アナログおやじのJazz&Audio日記

アナログ好きのおっさんが綴るJazz&Audioの四方山話です。夜な夜なレコード三昧、オーディオ三昧です。

カーラ・ブレイ(Heavy Heart)

2015年02月27日 23時24分52秒 | ジャズ






今宵の一枚はCarla Bleyのheavy Heart、1983年の制作でレーベルはWATT/ECM。Jazzファン以外はおそらくほとんど知られていないだろうが、女性版ギルエバンズといった人で素晴らしい才能の持ち主だ。アルバムの写真は若く見えるが、1938年生まれ、当時御年45歳である。実はフリージャズの旗手の一人で1960年代JCOA(The Jazz Composer's Orchestra)を結成、斬新なアルバムをリリースし注目を浴びていた。

録音が素晴らしい。一音一音が鮮明で力強く聴いていて爽快。アレンジの妙が随所にあり、何度も聴きたくなる。このアルバム、20年ぶりぐらいに針を落としたがノックアウトされた。素晴らしい。圧巻はB面一曲めEnding it。Gary Bullenteのtbが圧巻で超絶テクで音の良さで度肝を抜かれた。失礼ながら向井滋春とは格が違う。tbをこんなに早く、強く吹く人がいるとは信じられないほどだ。このLPぜひ聴いて欲しい。


sideA
1.Light or dark

2.Talking hearts

3.Joyful noise

sideB

1.Ending it

2.Starting again

3.Heavy heart

(Personnel)

Carla Bley(organ,synthesizer)

Steve Slagle(Fl,as,bs)

Hiram Bullock(Guitar)

Gary Valente(Tb)

Keny Kirkland(piano)

Steve Swalow(bass)

Victor Lewis(Drums)

Manol Badrena(percussion)

Michael Mantler(tp)

Earl Mcintyre(tuba)



A-3とのJazzの相性も頗る良し。オーケストラの細部まで鮮明に再生。620Bが嬉々として音楽を奏でている。






A-3試聴

2015年02月26日 23時31分39秒 | オーディオ
いやはや、驚いた。すごく、すごく良い。正直ここまで音質が良いとは嬉しい誤算である。先入観とは恐ろしいものでオーディオ評論家同様特性重視のクリアーなアンプかなぁ、という思いがまず頭に浮かんだ。たしかにSNが良くスタティックな面もあるが、鮮明で力強いサウンドはちょっと聴いたことがないほどである。個人的なリファレンスはLuxmanのB-10IIの濃厚で力強いサウンドだが、A-3は濃厚さこそないものの、力強さは十分。たしかに押し出しではさすがに重量と電源の違いで劣るが、なかなかどうしてこれはこれで納得が行く。M-4との比較では明らかにA-3がパワフルさ、押し出しでは上回る。

細かい音をよく再生するのにも驚いた。XLS-402やM-4では聴き逃していた、あるいはれレベルが低く気にならなかった音が俄然気になってきた。「Waltz for Debby」、Paul Motianのdシンバルワークの繊細さと曲全体に与える影響の大きさを認識、新たな発見である。これには本当に驚いた。CDではなくSACDだったから、より違いが明らかになった、とも考えられるがおそらくCDでも違いはハッキリ判るはず。

アナログを聴いてもサウンド全体の骨格の違い、つまりプロデューサーやディレクター、ミキサーの音楽的、音質的な意図が理解できて、たいへん興味深い。ここまで音が違うのか、とこれまた唖然とするほでである。


いやはや、このアンプとんでもない掘り出し物で優れもの。我ながら「目利き」の素養があるのかもしれない。(笑)

買ってしまった

2015年02月25日 23時49分42秒 | オーディオ


取り立てて大きな不満はなかったが、外観の使用感とわずかにノイズが乗るようになったパワーアンプアムクロンのXLS-402。暫し鳴りを潜めていたオーディオの虫がまたまた動いた。(笑)例によって例の毎夜な夜なヤフーオークションを徘徊、今度は何にしようかなぁ、と物色していたところ、ThecnicsのA-3を見つけた。以前から気になっていたアンプである。パワーアトランジスタが片チャンネル交換され各種整備&調整済み。外観も綺麗。買うしかないではないか。!!(笑)

特性重視で音は綺麗だけど---。と、発売当時オーディオ評論家の間では低評価だったが、メーカーの評論家対策(要はお金ネ)が行き届かなかった可能性が高いのでは、と睨んでいた。35年前の話である。なぜなら、チラッとしか聴いた記憶しかないが、それは魅力的な音を奏でていたから。以来アンプ遍歴の中でタイミングの問題で手元に置きくとはなかったものの、ずっと気になっていたのだ。あいにく生産台数が少なく、程度が良いものは滅多に市場に出てこない。私的幻の名器である。

ポイントは620Bとの相性だが、これは楽観していた。亡くなった上杉さん(オーディオ評論家)が「ALTECのスピーカーは電気特性の良いアンプで鳴らすのが一番ですよ。」とステレオサウンドの海外スピーカー特集で発言していて、彼はなんとA-7をLo-Dの9500で鳴らす組み合わせを提案していたのだ。今でもその記事は鮮明に覚えている。探せばバックナンバーがあるかもしれない。で、大いに共感するところであり、実行に移したわけ。ちなみに上杉さんの本職はUESUGIブランドのアンプ造り。真空管専門だが、プリを聴きまるでトランジスターのようなシャープな音質で驚いた記憶がある。アンプはもちろん自作、スピーカーも自作でユニットはALTECが彼のシステム。

要はスピーカの個性がそれほどまでに強いということ。



試聴結果は明日に続く。

始まった

2015年02月24日 23時55分42秒 | ジャズ
いきなりやってきた。花粉症である。30年以上患っていて毎年の恒例行事、今年はたいしたことないかな、と思っていたのだが。ここ数日俄かに春めいて気温急上昇、とりわけ昨日は汗ばむほどで、気持ちもウキウキ。ところが、敵さんにも好環境、一気に杉の花紛強烈なが咲き風に乗って襲来してきたようだ。不思議と室内でのクシャミ連発に始まり、帰りの電車内での強烈な眼の痒みに至り明白な事実となった。

花粉症とは、まだ言葉がなく、実態として認知されていない頃からの付き合いで、すでに45年以上のお付き合い。薬が手放せなかったり、鼻で呼吸をするのが苦しいほどだったこともあるが、ここ数年はさほどでもない。とはいえ、やはり不便なものでしっかりと対策をとっておけば、と後悔頻りだ。昨年10月から舌下に薬を投与する減感療法が保険扱いとなり、耳鼻科を訪れようと考えていたのだが。

アレルギー体質はまったく変わらず。いい加減、体質変わっても良いのになぁ、と思うもののこればかりは致し方なし。マスクはメガネが曇るし、第一他人様の風体を見るにつけどうにも気が進まない。まだ初期段階故、鼻水がポタポタ垂れるわけでもないので、暫く静観だろうか。いやいや早めに医者で薬を処方してもらった方が正解だろう。明日、仕事帰りに寄ってみよう。

向井滋春(Pleasure)

2015年02月23日 23時07分57秒 | ジャズ




今宵の一枚は向井滋春の「Pleasure」、1980年の制作でレーベルは日本コロンビア。フュージョンミュージック真っ盛りの時代にNYで録音された、アルバムである。15年ぶりに針を落としたが、録音の良さに驚いた。左右に良く広がり、各楽器の定位も明確で心地よい。デジタル録音ではないがいやだからこその素晴らしい録音である。向井滋春は、誰か忘れてしまったが、Jazz系のコンサートにゲスト出演しているのを聴き、トロンボーンの魅力を教えてくれた。で、このLPの購入となった。

このアルバムメンバーが凄い。Steve Gaddを筆頭にWarren Benhardt、Jeff Mironovそして川崎燎。正直このアルバム、向井滋春の影が薄い。録音時代マイクがオフ気味に聴こえるし、周りに腕利きたちに煽られて肩身が狭い感じだ。巨匠松岡直也のプロデュース&アレンジ。緻密な構成で素晴らしい編曲だが、向井滋春の奔放さがでてこないのが残念。

アルバムの白眉は川崎燎。存在感が別格で、クレジットにGuitarとだけでなく、solo(A面2曲目)とわざわざ記されている。聴けば納得。圧倒的な演奏で、Steve Gaddが翳むほどである。日本では残念ながら知名度が低いが世界的に評価の高い人で、もっと彼に焦点が当たれば、と願っている。個人的にはJeff Beckより上手い、と思う。今日、JeffはRockギタリストではなくJazzギタリストとして評価されている。


sideA

1.Dragon Fanatic

2.Wind Bell

3.Mirage


sideB

1.Still miss you

2.From the lonely afternoon

3.Don't touch may mustache

4.Hudson Breeze


(personnel)

向井滋春(tb)

松岡直也(keyboard)

Joge Dalto(piano)

Warren Bernhadt(Obercheim8voice&ob-box)

Ed Walsh(mini moog)

Jeff Mironov(guitar)

川崎燎(guitar)

Steve Gadd(drums)

Neil Jason(bass)

Raphael Cruz(conga)

Nana Vasconcellos(percussion)


ミッシェル・ルグラン(Le Jazz Grand Michel Legrand&co.)

2015年02月22日 23時51分00秒 | ジャズ






今宵の一枚はMichel Legrandの「Le Jazz Grand Michel Legrand&co.」、1978年の制作でレーベルはGryphos。ルグランといえば、まずは映画音楽を思い浮かべるほど数多くの映画音楽を作曲しているが、音楽的な才能にたいへん恵まれた人で天才といっても過言ではない。父親がクラシックの指揮者、母親が楽譜会社の社長、たしかお姉さん?が歌手のまさに音楽一家である。音楽学校(コンセルヴァトワール)を首席で卒業。ピアノの腕も超一流(本アルバムでも演奏)、歌手としてもレコードを残し、口笛で演奏しオケと共演したりと、なんでそんなに才能あるのと、羨ましくなるほどだ。

Jazzに関してもこのアルバムのちょうど20年前の1958年26歳で「Le Legrand Jazz」(ルグラン・ジャズ)を吹き込みセンセーショナルを巻き起こし、一躍Jazzファン、Jazz界の注目を浴びた。天才たる所以だ。

このアルバムビックバンド形式だが実態は違う。ソロ楽器それも吹奏楽器、つまり「吹きもの、ラッパ」に焦点を当てた演奏が主体の異色なアルバム。メンバーが凄い。オールスターキャストである。アメリカの超一流Jazz menが奏でながらアルバム全体のトーンは不思議とヨーロッパ的でどこかクラシックの香りがする。聴きどころは、やはりリズムセクションの掛け合いで、とりわけジェリー・マリガンのさく裂するバリトンサックスだ。

sideA(The Big band)

1.Southern Routes

sideB(The Small band)

1.La Pasionaria

2.Makagan stew

3.iberia nova

4.Basqette



(personnel)

The Big band

Leader Michel legrand

Keyboard Bernie Leighton

The front line

Berry Muligan

Phil Woods

Jon Faddis

The Rhythm section

Grady Tate

Ron Carter

Crusher Bennett

Protinho

Don Flliott

Harp Gloria Agostini

Brass Harry Leahey

Brass

Joe Shepley

Burt Collian

John Clark

Albert Richmond

Brooks Tillotson

Tony Price


The Small band

Michel Legrand piano

Gerry Mulligan baritone sax

Phil Woods alto sax

Jon Faddis trumpet

Jimmy Madison drums

Ron Carter bass

Portinpho percussion






クリフォード・ブラウン(Alternate Takes)

2015年02月21日 23時25分57秒 | ジャズ






今宵の一枚は、Clifford Brownの「Alternate Takes」、1953年の制作。レーベルはBlue note。3枚のアルバムのtakeばかり集めた珍品アルバムだ。天才、Cliffordの登場である。彼の前にはMilesも翳んでしまう。もちろん作曲の才能では後者が上だが、こと演奏に関しては彼がJazz界No1である。このアルバム、まさにAlternateなtakeばかり集めたモノでオリジナルと聞き比べるとたいへん興味深い。淀みなくそして力強さサウンドは聴いていて惚れ惚れする。流れるような演奏で一切破綻がなく、非の打ち所がない。知らず知らず演奏に引き込まれてしまう。これぞTrumpetである。

メンハーを見ると実におもしろい。MJQの面々のサウンドがまるで違う。!

Clifford Brownといえば、Max Roachとの双頭コンビが余りに有名だが、彼らはのことはまたの機会に。

sideA

1.Belarosa

2.Carvin' the rock alternate#1

3.Cookin'

4.Carvin' the rock alternate#1 alternate#2

5.Get Happy

sideB

1.Wail bait

2.Brownie eyes

3.Cherokee

4.Hymn of the orient


(personnel)


Clifford Brown(tp)

Jay Jay Jonson(tb)

Jimmy Heath(ts)

John Lewis(piano)

Percy Heath(bass)

Kenny Clarke(drums)






Lou Donaldson(ts)

Clifford Brown(tp)

Elmo Hope(piano)

Percy Heath(bass)

Philly Joe Jones(drums)






Clifford Brown(tp)

GiGi Grayce(as,fl)

Charlie Rouse(ts)

John Lewis(piano)

Percy Heath(bass)

Art Blakey(drums)


チャリー・ミンガス(The Charlie Mingus Quintet Plus Max Roach)

2015年02月20日 23時36分17秒 | ジャズ






今宵の一枚はCharlie Mingusの「The Charlie Mingus Quintet Plus Max Roach」。1955年の制作でレーベルはdebut。ミンガスといえばまず思い浮かぶのは「直立猿人」だが、このアルバムはその1か月前に録音されたもの。大作前の小手調べ的な感じだろうか。とにかく強靭なbassのサウンドに驚かされる。芯があると言ったらよいのだろか。ズンズンと心の襞までに入り込むかのようである。音色的にちょっと暗いかな、とも思うが力強さに圧倒される。Roachはゲスト出演で、A面2曲目と、B面2局目のみの演奏。Drumsでは彼特有のハイハットの演奏がB面で楽しめる。二人の掛け合い、いや対話が聴きどころ。Roachが鼓吹し、そして引いて待つ。個人的にはLadybirdのMalの演奏が好き。


sideA

1.A foggy day

2.Drums

3.Haitian fight song

4.Ladybird

sideB

1.I'll remember April

2.love chant


(personnel)

Charlie Mingus(bass)

Eddie Bert8tb)

George Barrow(ts)

Mal Waldron(piano)

Willie Jones(ds)

Max Roach(ds)



修行が足りません

2015年02月18日 23時11分54秒 | ジャズ
帰宅時、昭和通りを渡る手前で外人に道を聞かれた。三井ホテルの場所を地図を片手に尋ねられたのだ。下手な英語で説明したが、丸ノ内線の車内でもっと上手く説明できたのになぁ、こんな言い方あったよなぁ、と反省頻り。

いえね、若くて美人な北京のおねいちゃんに柄にもなく、緊張?してしまったもので。おまけにあまりに流暢な英語で気後れしてしまったのです。(^^);失礼ながらどうみても、香港の人か、と思い「どちらから。?」と聞いてしまった。美人でスタイル抜群、おまけにファッションも素晴らしく洗練された出で立ち。

う~ん、まだまだ修行が足りませんなぁ。英語も、おねいちゃんも。(爆)

春の予感溢れる陽光

2015年02月17日 00時49分49秒 | ジャズ


今日の日差しはどこか柔らかく、春の予兆を孕んだ暖かさに溢れていた。日没後も寒さは和らぎ林で歩くと汗ばむほどである。まだちょっと遠い春だけど着実に近づいているようだ。昼休み外に出てふと空を見上げると見事な雲。ついぞ見たことがなかった景色である。自然の造形は身後なもの。信号街の間、ずぅっと見上げていた。不思議なものだ。日没までの時間もぐっと伸びた。17時半を回っても明るさが残っている。

ジョン・コルトレーン(Live at Village Vanguard)

2015年02月15日 23時24分28秒 | ジャズ






今宵の1枚はJohn Coltraneの「Live at Village Vanguard」、1961年のアルバムでレーベルはImpulse!。このアルバムもJazzファンには耳タコだろうが、Village Vangurdeライブを収録した4枚のうちの1枚である。当然ながらアドリブの嵐、特にB面は聴いていていささか疲労感を覚えるほど長い。16分8秒のうち15分はアドリブが延々と続くのだ。聴きどころとしてはA面の1曲目でEric Dolphyとの掛け合い(もちろんアドリブ)がおもしろい。音色的にもEricのBass clarinetが珍しく聴いていて楽しい。

Side A

1.Spiritual

2.
Softy as in a morning sunshine

Side B

Chasin' the trane


Personnel

John Coltrane(ts,ss)

Eric Dolphy(bass clarinet)

MacCoy tyner(piano)

Reggie Workman(bass)

Elvin Jones(ds)

改めて聴いて驚いたのは直後に聴いた新しいLPとの音の違い。前者の方がはるかにリアリティがあり、何より定位が明解。実にステレオホニックなのだ。後者は耳辺りは良いが定位の明確さで明らかに劣り、いかにもマルチモノ録音でリアリティが薄い。1961年のライブ録音としてはたいしたものでかなり良い録音である。おもしろいのはA面のSpiritualのdsの録音が一瞬ブレること。オンマイクになってすぐ引く。マイクが動いてしまったのかな。




誕生日

2015年02月14日 23時22分50秒 | ジャズ


昨日は〇〇回目の誕生日。もはや嬉しくなる年齢ではないのだが。年に一度のことだし思うことあり、近況と合わせ感想を述べたい。 昨年暮れから突然オーディオの虫が疼き出し、あれよあれよと亢進。気が付けがALTECの620Bが鎮座。我ながら猪突猛進な性格は変わらんなぁ、と、いまさらながら呆れている。 ともあれ、何かが弾けた感覚で以来気持ちは前向きに転換。少しづつ前進し始めた。

このところ、チベット体操に嵌りおかげで元気モリモリ。もちろん、体力的にはわずかな向上だろうが、精神的には不思議なほど、アグレッシブになり、「何でもやったるわい。」と沸々と意欲が湧いてきた。 またひとつ何かが弾けたようだ。

The first thing needed for success is the desire to do something or to be something.

の心境である。



オールスタージャムセッション(Aurex Jazz Festival '81)

2015年02月13日 23時35分26秒 | ジャズ








今宵の一枚はAll Stara Jam Session(Aurex Jazz Festival'81)、1981年制作でレーベルはEast World(東芝EMI)だ。名前通りの東芝EMI所属のスタープレーヤーを集めたセッションである。Aurexは東芝のオーディオブランド名で、今とはまさに隔世の感あり。オーディオブランドの名のもとにイベントを開催なんて2015年の今日では考えられない。ハードとソフトを持つ強みだろうか、東芝もずいぶんとオーディオに力を入れていた。プリント基板の厚さが1mmという全体未聞のプリアンプSY99や、ADRESという名称でドルビーに対抗する、ノイズリダクションシステムを売り出したりと、ずいぶんと派手にビジネスをしていた。


Freddie Hubbard(tp)

Stan Gets(ts)

Milt Jackson(vib)

Gerry Muligan(bs)

Bob Brockmyer(tb)

Art Blakey(ds)

Ray Brown(bass)

Roland Hanna(piano)


演奏で注目すべきはなんといってもArt Blakeyが元気なこと。彼独特のリズムは耳に心地よく、これぞジャズドラムといった風情で楽しくなるkと間違いなしだ。

マックス・ローチ2(We insist!)

2015年02月11日 23時31分24秒 | ジャズ






今宵の一枚はMax Roach's Freedom mow suiteの「We insist!」、1960年の制作でレーベルはCANDIO。ドラマーの中では一番好きなマックスローチ、このアルバムは黒人であることを明確にかつ強烈に主張した他のアルバムとは全く違う観念、思想で創られたアルバムである。黒人のルーツはアフリカであることも強くアピールしている。曲の構成も素晴らしく考え抜かれている。後にマックスローチの妻となるVocalのAbeey Lincolnの歌声が出色。黒人霊歌を想起させられる瞬間があるが、心の奥底から湧き上がる歌声は心に響く。


Abeey Lincoln(vocal)

Coleman Hawkins(ts)

Walter Benton(ts)

Booker Little(tp)

Julian Priester(tb)

James Schenck(bass)

Max Roach(ds)

Michael Qlatunji(conga)

Raymondo Mantillo(Percussion)

Tomas Dovall(percussion)


sideA

1.Tears for Johannesburg

2.Driva' Man

sideB

1.ALL AFRICA

2.Freedom Day





B面のAll Africaの打楽器の競演(饗宴か?)はまさにアフリカを実感できるほどに感動的である。これはぜひ、聴いてほしい。

アルバムが制作された1960年前後は、まさにアメリカで黒人の公民権運動が燃え盛った時期で、Jazz界の社会派の重鎮であるマックローチの当然の帰結として結実した音楽である。時代背景、世の動きは音楽に限らず、すべからく常に頭に入れておくべき事象だ。


オスカー・ピーターソントリオ(Affinity)

2015年02月10日 23時41分07秒 | ジャズ






今宵のアルバムはOscar Petersonの「Affinity」1962年のアルバム、レーベルはヴァーヴ。オスカーピーターソンはなんといってもその上手さにほとほと感心させられる。速弾きで実にファンキー。どんな曲でもスイングしてからだが自然と動いてしまう。ウキウキするのだ。A面1曲目のWaltz for DebbyをBill Evansと比較するとその違い歴然。同じ曲とは思えないほどだ。この曲でスイングしてしまうなんて、ちょっとビックリ。