「アンケート調査」の授業も、いよいよ後半である。
「調査実施」に関しては、十分に気を遣う。
何も指示せずにいきなりやらせると、「解答するのが当たり前」「おちゃらけアンケートごっこ」になってしまい、意味半減。
「実施する方も協力する方も、あくまでも他人の関係で」「駅前で知らない人に頼まれたことを想定して」と口うるさく指導。そして、「答えたくなければ答えなくてよい」「失礼なものは調査そのものを拒否して良い」と強調。「なので、すべての人が回答してくれるとはかぎらない」「駅前でも、怪しげな調査はシカトするでしょ?」と実施者向けに「とどめ」をさす。そして相互評価。「評価する方の姿勢も問うからね」と極めつけ。
相互評価に関しては、2年前の教科「情報」実施から行っているが、これは、ある意味で、私がつべこべいうよりも、よほど多くのことを語ってくれており、毎年、生徒は結果は釘付けになるように見入っている。
私の持論として、「相互評価は改善のためにある」ということ。受け手の立場を知る絶好の機会だと思う。「調査」の相互評価は、それぞれの班が「発表」に生かす、ということが大切だろうと感じている。
今年強調したことは「個人情報」。アンケートはほとんど無記名なので、「個人が特定される情報」はないのだが、保護法も実施されたことで、「調査結果」に関する扱いについては、昨年以上に気を遣って指導した。調査用紙には「目的以外のことには利用しません」とうたっているのに、終了直後に「ねえねえ聞いて、これって・・・じゃない!?」とやりだす生徒もいる。アンケートのサンプルにかかれているのでそのように用紙には記入したものの、ことの本質がわかっていない生徒も意外といるようだ。
「アンケート調査実習」も、突き詰めれば、ホントに奥が深い。