世の中はとても上手く出来ている。
ちゃんと導かれる様に整っていく。
20年以上前、株式では消費者金融銘柄が活況を呈していた。
理屈は、借金というものを背負わせて、働き蜂や働き蟻を世の中に多く放って利息をごっそり貰うという仕組みだった。のだろうと当時は考えていた。
その後、異様な金利計算を横並びでしていたことが判明した。CMでもお馴染みの「過払い金請求」を今でも受けている。
あのダンスのCMで有名だった会社は淘汰された。
今残っているのは、そこに愛はあるんか?とレの男くらいか?あっプロ○スもか。
で、昨今は?
東急グループに対しての保険カルテル問題、石油や鉄鋼でも不透明取引、そしてビッグモーターの様々な問題の中で、不正保険金請求のグルだった疑惑。
確実に保険というリスク計算のブラックボックスに焦点が当たり始めている。異様な儲けはしっぺ返しを受ける羽目になる。
アメリカでは、高額な医療費の為の保険制度は私的に用意されていた。(イメージとしては、診療代は薬別で毎回$10。差額は保険会社が病院に支払ってくれる)
日本の健康保険組合制度みたいに、日系企業は会社負担で従業員にインセンティブとしてその保険を用意しているという環境の中で、駐在員の中で日本の保険会社からの出向者にその(医療費)保険の話を聞いたら、「うちは保険には入っておらず、医療費の実費を全額支給している」とのこと。これが全てを物語っている。
結局保険を利用した(診療を受けた)人が増えると、保険料に跳ね返ってくるだけなので、保険会社は一切損をしない様に出来ていることを露呈していた。相手の儲け分、確実に加入者が負ける仕組みだった。
徐々に闇が照らされていく。今度は保険会社の後ろ暗い体質が剥がれていくに違いない。
何かこう物事が収斂していく様子を例えた格言があったと思ったがどうも思い付かない。
水は低きに流れる。だったか。それは老子の道かなぁ。
この年齢になって、ようやく故事成語やことわざが沁みる様になってきた。
何か思い付いたら、追記することにする。
保険会社は、実際にリスクに直面した人や法人に感謝される存在だった筈であって、利益を極大化させる為の存在ではなかったのではないか。
今は、株式公開や、株価を上げようとする行為一つ一つが互助の精神を踏み躙っている感じがしてならないのである。