変化を受け入れることと経緯を大切にすること。バランスとアンバランスの境界線。仕事と趣味と社会と個人。
あいつとおいらはジョージとレニー




おいらの車は、車両重量が1660kgである。
おいらの体重は平均すると63~64kg程度。181cmの身長からすると、いわゆる
ガリガリ君である。
それはいいとして。
おいら一人で車に乗っている場合、高々60kgそこそこの人間を移動させる為に、
28倍もの重量が同行する訳である。
確かに、歩いて行くよりも速いし楽だ。しかし、合計1.7tを超える物体を移動させ
るのだから、消費されるエネルギーは1.7t分な訳さ。
おいらの移動が速く便利なことに、そんな価値がありますか?
軽自動車なら、ずっと効率がいい。SUVやワンボックスなんかだと、より効率は
落ちる。

とは言っても、現代社会は徒歩のスピードでは成立しない。現在の速度基準を
満たす為には、文明のリキを使わざるを得ない。

車以外には、鉄道があり船があり飛行機がある。バイクや自転車はとりあえず
省略するとして。

通勤には鉄道を使う。これが多数派だろう。通勤電車の車両は、20tそこそこの
ものから50t程度のものまであると思う。電動車や運転席付きの車両は重いし、
動力も操縦装置も付かない車両は軽い訳だ。また、材質や構造の工夫で軽量
化が進んでいる。更に、電動駆動のメリットで、モーターはほぼそのまま発電機
に化けられる。電気を創り出すのだから相応のエネルギーが必要になり、それを
制動力、つまりはブレーキとして使用できる。これらの組み合わせで、最近の
電車は、20年前に比べると大幅に省エネになっているそうだ。この仕組みを最初
に知ったのは、小学校の頃だったか。今は別件で話題になっている阪急電車に
そんなテスト車両が走っていた。それから30年。やっと省エネ電車が主流になり
つつあるようだ。

遅ぇーよ。

話題を戻すと、通勤電車に乗っているのは、1両あたり100名から200名程度だろ
うか。平均体重が65kgとして、6.5t~13tくらいか。10両編成の省エネ電車の
平均重量が30tだとすると、2~5倍位の比率になる。

車に比べると、圧倒的に効率がいい。
更に、電車は車輪が鉄で車はゴム、抵抗が全く違う。前述の発電ブレーキ(回生
装置と言うらしい)も、車では一部のハイブリッドカーでしか実現されていない。

電車は客がいなくても走らなきゃいけないとか、架線の送電ロスもあるとか、車
も大人数で乗れば比率が改善されるけど、ガソリンスタンドにガソリン燃料で動
くトレーラーがガソリンを運搬する事等を考えると、やっぱり圧倒的に鉄道の方が
効率がいい。

なんで車ってなくならないの?
便利さとか楽さとかあるけど、結局は『自分の思い通り』になるからなんじゃない
かな。
本当は道路が渋滞していたり道交法があったりで、好きな様には行かないのだ
けども、少なくとも移動計画を他人任せにしていない気分に浸れる。
そこに本質があるんだと思う。

物欲も性欲も食欲も萎えた老齢気を迎えた人が、盆栽にいそしむ姿を目にする
ことがある。お話を伺ってみると、どうやら『自己以外の何物かを、自分の思い
通りに操る』という征服欲だけは衰えていないのだと感じることがある。
人間の本質、と思った。最後まで残る『欲』はこれか。
少なくとも本質の一部なんだろう。

寂しがりやでもあるが、同時に自由でもありたい。

面白い。

面白すぎて、船と飛行機の話題に触れる隙がなかった。

ま、いいか。

にほんブログ村 その他趣味ブログへ
にほんブログ村 その他日記ブログへ


コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )