今宵の一枚はz前回と同じくマイルス、新しいものを聴いたら旧いレコードも聴きたくなってのMilestonesである。録音は1958年4月、レーベルはCBS。マイルスの代表的なアルバムの一つがこのレコードだ。Jazz好きには定番中の定番である。The man with the honeに対しMilestone。両者には23年の時の差があるが注目度の高さでは同じだろうか。いや、やはりMilestonesのモード奏法を駆使し、革命的なスタイルの相違を提示した内容には、後者は及ぶべくもない。
、全員超一流のテクニックを持つミュージシャンで惚れ惚れするほどに上手い。息が合う演奏も見事。A面2曲目Sid's aheadの鬼神が如く吹きまくるマイルスは圧巻。コルトレーンとキャノン・ボールアダレイのサックスの音色もtsとよく絡み、そして溶け渾然一体となり吹奏楽器のなんたるか、存在感を示している。軽快でテンポと印象的なフレーズで始まるMilestones、次の展開を予感させるイントロでエキゾチックで魅力的だ。
side A
1.Dr. Jekyll
2.Sid's Ahead
3.Two bass hit
side B
1.Milestones
2.Billy boy
3.Straight, no chaser
(personnel)
Miles davis(tp)
Julian cannonball adderley(as)
John coltrane(ts)
Red garland(piano)
Philly joe jones(drums)