アナログおやじのJazz&Audio日記

アナログ好きのおっさんが綴るJazz&Audioの四方山話です。夜な夜なレコード三昧、オーディオ三昧です。

マイルス・デイビス(Miles Smiles)

2015年04月29日 23時36分34秒 | ジャズ






今宵の一枚はマイルのMiles Smiles。録音は1966年10月、レーベルはCBS。マイルスは時代を切り開く革新者である。プレーヤーとしてももちろん超一流だが作曲や楽曲の斬新さ、新規性が群を抜きいつ聴いても新しい発見がある。また、誰もが認める新しい才能の発見者、それも確かな慧眼でまったく外れが、ない。

マイルスと共に半ば伝説と化しているQuintetも素晴らしい才人揃いで、全員といっても過言ではないほどJazzの世界の革新者達である。このアルバムは1960年代を代表する面々ですでに耳タコながら何度聴いても唸らせられる。1950年代のコルトレーン、ガーランド、ポール・チェンバース、ジョーンズのメンバーも凄いが、このアルバムのショーター、ハンコック、カーター、ウィリアムスもため息が出るほどだ。とりわけ、ショーターは作曲の才能が秀で、全6曲中3曲が彼の手による。マイルスはサークルの1曲のみ。

圧倒的な演奏とJazzの未来を予感させるこのアルバム、個人的な一押しはB面2曲目の「Freedom jazz dance」マイルスでもショーターでもないエディ・ハリスの曲ながらまさにFreedomな曲想だ。

side A

1.Orbit

2.Circle

3.Footprints

side B

1.Dolores

2.Freedom jazz dance

3.Ginger bread boy

personnel

Miles Davis(tp)

Wayne shorter(ts)

Herbie Hancock(piano)

Ron Carter(bass)

Tony Williams(drams)


復活、A-3

2015年04月29日 21時51分49秒 | ジャズ








連休初日、やっと重い腰を上げA-3を開梱しラックに収納した。文字通り重いアンプ、気合で持ち上げることができる限界重量はこの35Kgだなぁ、とつくづく実感である。メンテナンスは完璧で素晴らしい音を奏でている。3000Zrも悪くないがA,B比較で聴聴比べると余りの違いにビックリ仰天である。音の明瞭度がまったく違う。かつ低域の力感もたいしたもので、ダイナミックレンジがあたかも広がったかのような感あり。なぜか音量も3000ZRに比べ同一ボリューム位置で明らかに大きい。定位も文句なし。明瞭度、定位、力感そして全体のバランスの良さ、クラシック向けと称されるワケがよくわかる。

もちろん620Bとの相性もバッチリ。生き生きと音楽を奏で始めた。!!出来の悪い真空管アンプのくぐごもった、ぼやけたサウンドがお好きな御仁は拒絶反応を示すかもしれないが、HiFiで聴いてこそのオーディオである。

A-3修理完了

2015年04月28日 01時25分28秒 | オーディオ




突如音が出なくなったA-3修理完了し戻ってきた。それにしても改めて重さに閉口。筺体で35Kg、厳重に梱包されているのでおそらく40Kgぐらいだろうか。当然元は子はなく、なんとE-600の段ボール。意外な組み合わせかな。?(笑)昨日、19時過ぎに到着ばたばたしていてまが解梱していない。明日(あ、もう今日か)セッティングですな。

チック・コリア(Circulus Vol1)

2015年04月24日 01時05分29秒 | ジャズ






今宵の一枚はチック・コリアのCirculus Vol1、レーベルはblue note。録音は1970年4月、NY。チックはその演奏スタイルが大きく変わることで有名だが、このアルバムはどう考えてもReturn to foreverとは結びつかない。いや想像すらできない。根源的に違う音創りと音楽に対する思想。幸せな気分に浸れるReturn to foreverと比べ、正直聴くのが辛くなる。Jazzの領域を超えた現代音楽とも聴こえる。いやはや、とんでもないアルバムである。


斬新で新鮮なれど、どこか予定調和的に変遷する秀才マイルスとは違い、チックは革命児いや天才かもしれない。

マル・ウォルドン(MAL/4)

2015年04月21日 00時12分13秒 | ジャズ






今宵の一枚はマル・ウォルドンのMAL-4。1958年9月の録音、レーベルはPrestige。マル・ウォルドンといえばレフトアローンそしてビリー・ホリディの伴奏者として有名だ。日本でも根強い人気があり、詩情豊かなでかつ独特な響きは一度聴いたら忘れられない。たいへん個性的な音で一聴してマルのピアノととわかる。タッチが力強く、ホントに独特な調べを奏でる。

このアルバムのbassはアディソン・ファーマー、そうアート・ファーマーの双生児兄弟。渋いbassを聴かせてくれる。



side A

1.Splidium Dow

2.Like someone in love

3.Get happy

4.J.M's Dream doll

side B

1.Too close for comfort

2.By my self

3.Love span

(personnel)

Mal Waldron(piano)

Addison Gerald Farmer(bass)

Kenny Dennis(drums)






シスコン化してしまった

2015年04月18日 11時13分27秒 | オーディオ


奇しくもパワーアンプをPOA-3000ZRに替え、再生システムを見るとCDP、PreampもDENONでまるでシスコンである。意図せずとはいえ、なんだか可笑しな気分だ。10年ほど前もスピーカー(Victor L-10)とアナログ系(Micro BL-91+AudiotchniaAT-1503III)以外はLuxmanのE-06α、C-10、B-10II、XL500X'sの構成にて、Luxmanの回し者と称していた。(笑)

予想に反しPOA-3000ZRはA-3に比べ思ったほど熱くかつ厚めの音ではなく、意外にスッキリ系のサウンドである。純A級ではないが一定のバイアス電流が先行して供給されるメカニズム、POA-3000ではかなり筺体が熱くなった記憶があるのだが、3000ZRは改良?されているのか、上板に触っても多少暖かさを感じる程度だから不思議。音色は明るいがレンジはさほど伸びない気がするハイファイ度ではA-3が上かな。?好みもA-3である。よく考えてみるとA-3も疑似A級だった。POA-3000ZRよりむしろ筺体は熱を持った。

決してPOA-3000ZRが悪いわけではないのだが、今更ながらA-3の優秀さに驚いている。


ゲイリー・バートン(Duster)

2015年04月16日 23時40分53秒 | ジャズ






今宵の一枚はゲイリー・バートンのDuster。1967年の録音でレーベルはRCA。ゲイリー・バートンといえば、キースのコラボで有名だが、このアルバムは実にアバンギャルドでモダンなサウンドだ。驚くべきは、ラリー・コリエルのギター、とにかく力強い。いや、いささか暴力的といっても過言ではないほど荒々しいプレイで刺激的である。演奏する年齢が違うから、若いからということを割り引いても、別人のようだ。アル・ディメオラと替わる前、スーパーギタートリオ(パコ・デルシア、ジョン・マクラクリン、ラリー・カールトン)のメンバーとして名を馳せた。このメンバーは今聴いても凄い。

録音が素晴らしい。スピーカーの左右いっぱいに広がる音場と抜群の定位。最近、モノーラルばかり聴いていたのでステレオは新鮮。(笑)


side A

1.Ballet

2.Sweet Rain

3.Portsmouth Figuratons

General Mojo's Well Laid Pian

side B

1.One,Two, 1-2-3-4

2.Sign Me Softly of the Blues

3.Liturgy

4.Response

(personnel)

Gary Burton(vibes)

larry Coryell(guitar)

Steve Swallow(bass)

Roy Haynes(drums)


アート・ファーマー(The Art Farmer Quintet)

2015年04月15日 23時19分10秒 | ジャズ






今宵の一枚はアートファーのその名もずばりのThe Art Farmer Quintet。録音は1955年10月、レーベルはPRESTIGE。好きなtsだ。クリフォード・ブラウン、マイルスも好きだが、なぜかアート・ファーマーがターンテーブルに乗る機会が多い。このアルバムのライナーノーツにスイングと繊細のバランスが失われ、前者に比重が置かれる傾向あり、そんな時代にこのグループ(アート・ファーマークインテット)は絶秒なバランスを失っていない、と書かれているがまさにその通りに演奏だ。もっとも、B面を聴き限りではもう完全にswingではなくsubtletyな世界である。リリカルと言い換えても良いがゲストのジシ゛も実に繊細な演奏で魅力的だ。でもこのアルバム、デューク・ジョーダン(piano)が出色。華麗で繊細、美しい音色で素晴らしい。


side A

1.Forecast

2.Evening in Casablanca

3.
NICA's tempo

side B

1.Sattelite

2.Sans soul

3,Shabozz


(personnel)

Art Farmer(tp)

Gigi Gryce(as)

Duke Jordan(piano)

Addison Farmer(bass)

Pjilly Joe Jones(drums)

A級アンプが来た

2015年04月12日 17時25分00秒 | オーディオ









なぜか突如音が出なくなったテクにクスのA3、さっそくメンテナンスをお願いするとともに入れ替わりにDENON(デノンではありません、デンオンですぞ。)のPOA3000が到着。重さ30Kgながら、A3に比べると軽く感じるから不思議。どんだけ、重いんだA3。勘違いしていて、A3の重量は30Kgでなく35.2Kgだった。重いはずだぜ、梱包時はもろもろ合わせ40Kg弱だろうから。やはりは楽にハンドリングできるのは30Kgまでですな。



電源投入直後は軽い音だが約1時間経過すると重心が下がり、どっしりとしと腰の据わったサウンドに変身。鳴らし込んでから再度レポートの予定なり。

明日到着予定なり。

2015年04月11日 23時50分04秒 | ジャズ
新しい仲間が明日到着する。出品者の方に我儘申し上げたところ、心よく対応して頂いた。有難い。今回のマシンの同系列の機種を使った経験があり、620Bがどんな表情を見せるのか興味津々である。問題は発熱、強制空冷するほどではないし、ファンも装備されていないが、かなりお熱くなる。ラックの上方スペースもタップリで、もう1台置けるほど空いているので問題ない、はず。

とても我慢できない

2015年04月10日 23時26分34秒 | ジャズ
あるべきものがないと、ひどく不安になるものだが、Jazz Soundがなくなると、なんともいえず物悲しい。これほど寂寥感が募るとは夢にも思わず。PC用のスピーカーから今ボサノバが流れているが620Bが奏でる音に慣れた者にはとてもじゃないが、満足できる音ではない。で、メンテナンスに出せば早くても1週間おそらく2週間はかかると思われとてもじゃないが待ってられない。で、さっそくポチリ。例によって例のごとくだ。(笑)はい、ご存じヤフーオークション。

さて、今回のマシンは何でしょう。到着が待ち遠しいなぁ。

たいへんだぁ(トラブル発生)

2015年04月09日 23時39分22秒 | ジャズ
LP再生中に大きな異音とともに突然音がでなくなった。プリか、パワーかどちらに原因があるのか不明だがどうもプロテクションが切れていない感じ。となるとパワーアンプが怪しい。単体で35Kgあるのでさてどうしたものか。?幸い出品者(オークションで購入)が電気回路エンジニアかつ故障した場合に備え、メアドまで教えて頂いているのでまずは相談してみたい。

う~ん爆音で鳴らしすぎたかな。?(そんなアホな)

ジョン・コルトレーン(Giant Steps)

2015年04月08日 23時54分53秒 | ジャズ


今宵の一枚はジョン・コルトレーンのGiant Step。Jazz好きの人なら知らない人はいない、コルトレーン。彼イコールこのアルバム、といっても過言ではない。圧倒的な存在感でグイグイと前進するts、誰も止められないほどに疾走するサウンドは平伏すしかない。特徴は3つのセッション編成である。何曲か演奏する曲が被るがその違いがなんとも興味深いし、好みの分かれるところ。ピアノ、ドラムは変われどベースはすべてポール・チェンバース。この人は本当に上手い人なんだな、と納得してしまう。とにかくボリュームを上げて聴きたい。小音量ではその価値がわからない。

後ろを振り返ることのないコルトレーンの生き方を象徴するかのようなサウンドで、勇気とアグレッシブな気持ちが湧いてくるから不思議。落ち込んでいる暇などないのだ。Round about Midnightと並んで鼓吹されるアルバムである。

個人的には6曲目のNaimaが好き。tsとは思えないほど澄んだ音色で魅了される。調べがロマンチックでリリカル。

マイルス・デイビス(Miles Davis&Milt Jackson Quintet/Sextet)

2015年04月07日 23時37分15秒 | ジャズ






今宵の一枚はマイルスのMiles Davis&Milt Jackson Quintet/Sextet。録音は1958年の夏、レーベルはprestige。豪華メンバーである。ミルト・ジャクソン(vibes)、ジャッキーマクレーン(as)、パーシー・ヒース(bass)、レイ・ブライアント(piano)、アーサー・ティラー(drums)と後のレギュラークインテットに匹敵する顔ぶれだ。とはいえ、やはりずいぶんと仕立てが違う。ミルト・ジャクソンはMJQ外での演奏はノリノリで溌剌としている時が多くこのアルバムでも期待に違わずご機嫌だが、パーシー・ヒースのハリきりには驚かされる。とても彼のbassとは思えない。とりわけ、素晴らしいのはジャッキーマクレーンである。このアルトは出色でイマイチ冴えないマイルスより、魅力的だ。

side A

1.Dr.Jackle

2.Minor March

side B

1.Bitty Ditty

2.Changes

(personnel)

Miles Davis(tp)

Milt Jackson(vibes)

Jackie Mclean(as)

Ray Bryant(piano)

Percy Heath(bass)

Arthur taylor(drums)

ビル・エバンズ(Everybody Digs Bill Evans)

2015年04月06日 23時20分07秒 | ジャズ








今宵の一枚はビル・エバンズのEverybody Digs Bill Evans、録音は1958年12月レーベルはRiverside。ビル・エバンズといえば、ラファロとモチアンのトリオが余りに有名で伝説と化しているが、このトリオが結成される直前に録音されたアルバムである。サムジョーンズ(bass)とフィルジョージョーンズ(drums)にてレギュラー?トリオとはずいぶんとテイストが違う。特にbassの趣きが全く違いちよっと戸惑うほどだ。ラファエロが硬質な響きと独特なリズムに対し、サム・ジョーンズはあくまでピアノやドラムに「合わせる」オーソドックスな演奏である。ビルの演奏が素晴らしい。レギュラートリオより闊達で伸び伸びと奏でていてこんなサウンドを紡ぐビルに新鮮な思いがした。

ステレオ録音最初期の作品でジャケットにはわざわざステレオ録音の解説が記載されていて、たいへん興味深い。Riversideでは初物?のようだがなかなかどうして、魅力的なサウンドである。現代のマルチモノーラル録音にない、シンプルなマイク2本による本来のステレオ録音、生の音に近い自然な音場で実に心地よい。


side A

1.Minority

2.Young and Foolish

3.Lucky to Be Me

4.Night and Day

5.Epilogue

side B

1.Tenderly

2.Peace Piece

3.What is there to say?

4.Oleo

5.Epilogue


(personnel)

Bill Evans(piano)

Sam Jones(bass)

Philly Joe Jones(drums)