情報科教育学会設立2周年記念フォーラム

情報科教育学会の設立2周年記念フォーラムに参加いたしました。

特別講演として国立教育政策研究所の大倉教育課程調査官のご講演、大学の先生方のパネルディスカッション、高校の先生方の実践報告の3部構成でした。

大倉教育課程調査官からは、今回の新しい学習指導要領の変遷や経緯、理念をはじめ、「言語活動の充実」のお話が中心となりました。夏の全国大会で永井視学官からお話頂いていた内容やその他いろいろな情報ですでに既知の点もありましたが、違うお立場の方からもお話いただくことにより、やはり説得力や理解もよりいっそう深まるものと感じました。
このあたりは「情報モラル」の授業に通じるところもあるように思いました。私だけが生徒に話をするよりも、また違う立場の先生方が口を変え視点を変えて語ることも大切だと感じます。

大学の先生方のパネルではどの先生方のお話も興味深かったですが、特に、尚美学園大学の小泉力一先生のお話の中で教員の他教科との「兼担」についてのご指摘が非常に重要と私も感じている所です。

私もいろいろな都道府県での学校や研究会にお邪魔させていただいたり、多くの場面で多くの高校の先生方とお話させて頂いておりますが、「他教科との兼務」があると、やはりどうしてももう片方の「数学」や「理科」等にも大きくエネルギーが割かれることになるように思えております。もちろん「多くの先生方に『情報』を知って頂ける」「各教科でのICT活用にも貢献できる」などの「兼担」のメリットもあろうかと思いますが、「情報科」としての研究や研修を十分に行うことがはたして可能であるのかということや研究会等の運営に関し、2教科を担当しているとどうしても厳しい所もあるように思え、他校とのつながりも薄れがちになるのかな、と思っています。

個人的な「理想」を言えば、やはり一番大事なのは「人」なのかな、と思っています。

例えば、「情報」は必ず専任を採用して置く、時間数が少ない場合には、例えば学校内のICTのコーディネートを行ったり他教科授業でのICTサポートを行うようにして時数を確保する、そのための措置として、例えば「情報教育振興法」のような形で国が情報教育に関する時数や教員定数(予算)を保障するような施策ができないのかな、と思ったりもしています。もちろん『一つのアイデア』の域を出ませんが。

この高度情報化社会や現在の日本の立場、海外での動向を踏まえた時に、「情報教育」に対する重要性の認識はおそらくある程度共通理解ができるようには思えるのですが、その「問題解決」については、まだまだこれから、という気がしています。実現したらいいなぁ、と思える内容の一つです。

高校からは、兵庫県の佐藤万寿美先生と東京都立上野高等学校の能城茂雄先生の発表がありました。佐藤先生からは、新カリキュラムを意識した内容や兵庫県で活発に活動されているご様子を、能城先生からは、現「情報B」での授業実践、カリキュラム等の紹介がありました。それぞれとても興味深いものでしたが、時間の関係か少し駆け足で、もう少しお話をお伺いしたかったように思います。

終了後の懇親会にも参加させて頂きしみじみと思ったことですが、やはり、「人とのつながり」ってとても大切だな、ということです。これは、高校の教員だけではなく大学の先生方とも全く同様で、自分の考えなどに真摯に応えていただいたり、専門的なアドバイスをいただけたり、場合によっては一緒に活動を行ってご協力させて頂いたりまた逆にご協力を頂けることもあろうかと感じています。

外の世界に触れていくことはとても大切だな、とあらためて感じた一日でした。
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