どうするか悩んだパワーアンプ、1594Bに後ろ髪をひかれながらも今回は現状維持とした。XLS402が俄然調子が良く魅力的なサウンドを奏でているから。M4も「当たり」(エージング)が付いてきたころXLS402と交代、ちょっぴり後悔したから。導入してから1週間、タップリ通電し本来の実力を発揮しつつある。力強い低音とパワフルな中域は聴いていて気持ちが良い。高域こそワイドレンジではなく、伸びていない感じがしないでもないが不満なほどではない。
620Bが醸し出す世界に浸ると、オーディオ的なスペックなど気にならなくなってくるから不思議だ。如何に心地よい音楽を奏でるかである。気持ち良く謳わせられるかだ。オーディオの中心、核はスピーカーである。次はアンプかな。人間でいえば頭がスピーカーで心臓がアンプ。強力な駆動力を持つアンプを使うとスピーカーは化ける。以前使っていたL-10(ビクターノスピーカー)で体験した。次元が違ってくる。XLS402もダンピングファクターが高い点で駆動力があるのだろうが、強大な電源で実現する駆動力こそが本物の気がする。
写真は10年前に使っていたL-10。今思い出しても良いスピーカーでした。620Bとは対極だが柔らかくそれでいて力強い音質はとにかく魅力的だった。