでも精神的に成長したといえるかもしれない。

今日も本来ならばドビュッシーのはずであったが、今度のアンサンブル発表会で演奏予定の、ドップラーのアンダンテとロンドを見てもらった。

テキトーにやろうかと思っていたのだけど、一緒に演奏するオケの2nd嬢さんが、どうやらレッスン時に先生にみてもらい、いくつかコツのようなものを聞いてきたらしい。私のほうから誘っておきながらテキトー放置のままではなんなので、まずは自分の先生に見てもらうことにした。

いくつかのテンポの取り方や、ダイナミクス等のご指摘をもらい、概ね良いねというご講評。フランスものでだいぶ傷心気味だった私ではあるが、幾分持ち直した。

要するに、このドップラーの曲はジプシーの音楽のようなものなので、あまり高尚なものと捕らえすぎない方がよい。アンダンテ部分は、テンポを自由に動かすぐらいがよい。ロンドからはチャルダッシュの乗りで、堅くならずに、フルートの二人で競うようにテンポを早めて、ピアノがしょーがねーやつらだなー、みたいな感じでついていく、ぐらいでよい・・・・・そんな感じだった。

いいね、ドップラーはホントに吹いてて楽しくて。

音色や音量の鍛錬はどうしたらいいの

2006-11-11 | 演奏や練習に関して
最近、なんとかアマチュアオーケストラにそこそこにバイオリンで参加できないものかと思い煩う日々を過ごしている私ではある。

フルートは幸いなことに音が大きいとか音がキレイとか言われることもたまにはある私であるが、バイオリンに関してはどうにもならない。

レッスンの先生は、我々生徒と同じサイレントバイオリン&備品の弓を使っているにもかかわらず、音量といい、音のハリといい、自分とは雲泥の差。
管楽器であれば、息の使い方とかアンブシャーとかあるのだろうけれど、バイオリンに関しては、弓のスピードと圧力ぐらいしか思い浮かばないのでいろいろ試してはみているもののゴールは果てしなく遠い。

フルートで息の使い方の練習で私にとって役にたったものは、今から思うと息とアンブシャーコントロールのためのオクターブの跳躍と、息の圧力を保つための低音域でのフラッタータンギングである。たぶん、人によって効果がある練習は違うと思うけど、これらの練習をしつこくやらされたあと、自覚他覚ともに成長が見られた、なつかしい思い出の練習ではある。

バイオリンも、何かそういうブレークスルーになる練習があるのか??
惰性で続けるグループレッスンで、そういうブレークスルーに出会うことはできるのか??? やっぱり大人になってからの弦楽器に高望みは無理か????

今日もがりがりぎしぎしとバイオリンの弦をひっかきながら想う。
フルートも今まで大変だったなぁ・・・・
バイオリンであの道をまた通るのは大変だなぁ・・・・・・・・

「音楽をやっていて最高に楽しい」状態を定義する

2006-11-09 | 演奏や練習に関して
「最高に 仕事 が楽しい」状態を定義する、と称した記事がITメディアにあった。

スポーツ選手が調子よいときの心理状態についての研究を、仕事に応用しようという趣旨の記事である。

スポーツ選手の、『最高の行動をとれた時の心理状態』とは;

>精神的に落ち着いている
>肉体的にリラックスしている
>不安がない
>意欲に溢れている
>楽観的である
>楽しんでいる
>無理をしていない
>直観に従い、自然にふるまっている
>注意力が研ぎ澄まされている
>集中している
>自信に満ち冷静である
>自分をコントロールできている
>(ジム・レーヤー、『ビジネスマンのためのメンタル・タフネス』 p26より編集)

なのだそうだ。

これって、本番(リハーサルも)に望むときに持って行きたい心理状態そのものじゃん! と思うのであった。

そういえば以前、ソロの時によい精神状態に持って行くためにイメージトレーニングをするなんていう話を書いた記憶があるが、これももともとはスポーツ選手向けに考案されたものらしい。

ビジネス向けに、スポーツの研究成果を利用したらどうかと提案するこの記事の著者。
そして、このビジネス向けに書かれたこの記事を読んで、自分の音楽活動に応用できないかと考える自分。

もしかして、似たもの同士じゃん!? (意味不明)



・・・そして、たった今。

せっかく記事がビジネス向けに書かれているにもかかわらず、私自身の仕事に応用しようという観点では全く記事を読んでいなかった自分を発見した!!

三日間、楽譜に呑まれた

2006-11-06 | 吹奏楽、管弦楽&アンサンブル団体
「3日間呑むぞ、でも少しだけ練習しよう」の合宿 の巻

この3連休は、木管アンサンブルで合宿だった。
千葉の九十九里の方の、海岸の近くの、ホテルみたいなところ。周囲はテニスコートがたくさんあり、テニス合宿ゾーンを形成していた。


私は合宿初日は本番と重なったので、本番終了後に車で移動して深夜に合流。
大学時代に(何年前だ??)そっちの方へはよく車で遊びに行っていたので、道はなんとかなるだろうぐらいに思っていた。

高速道路の出口から出て、昔よく走った道を・・・・と思ったらすっかり様子が違う。道が立派になっているので、おそらくは新しい道ができたのだ。夜中で辺りが寂しいのでかなり気弱になる。

そんなときに、先着部隊から「いつごろつく?」との心配メール。「わからない。今インター出た」という弱気のメールを返す。深夜だし、道に迷わなければ30分ぐらいの道のりなのだけど。

それでもがんばって近くには行くものの、ホテルのHPからダウンロードした地図がよくわからない。バス停が書いてあっても、信号の名称や、県道の番号等が書いてない。わかることといえば、使いもしない有料道路の出口から二つめの信号機で曲がることだけ。あるべき所にローソンもない! ちゃんと使える地図をネットにのせろ!!
結局、30分未満の道のりを50分かかって到着。それはそれは心細かったぜ。


初日は楽器を演奏することはなく、有志でテニスをしていたらしい。

「テニスで空振りはしない」と豪語したにもかかわらず二回続けて空振りしたとか、ありえない転び方をしておしりと胸と肘をすりむいた人がいるとか、やはりあの地図ではまともにたどり着けずうろうろした、というのが酒の肴。


翌日は、ゆっくりの朝食後、午前中はアンサンブルの本一冊分!をやる。
持ち寄ったアンサンブルの楽譜もやる。

昼食は、合宿お決まりのカレー。

午後は、アンサンブル発表会向けの練習を、三つのユニットで各1時間ずつ。

夕方に有志で砂風呂へ。
やはり地図不完備により、行ったり来たり。
おーい、千葉の白子町! もっとどうにかしろっ

砂風呂では、背中とおしりが熱い。
シャベルを持って砂をかけてくれるおじさんに「熱い」というと、熱かったら自分で熱くない砂をごそごそ、とその箇所へ入れのだった。なーんだ、もっと早くいうべきだった。おかげで、あとで風呂に入ったとき、背中がまっかになっていると言われてしまったよ。(T_T)
もともと風呂は好きな方ではないので、気持ちよいのかよくわからず。その後に食べたアイスは、おいしく食べられた。

夕食後、発表会と称して各ユニットのアンサンブル発表会。と録音。
一曲だけ、当日に練習しなかった曲を演奏中に自分が落ちて止めてしまったのが悔やまれる。みんなに録音を配るときは、編集してしまおう(^o^)

そして夜。
録音を聞きながらの、ダメだし宴会。

無情な音楽に沈黙が流れる・・・・・・・・

さあ、現実の直視はそこそこにして、楽しく飲もう!!


翌日。
飲み会のはじめに某食品会社に勤めている人が会社から掠めてきたのか、顆粒の「ウコン」を配布してくれていたおかげか「合宿にしては」お目覚めが良い。
これ、おいしい。オススメ。

ゆっくりの朝食のあと、午前中いっぱい、またまた初見大会.
昨日よりも演奏しやすく楽しい曲だったので、特にオーボエ嬢がご満悦。

帰りは渋滞していたけれど、時間が早めだったためか思ったほどではなく。


連休の三日間、楽譜に呑みこまれそうな日々ではあった。

肩当て交換

2006-11-02 | 関連グッズ
バイオリンの肩当てが壊れた話を書いた。その後、それを購入した銀座の某有名楽器店のHPに苦情に近いことを書いたところ、すぐに返事が来て返品or返金OKとのこと。輸入代理店にも既に連絡済みとのコメント付き。言い訳がましいことはもちろん一切なし。やっぱり、信用のありそうなお店は対応が違うと感心。同じ値段で買うなら、そしてその製品の素人であるなら、よい(よさそうな)お店で買っておくのが一番だと改めて思った。 お店に行って、店員のキレイなお姉さんと相談&いろいろ試用すること約30分。結局、別の壊れなさそうな高価なものと差額交換&ウンチクgetして帰ってきた。 いつもの私なら、責任はそっち(重要な仕様変更を告知していないメーカーor代理店)なんだし、わざわざ足運んできたんだから差額の端数ぐらいは切ってよ、みたいな関東人としてはセコイ値切り交渉を展開するところであるが、何故かそれはいっさいなし。 おとなになっちゃったかなぁ・・・?