今宵の一枚はMichel Legrandの「Le Jazz Grand Michel Legrand&co.」、1978年の制作でレーベルはGryphos。ルグランといえば、まずは映画音楽を思い浮かべるほど数多くの映画音楽を作曲しているが、音楽的な才能にたいへん恵まれた人で天才といっても過言ではない。父親がクラシックの指揮者、母親が楽譜会社の社長、たしかお姉さん?が歌手のまさに音楽一家である。音楽学校(コンセルヴァトワール)を首席で卒業。ピアノの腕も超一流(本アルバムでも演奏)、歌手としてもレコードを残し、口笛で演奏しオケと共演したりと、なんでそんなに才能あるのと、羨ましくなるほどだ。
Jazzに関してもこのアルバムのちょうど20年前の1958年26歳で「Le Legrand Jazz」(ルグラン・ジャズ)を吹き込みセンセーショナルを巻き起こし、一躍Jazzファン、Jazz界の注目を浴びた。天才たる所以だ。
このアルバムビックバンド形式だが実態は違う。ソロ楽器それも吹奏楽器、つまり「吹きもの、ラッパ」に焦点を当てた演奏が主体の異色なアルバム。メンバーが凄い。オールスターキャストである。アメリカの超一流Jazz menが奏でながらアルバム全体のトーンは不思議とヨーロッパ的でどこかクラシックの香りがする。聴きどころは、やはりリズムセクションの掛け合いで、とりわけジェリー・マリガンのさく裂するバリトンサックスだ。
sideA(The Big band)
1.Southern Routes
sideB(The Small band)
1.La Pasionaria
2.Makagan stew
3.iberia nova
4.Basqette
(personnel)
The Big band
Leader Michel legrand
Keyboard Bernie Leighton
The front line
Berry Muligan
Phil Woods
Jon Faddis
The Rhythm section
Grady Tate
Ron Carter
Crusher Bennett
Protinho
Don Flliott
Harp Gloria Agostini
Brass Harry Leahey
Brass
Joe Shepley
Burt Collian
John Clark
Albert Richmond
Brooks Tillotson
Tony Price
The Small band
Michel Legrand piano
Gerry Mulligan baritone sax
Phil Woods alto sax
Jon Faddis trumpet
Jimmy Madison drums
Ron Carter bass
Portinpho percussion
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