アナログおやじのJazz&Audio日記

アナログ好きのおっさんが綴るJazz&Audioの四方山話です。夜な夜なレコード三昧、オーディオ三昧です。

Mysterious traveller/Weather Report

2018年06月20日 00時28分31秒 | ジャズ







今宵の一枚はMWeather ReportのMysterious travelle。録音は1974年2月~5月、レーベルはCBS。まだジャコが参加していない初期のアルバムである。当たり前ながらザビエルのシンセサイザーの使い方が上手い。というか卓越している。シンセサイザー自体も世に登場してまだ日が浅く、性能的も牧歌的なレベルで、ロックでの使われ方は単にメロディーを奏でるだけ。ところがザビエルのシンセサイザーは実に多彩で色彩感豊か。複雑なサウンドを紡いでいる。B面3曲目のScarlet Womanが好き。ライブの定番となった初期の代表的な一曲。イントロのが印書的。


録音は優秀。音の分離も良く左右に良く広がる。各楽器も鮮明で位置関係が良くわかる。


side A

1.Nubian Sundance(Zawinul)

2.American Tango (Vitouš, Zawinul)

3.Cucumber Slumber (Johnson, Zawinul)

side B

1.Mysterious Traveller (Shorter)

2.Blackthorn Rose(Shorter)

3.Scarlet Woman" (Johnson, Shorter, Zawinul)

4.Jungle Book (Zawinul)


(personnel)


Josef Zawinul - Electric and acoustic piano, synthesizer, guitar, kalimba, organ, tamboura, clay drum, tack piano, melodica
Wayne Shorter - Soprano and tenor saxophone, tack piano
Miroslav Vitouš - Upright bass (track 2 only)
Alphonso Johnson - Bass guitar
Ishmael Wilburn - Drums
Skip Hadden - Drums (tracks 1 and 4 only)
Dom Um Romão - Percussion, drums

第5回アラブ音楽祭

2018年06月17日 22時53分16秒 | ライブ














今日は「音や金時」で開催された第5回アラブ音楽祭に参加した。第一線のアラブ音楽家達が一堂に会する大イベントである。参加ミュージシャン20名以上、15時スタートで終わったのがなんと21時近く。6時間近伊長丁場だったが、全員個性的で同じ楽器でも人によって音色の違いが大きく、まったく飽きなかった。マイクなしでもライブ会場の隅々まで届く、声量豊か声の持ち主には度肝を抜かれた。スレンダーな松本泰子である。初めてみるトルコの楽器にも驚かされた。5部構成で各パートテーマがあり、内容豊富。とりわけ、第1部と第5部での参加ミュージシャン全員によるアンサンブルは迫力満点だった。

もちろん、仁子さんも参加されoudと唄を堪能した。彼女の師匠っであっる常味さんの演奏に初めて接した。さすが日本のoud奏者の草分け、本家本元は超絶テクニック。一音一音明確で演奏に切れがあり、音の粒立ちがまるで違う。

4部、5部となると演奏も白熱大団円に近づく熱気が渦巻いていた。観客も興奮の坩堝、なんだかアラブの宴会に迷い込んだかのような錯覚に囚われた。

Gil Evans/Live at the royal festival hall

2018年06月16日 23時53分49秒 | ジャズ







今宵の一枚はGil Evans/Live at the royal festival hall。録音は1978年、レーベルはRCA。音の魔術師であるGilのアルバムは、どれも聴いても音のパレットというべきで多彩な楽器の織りなす音色に魅せられる。とりわけ、吹奏楽器、ラッパモノの使い方、アレンジが素晴らしい。このアルバム、特筆すべきは菊地雅章の参加である。とはいえ、吹奏楽器の陰に隠れ目立たず。Lew Soloffのtpが素晴らしい。


録音は1978年とい比較的新しいが、音は良くない。ライブとはいえ、音像が中央よりで各楽器も分離もイマイチ。




side A

"Angel" (Jimi Hendrix) - 5:05
"Parabora" (Alan Shorter) - 6:45
"Orange Was The Colour of Her Dress then Silk Blue" (Charles Mingus) - 7:00

side B

"Stone Free" (Hendrix) - 10:20
"Fugue from Concorde" (John Lewis) - 8:30
"Blues Inc. Medley: Cheryl/Birdhead/Relaxing at Camarillo" (Charlie Parker)
"Epilogue"

(personnel)

Gil Evans - piano, electric piano, arranger, conductor
Lew Soloff - trumpet, piccolo trumpet
Ernie Royal - trumpet, flugelhorn
Hannibal Marvin Peterson - trumpet, orchestra chimes
John Clark - French horn, guitar
Bob Stewart - tuba, flugelhorn
Arthur Blythe - alto saxophone, soprano saxophone
George Adams - tenor saxophone, soprano saxophone, bass clarinet, alto flute
David Sanborn - alto saxophone, soprano saxophone, flute
Pete Levin - Minimoog, clavinet
Masabumi Kikuchi - electric organ
Herb Bushler - bass
Sue Evans - drums, timpani, percussion

Weather Report/Procession

2018年06月11日 22時31分49秒 | ジャズ







今宵の一枚はWeather ReportのProcession。録音は1983年、レーベルはcolumbia。ジャコとアースキンが抜けた新生weather reportである。bassはさすがにジャコが上で彼ほどの存在感はないが、ドラムはむしろオマー・ハキムの方が前衛的でアグレッシブなサウンドだ。新しいweather Reportの新しさの所以かもしれない。アルバム全体の特徴はvoiceの位置づけだろうか。メンバーだけでなく、なんとマンハッタントランスファーがB面でコーラスを提供している。どうせならもっと彼らを前面に出すプロデュースをして欲しかった。なんか中途半端。B面2曲目、The wellのショーターのサックスが素晴らしい。


録音は音像が真中に集まりがちであまり分離がよくない。全体的に籠った感じだ。



side A

1.Procession

2.Plaza real

3.Two lines

side B

1.Where the moon goes

2.The well

3.Molasses run


Personnel

Josef Zawinul - keyboards
Wayne Shorter - tenor and soprano saxophones
Omar Hakim - drums, guitar, vocals
Victor Bailey - bass
José Rossy - percussion, concertina
The Manhattan Transfer - vocals on "Where the Moon Goes"




George cables trio/Old wine, New bottle

2018年06月06日 23時55分27秒 | ジャズ







今宵の一枚はGeorge cable trioのOld wine New bottle、録音は1982年1月。レーベルはATLAS。よく唄うpianoだ。コロコロと弾むような演奏である。一音一音明確というより、連綿と繋がって面でヒタヒタと押し寄せる感じである。聴いていて爽快。bassも弾む。pianoとの掛け合いが瑞々しい。タイトル通り、スタンダードのナンバーを新しい解釈で提示。面白いのだがやはりオリジナルの方が良いかなぁ。

メリハリのある録音でダイナミックレンジ広大で素晴らしいのだが、どこか人工的な匂いがする。



side A

1.Tangerine

2.Alfie's Theme

3.Don't Blame Me

A4 It's Only A Paper Moon

side B

1.Waltz For Derby

2.Georgia On My Mind

3.It Could Happen To You

personnel

George Cables(piano)

David Williams(bass)

Carl Burnett(drums)


Lennie Tristano/Lennie Tristano

2018年06月03日 23時50分11秒 | ジャズ







今宵の一枚は、Lennie TristanoのLennie Tristano。録音は1955年6月、レーベルはAtlantic。まるでclassicのようなA面とJazzなB面の演奏。好対照である。1955年当時としてはに凝った録音、多重録音がされている。(A面1曲目)その効果か。いや意図的にcoolさを演出している。cool派の代表、いや元祖たる演奏である。とにかく耳に残る旋律で、Tristano=line upなのだ。


A side

.Line Up

2.Requiem

3.Turkish Mambo

4.East-Thirty-Second

5.These Foolish Things


B side

1.You Go To My Head

2.If I Had You

3.Ghost Of A Chance

4.All The Things You Are


(personnel)

Lennie Tristano (p)

Lee Konitz (as)

Peter Ind (b)

Gene Ramey (b)


Art Taylor (ds)

Jeff Morton (ds)