アナログおやじのJazz&Audio日記

アナログ好きのおっさんが綴るJazz&Audioの四方山話です。夜な夜なレコード三昧、オーディオ三昧です。

I'm old fashioned

2023年10月25日 22時50分36秒 | ジャズ
JAZZ&Audioを標榜する当blogほとんどAudioネタばかりで、看板に偽りな状態にて、偶にはJazzネタである。(^^);

来月、地元にナベサダこと渡辺貞夫が来訪しライブコンサートが開催される。であれば、と彼のアルバムを引っ張り出して聴いている。メンバーが凄い。

渡辺貞夫(アルトサックス、フルート)
ハンク・ジョーンズ(ピアノ)
ロン・カーター(ベース)
トニー・ウィリアムス(ドラムス)



ナベサダ以外は後にグレートジャズトリオとなる錚々たるメンバーである。強者揃いの中にあって埋没するどころか、一歩も引かず堂々と渡り合うナベサダの存在感たるや半端なし。
印象的なのはロンカーター、通奏低音のように、常にベースが唸っているのだ。もちろん、トニーのドラムも強烈だがこのアルバムはベースがドラムに伍していや凌いでいる。





録音も四人の熱気をまんま取り込み、素晴らしい出来栄えである。
以下曲目。

A1 Confirmation
A2 Gary
A3 3:10 Blues
A4 Episode

B1 I Concentrate On You
B2 Chelsea Bridge
B3 I'm Old Fashioned
B4 One For C



ROSAを聴く

2022年03月03日 21時18分33秒 | ジャズ
山中千尋のLP、ROSAが到着。本来、2月28日の月曜日届くはずが、佐川の宅急便が置配しないため、今日(正確には3月2日)となった。以前は問題なかったのだが。ヤマトもアマゾン(再び契約したヤマト、もしくは丸和機関及びその他Amazonと契約する配送業者)も是認しているから不思議である。
 
 
2月26日にライブと重なる曲が収録されていて思わず、ニヤリ。一足早く到着したCD、Prima Del Tramontoと聴き比べるとおもしろい。
残念ながらROSAの録音はイマイチ。
 
どうも全体的に平板でメリハリ乏しく、オフ気味かなぁ。?個々の楽器の音を追えばそれなりに満足できるのだが。悩ましい。

山中千尋トリオ、ライブ見参

2022年02月26日 23時21分54秒 | ジャズ
 
今日は地元のJAZZ友のお誘いでさくらホール(武蔵村山市民会館)へ。
山中千尋トリオのライブである。
 
 
人気実力ともにNo1の女性JAZZ Pianistだが、残念ながらライブへ行く機会もなく、CDも持っていなかった。良い機会とばかり、飛びついた。
ダイナミックでパワフル。圧倒された。!!
 
 
1994,5年にbody&soulで大西順子のライブを見て、凄いと思ったが失礼ながら山中千尋の方がはるかに凄い。座席はホールの後ろ寄りながら、強靭なタッチのサウンドがグングン迫り、思わずカラダがリズムを取っていた。
 
演奏した曲は全11曲、うち2曲がcheck corea。彼女の傾倒ぶりが覗えた。BeethovenやLisztも各々一曲。他にはtake fiveやMy favorite things、good morning heartbreakのstandardそしてoriginal曲が演奏された。
 
どの曲も最後は山中千尋の色に染め上げられるのがおもしろい。
 
ベースの山本裕之、ドラムの桃井裕範の二人も素晴らしい。pianoに負けじと繰り出すサウンドは一歩も引けを取らず。
 
このバンドたいしたものだ。
 
今日のライブですっかりファンになってしまった。
さっそくamazonでCDをポチリ。

Cliffordは招くよ

2022年02月12日 18時18分00秒 | ジャズ
Clifford Brownは一番好きなtp奏者である。迸る熱気と湧き上がる熱情に支えられ疾走する演奏は、完璧。真の天才がなせる業で誰にもまねができない。MilsさえCliffordの前では翳む。
別takeを集めたこのあるアルバム、実に音が良い。ながら試聴を決め込み、新聞や本を読みつつも、ついつい耳を傾け新聞や本を読むどころではなくなる。
 
 
ライナーノートによると、マーキュリーの倉庫に眠っていたオリジナルテープから、デジタル録音でマスターテープを起こしたそうな。聴きどころはもちろん、Cliffordのtpなのだが、sideAとBのtsの聴き比べもおもしろい。前者はSonny Rollins、後者がHarold landである。
 
フルオーバーホールから丸々1か月以上経過したNo26L益々絶好調で、N020.6の能力を十全に引き出しているようだ。とにかくアナログの出音が素晴らしく、CDの音が物足りなくなる。後者も単独で聴けばなかなかの音質なのだが。以前はあまり感じられなかった、低域の切れと全帯域厚みがグッと増してきた。録音の良し悪しもモロに出るので悩ましい。(笑)
 

歌姫たち

2022年01月20日 23時41分23秒 | ジャズ
 
今宵は女性ボーカル特集なり。(笑)
まずはANITAから。アルバムはThe winners。安定した歌唱でバックバンドに伍して堂々とスタンダードナンバーを歌い上げる。少し枯れた声が心地よい。
ボーカルもさることながら、バックバンドの演奏が素晴らしい。
 
MC500いやSL26L効果だろうか、音がフレッシュで左右への広がり自然で個々の楽器の質感が鮮明でハッとさせられた。いえいえ、Sp10II&ART1がなせる業か。?
これは嵌りますなぁ。

キースが---

2020年11月03日 23時49分22秒 | ジャズ

一番好きなピアニストはキースジャレットだ。LP、CD合わせるといったい何枚あるのだろう。?最近、脳卒中の治療中ながら再起不能の報が伝わり、残念でならない。リリカルで天井から降るような調べは唯一無二。ほどなくゲーリーピーコックが鬼籍に入ってしまい、スタンダードトリオの演奏は二度と聴けなくなってしまった。

 


Pete Jolly Jolly jumps in & B-2X導入七日

2020年06月14日 21時59分54秒 | ジャズ








Jumps inといえばPete Jollyのデビューアルバム。しかし、このアルバムはジャケットがまるで別物。フランス版?のようでライナーノーツが、いきなりフランス語なのだ。珍盤と言っても良いだろう。しかし凡庸そのもので、オリジナルのイラストライクで魅力的なジャケットに比べるべくもない。残念。

とはいえ、音質はモノーラル録音ながら素晴らしい。とりわけ、Peteのアコーディオンが圧巻。洒落たいかにも西海岸のおしゃれなピアノの演奏に比べ、太く厚く、吹奏楽器をねじ伏せるが如くである。Shelly ManneのdsとCurtis Counceのbassもブンブンと元気が良い。A面冒頭のWill you still be mineのPeteとの絡みは凄い。pianoがガツンときて、dsのドスンとbassの一発ブンは思わず、「おっと、なんだこりゃ。」である。俗に言う「やられた」。ともあれ、やはり注目はアコーディオ演奏の、A面Jooly jumps inとPete's meet。B面のBefore and afterが聴きどころ。

B-2X一週間鳴らして本領発揮。締まったハードな硬質なサウンドである。ただ国産アンプ共通の律儀でお行儀が良い点は今一つおもしろくない。高域から低域まで良く伸びているのだが、もう一歩タガの外れた奔放さが欲しいなぁ。ないもの強請りは承知だが。問題は熱。B級とA級をうまく使いこなしSA/3に通じる(準じる?)方式だが、明らかにこちらの方が熱くなる。天板に触れないほどではないが、POA3000といい勝負だろうか。夏場が思いやられる。SA/3は50W+50Wこちらは200W+200Wだからか。?まあ、実際は5Wも出ていないはずだが。あ、消費電力の問題か。(笑)

(personnel)

Pete Jolly (piano,accor)
Shortlu Rogers(tp)
Jimmy Giuffre ((ts,bs)
Howard Roberts(guitar)
Curtis Counce(bass)
Shelly Manne(drms)


SIDE-1
1.WILL YOU STILL BE MINE
2.EL YORKER
3.JOLLY JUMPS IN
4.I'VE GOT YOU UNDER MY SKIN
5.I'M WITH YOU
6.PETE'S MEAT
SIDE-2
1.IT MIGHT AS WELL BE SPRING
2.WHY DO I LOVE YOU
3.THAT'S ALL
4.JOLLY LODGER
5.BEFORE AND AFTER


山下洋輔トリオ CLAY

2020年05月10日 14時22分11秒 | ジャズ






SX11導入にちなみ、今日はCDのレビュー。山下洋輔トリオの、「clay」レーベルはEnja。録音は1974年6月2日、New jazz Festival in Mores Germany。ライブ録音である。山下洋輔トリオが意気揚々とヨーロッパ遠征し、観客の度肝を抜いてやろう、という意欲満々の演奏ですごい迫力である。ときおり、キースのような山下の唸り声が入るが、ほとんど怒号に近い。圧倒される思いだ。坂田のclとasも強烈。バリバリと空間を切り裂く。とりわけasが鮮烈。森山のdsは二人から一歩引いた感じだが高速連打が圧巻。Free Jazzは苦手だがこれは違和感なく聴けた。

録音は優秀。ライブでここまでの音、聴いたことがない。ピアノのアタックも余すところなく収録、混濁感がなく綺麗に再生。

SX11を導入一週間経過、毎日10時間のエージングで音質改善、より生々しい出音に変化した。願わくば厚みと色気、かな。?まあ、この辺りはないものねだり。さらなるアップグレードかな。?いえいえ、セッティングでもっと追い込めるはず。まだまだポテンシャルはあると睨んでいる。


1 Mina's Second Theme

2 Clay

山下洋輔(piano)
坂田明(as,piano)
森山威男(ds)

Chick corea&Gary burton In Concert, Zurich, October 28, 1979

2020年04月13日 23時06分20秒 | ジャズ







今宵の一枚はChick CoreaとGary Burtonのライブ。録音は1979年10月。レーベルは言わずと知れたECM。ご存じクリスタルサイレンスのライブ盤である。驚くべきは音の良さ。とてもライブ録音とは思えない。いかにもECM Soundで、宝石箱をひっ返したような、キラキラとした硬質でクリアーな響き。ピアノとヴァイブラホン、鍵盤楽器の織りなす一大絵巻とぃつたら大袈裟かな。?冬の澄み切った空間に広がるが如く、どこまでも瑞々しい。とりわけChickのピアノが冴えわたる。興味深いのは、KeithのようにChickが演奏中に唸っていること。もちろん、前者のようにハッキリと大きく聞こえるほどではないのだが。二枚組の大作である。

オーディオ的にはまさにクリスタルな響き。非常に硬質でピアノとヴァイブラホンが溶け合う。センターやや右にピアノが定位し、ヴァイブラホンがピアノの前の場面が多い。引いて録るManfredにしてはややオンマイク気味かな。?個人的は1枚目、B1のCristal Silenceがやはり好き。この録音が一番素晴らしい。



A1 Señor Mouse
A2 Bud Powell

B1 Crystal Silence
B2 Tweak

C1 I'm Your Pal / Hullo, Bolinas
Soloist – Gary Burton
C2 Love Castle
Soloist – Chick Corea

D1 Falling Grace
D2 Mirror, Mirror

D3 Song To Gayle
D4 Endless Trouble, Endless Pleasure

「いーぐる」訪問

2020年04月04日 13時09分00秒 | ジャズ












四ツ谷に勤務先があるのに、なぜか訪問していなかったジャズ喫茶「いーぐる」。日本のジャズ喫茶でも指折りの老舗である。喫茶タイムはおしゃべり厳禁を守る、旧き良き伝統を守るお店だ。

音もさすがに安定した出音で心地よい。
パワーアンプにLevinsonの23.5Lを使っているのにゴツゴツしたいかにもLevinsonな音ではないのは、プリアンプにAccuphaseのC-280Vを使っているだろうか。CDPはDENONのSA-1、アナログはGT-2000+103。

スピーカーは4344MkIIである。

個人的にはプリにもLevinson、ML-1辺りを組み合わたらなどと夢想してしまう。

昨日は13時までの半ドン勤務、勿怪の幸いと「いーぐる」へ。パスタランチを注文。珈琲が美味かった。バンカほどではないが、スッキリとして雑味がなくちょっと驚いた。10年前より美味くなってる。

First timeout/Clare Fischer

2019年03月11日 22時59分03秒 | ジャズ








1ヵ月半ぶりの更新。なんかjazz&AudoブログというよりAudioブログ化してますなぁ。(反省)

今宵の一枚はClare FischerのFirst timeout。録音は1962年4月。レーベルはPasific Jazz Records。まず聴いて感じるのは音の良さ。素晴らしい。音の分離、厚み、広がりどれをとっても一級品。620Bが嬉々として鳴り出し、部屋いっぱいにJazz Soundが響く。Evans的だがぐっと体温が低くクール。トリオの演奏だがbassのGary PeacookがまるでScott LaFaroのようで、いつもの情感タップリな演奏とは一線を画す。このアルバムにはpiece for Scotty'というトリビュートナンバーがあるくらいだから、なるほどなぁ、と思ってしまう。面白いのはA面とB面の違い。どちらもクールな音調だがA面はすんなり聴けるけど、B面はさらに低温でしかもFree Jazz的な響きが横溢。かつ演奏に凄味があり、緊張感溢れ、聴き応え十分だ。



personnel

Clare Fischer(piano)

Gary Peacock(bass)

Gene Stone(drums)


side A

1.Nigerian walk

2.Toddler

3.Stranger

4.Afterfact


side B

1.Free too long

2.Piece for Scotty

3.Blues for home

4.I love you

Pastels/Ron Carter

2019年01月10日 23時26分19秒 | ジャズ






今宵の一枚はロン・カーターのPastels、録音は1976年、レーベルはMilestone。このアルバム、実に贅沢だ。なぜならロンがやりたいことを好きなようにやったアルバムだから。およそbass奏者が思いつきそうなことを思うが儘に奏している。リズムセクションを外してストリングスだけと奏でるなんて、bass奏者冥利に尽きますな。リーダーであると同時に、プロデュースまで自らの手で手掛けている。思い通りのアルバムができるはずである。
ふとポール・チェンバースを思い出した。同じくbass奏者で、名手としても名高い。がしかし彼が晩年になってリリースした「bass on top」を聴いてもここまで、自由奔放でかつbass絶対な演奏ではない。両者の違いを改めて感じた。

録音は素晴らしい。一音一音粒立ちが良く、明確。音像もクッキリで爽快。


personnel

Ron Carter(bass)

Kenny Barron(piano)

Huge Mccraken(elctric harmonica&acoustic guitar)

Harvey Mason(drums)


side A

1.Woolaphant

2.Ballad


side B

1.One bass rag

2.Pastels

3.12+12

The high and mighty hawk/coleman Hawkins

2019年01月09日 23時17分16秒 | ジャズ





今宵の一枚はコールマン・ホーキンスのThe high and mighty hawk。録音は1958年、レーベルはlondon。tsは正直さほど好きな楽器ではないのだが、ことこの人の演奏なら別。とにかく圧倒的な存在感を醸すJazz tenorの巨匠である。これぞjazz、これぞswingである。コールマンホーキンスと言えばまず頭に浮かぶのは「body and soul」だがこのアルバムこそ最高傑作、いや歴史的名盤と言われるほど評価が高い。一聴して意味が解る。A面1曲目からして強烈なパンチ。延々続くソロに打ちのめされる。名人の名人たる所以が嫌が上でも理解させられる。

サイド固める中でとりわけハンク・ジョーンズが光る。彼のソロも聴きモノである。

モノーラル録音ながら、演奏の熱気が伝わってくる。ただし優秀とまではいかず。


personnel


Coleman Hawkins(ts)

Hank Jones(piano)

Ray Brown(bass)

Buck Clayton(tp)

Mickey Sheen(drums)



side A

1.Bird of prey blues

2.My one and only love

3.Vignette


side B

1.Ooh-wee miss G.P.

2.You've change

3.Get set

In style/SONNY STITT

2019年01月07日 23時45分49秒 | ジャズ








今年お初の一枚はソニー・スティットのIn Style。録音は1981年3月、レーベルはMUSE。ソニー・スティットといえばまず、頭に浮かぶアルバムは「Tune up」だが、このアルバムは肩の力が抜けた感じで、リラックした演奏スタイルである。それもそのはず、前者は1972年のアルバムだから。要は若かりし頃の熱演。ガッツある演奏も魅力的だが、ユッタリ?と奏でるsaxもまた魅力的である。如何にもオーソドックスな演奏そのもので、ミスター王道である。altoも良いがやはりtenorの音色が良い。

比較的?新しい録音だが音はイマイチかなぁ。音の分離は今一つでもう少しメリハリのある音造りだとより魅力なのだが。

脇を固めるのが、バリー・ハリス(p)、ジミー・コブ(drums)、ジョージ・デュヴィヴィエ(bass)と名手揃いだが、とりわけジョージ・デュヴィヴィエが良い。ブンブンと唸るbassが爽快だ。



personnel

Sonny Stitt as(A-2,A-4,B-2),ts

Barry Harris(piano)

George Duviver(bass)

Jimmy Cobb(drums)


side A

1.Western style

2.I'll walk alone

3.Just you,just me

4.The good life

side B

1.Is you is or is you ain't mu baby?

2.Killing me softly with his song

3.Eastern style

4.Yesterday