アナログおやじのJazz&Audio日記

アナログ好きのおっさんが綴るJazz&Audioの四方山話です。夜な夜なレコード三昧、オーディオ三昧です。

WEATHER REPORT/SPORTIN' LIFE

2016年12月28日 23時40分59秒 | ジャズ







今宵の一枚はWeather ReportのSportin' Life。録音は1984年~1985年?、レーベルハColombia。最近fusonづいているので、またはWeather Reportである。このアルバムは大胆にVocal取り入れたのが大きな特徴で、音の雰囲気も彼ら、いやZawinulらしくない。凄く新鮮に聴こえる。Shorterのssが妙に耳に残る。興味深いのはB面2曲目、On the half-shell。冒頭、会話の肉声が様々な言語で語られる中に、日本語で「電話するから。」とハッキリ聴き取れる箇所あり。一瞬プログレを想起ささせられた。Bobby McFerrinのvocalはさすがの上手さ。

聴きやすいfusion soundなのに、BGMでなくちょっと身構えないといけない、そんなアルバムである。

録音は良い。音像が真中に固まらず左右綺麗に別れ、鮮明。所謂HiFiな音。


personnel

Carl Anderson Vocals

Victor Bailey Bass

Dee Dee Bellson Vocals

Renaldo Benson Composer

Mino Cinelu Composer, Percussion

Al Cleveland Composer

Marvin Gaye Composer

Omar Hakim Drums

Bobby McFerrin Vocals

Wayne Shorter Composer, Sax (Soprano), Sax (Tenor), Saxophone


Alfie Silas Vocal

Joe Zawinul Composer, Keyboards, Synthesizer


side A

1.Corner Pocket

2.Indiscretions

3.Hot Cargo

4Confians

side B

1.Pearl on the half-shell

2.What's going on

3.Face on the Barroom floor

4.Ice-pick willy



GATO BARBIERI/PASIONADO

2016年12月27日 00時13分59秒 | ジャズ






今宵の一枚はGato BarbieriのAPASIOJADO、レーベルはPolydor。録音は1982年2月。このアルバム、先日取り上げたRICHIE CALL/ALTO MADNESSの中の一曲が気になったから。勘の良い人ならお気づきですね。そうLast Tango in Paris。かのMarlon Brandoが主演し、大胆な性描写で話題となった映画のsound trackがまさにこの曲。正直Gato Barbieriといえば、うLast Tango in Parisしか知らない。fusionsのもののアルバムである。B面は冒頭のVocalが入るTerra me sienteだけちょっと趣きが違い個人的にはこの曲が好き。

tsが前面に出るのだが、sound全体のあくまで一部として機能し、浮いていない。この辺が同じsaxでもRICHIE COLEのALTO MADNESSと違うところ。

音はなかなか聴かせる。いかにものfusionだが聴き込むと随所にBarbieri節ともいうべきポイントがあり、妙に魅かれる。


Personnel

Gato Barbieri(ts)

Gary King(bass)

Chris Parker(drums)

Joe Caro(guitar)

Bill Washer(guitar)

Eddy Martinez(keyboard)

Minu Cinelu(perc)

Frank Ferrucci(syn)



side A

1.Latin Lovers

2.Que Pasa

3.Last Tango In Paris

side B

1.Terra Me Siente

2.Angel 6:40

3.Tiempo Buono

4.Habanera

RICHIE COLE/ALTO MADNESS

2016年12月26日 01時41分03秒 | ジャズ






今宵の一枚はRichie callのALTO MADNESS、録音は1977年12月、レーベルはMUSE。ALTO MADNESS違いである。まず思い浮かぶのはJackie McLeanのそれだが、あくまでRichie、だいぶ趣きが違う。asがバリバリと鳴りわたるのは同じだが、こちらはRichie一人である。もちろんぞんぶんにasを堪能できる。面白いのはA面とB面ではまったく曲想が違うこと。前者がオーソドックスなJazzなら後者はほとんどfusion。とりわけ冒頭のisland coleがその感、強し。

正直音は良くない。音像がセンターに集まり、モノーラルのような録音だ。エンジニアはなんとVan Gelder。not on micでおよそ彼らしくない録音だ。





personnel


Steve Gilmore(bass)

Dominic Johnson(conga)

Ali Muhammed Jackson, Eddie Gladden(drums)

Vic Juris(guitar)

Ray Mantilla(perc)

Harold Mabern(piano)

Richie Cole(as)

Eddie Jefferson(vocal) (A3, B4)


side A

1.Cole's Nocturne

2.The Price Is Right

3.The Common Touch

4.Last Tango In Paris

side B

1.Island Breeze

2.Big Bo's Paradise

3.Remember Your Day Off

4.Moody's Mood '78

絶好調なり

2016年12月23日 12時17分57秒 | オーディオ






久々にお昼前からオーディオ三昧。気候が良いせいか、俄然620Bの出音がすこぶる好調でたいへん気持ちが良い。拙宅のシステムでは元々CD,SACDよりアナログの方が優れていたが、C5,MZ-1ともフルオーバーホールから半年経過し、いよいと本領発揮、一音一音明晰でかつ神経質なところがなく、おおらか。音楽に浸れるのだ。pianoのタッチ、drumsのシンバルの音にハッとさせられる。課題はdigital、音が平板でアナログと比べる残念な出音。ここはやはり、clock交換かな。久々にSOUND DENに連絡してみようかな。

Barry Harris Plays Tadd Dameron

2016年12月21日 00時32分45秒 | ジャズ






今宵の一枚は、Barry Harris Plays Tadd Dameron。録音は195年1月、レーベルは Xanadu Records。Barryは非常に特徴のあるサウンドで、ゴツゴツして手ごたえがある。粗いわけではないが、一音一音に手応えがある、といった感じだろうか。このアルバムstudio録音にしては、ややラフな感じで、一聴するとライブかな、と思わせる。意図した録音だと思うが、全体に勢いがあり熱気がする。反面、ちょっとSNが悪い、ノイジーかな。?クリアーさが足りないのだ。もっとも狙って録った音だろうから、これはこれで説得力があるアルバウムに仕上がっている。

pianoが前面に出てbassとrumsより音がデカいのが興味深い。熱い演奏である。タッチが深く強い。音が厚い。ビフテキの様といっても過言ではない。大音量で長時間聴くとお腹いっぱいになりそうだ。

A面2曲目Soultraneがお勧め。Barry節が余すところなく堪能できる。


Personnel

Barry Harris ( piano)

Gene Taylor (bass)

Leroy Williams(drums)


side A

1.Hot House

2.Soultrane

3.The Chase

4Lady Bird

side B

1.Casbah

2.If You Could See Me Now

3.The Tadd Walk

4.Our Delight


JACK DeJOHNETTE/Special Edition

2016年12月18日 00時53分13秒 | ジャズ




今宵の一枚はJACK DeJOHNETTEのSpecial Edition。レーベルはECM、録音は1979年3月。針を落として驚いたのは音。凡そECMらしくないダイナミックなミキシングでビックリ。なによりJackのdrumsがこれほどまでにパワフルとは思いもよらなかった、と考えさせられる。Jackといえばまず思い浮かぶのはKeith TRIOでの一連のスタンダード。繊細なタッチが特徴と思っていると、良い意味で裏切られる。奇しくも同じECM。いやはや同じレーベルでここまで音が違うとは。!!

Jackの演奏も良いがDAVID MURRAYのtsが良い。伸びやかで明るく、音がグングンと迫ってくる。asとの掛け合いも素晴らしい。

録音は優秀、いや秀逸。ちょっとCDでは聴くことができない彫が深く、ステレオフォニックな音造り。楽器のひとつひとつが鮮明で明晰。ミッチリと目が詰まった厚手のセーターのように音の襞が揃ったサウンド世界。繰り返すがECMレーベルとはにわかに信じられない。CDがいつもこんな音で鳴ってくれたらな、と。





Personnel


Jack DeJohnette(drums, piano, melodica)

David Murray(tenor saxophone, bass clarinet)

Arthur Blythe:(alto saxophone)

Peter Warren:(bass, cello)


side A

1. One For Eric

2.Zoot Suite

side B

1.Central Park West

2.India

3.Journey To The Twin Planet

WEATHER REPORT/TALE SPINNIN

2016年12月16日 00時17分13秒 | ロック





今宵の一枚はWEATHER REPORTのTALE SPINNIN。録音は1975年、1月~2月。レーベルはCBC SONY。WEATHER REPORTはジャズフュージョンを代表するグループ、いやNO1だ。ZawinulとShorterの二人が織りなすアンサンブルは万華鏡のように変幻自在で、多彩な音色を醸し出している。とにかく多彩で複雑。他のジャズフュージョンの音造りはもっと単純で、聴きやすいものの、すぐに飽きてしまうが、WEATHER REPORTは聴けば聴くほど味が出る。B面の方が断然おもしろい。このアルバムには、まだJacoは参加していない。

2度ライブを聴いたことがある。1978年の新宿厚生年金会館、1991年の斑尾である。ZAWINULの独裁者振りとJacoの強烈なbass soundに圧倒された記憶がある。とりわけ後者は強烈で、音量の大きさも半端なく、厚生年金会館の壁がブルブルと共振、度肝を抜かれた。

録音は優秀。音の重なり、分離が見事で色彩感が良く捉えられている。




Personnel

Joe Zawinul (el-p, Acoustic Piano, Synthesizer)

Wayne Shorter(ss)

Alphonso Johnson(el-b)

Leon Ndugu Chancler(ds)

Alyrio Lima(perc.)


side A

1.Man In The Green Shirt

2.Lusitanos

3.Between The Thighs

side B

1.Badia

2.Freezing Fire

3.Five Short Stories



ERIC DOLPHY/LAST DATE

2016年12月12日 23時02分27秒 | ジャズ




今宵の一枚はERIC DOLPHYのLAST DATE。録音は1964年6月、レーベルはLIMELIGHT。文字通りLast dateとなったアルバムである。この録音から僅か27日後に他界享年36歳、あまりに若い。天才ゆえの悲しさだろうか。ERIC DOLPHYといえばOut to Lunchのイメージが強烈で今でもはじめて聴いた時の驚きは、昨日のように覚えている。学生時代、立川のJAZZ喫茶で耳にしたのだ。

とにかく鮮烈、誰にも似ておらず飛翔するかのようなFl、炸裂するbcl。前衛という言葉がこれほど似合う人はいないのではないか。avant-gardeそのものである。アルバムの白眉はB面2曲目、you don't know what love isだろうか。Flのソロとバックのdrumsが絶妙のバランス。どこか室内楽的な趣きもあり、興味深い。


ライブ録音故、音のまずままずで悪くはないが概して平凡。とはいえ、ERICのSoundは録音の良しあしを超越。関係ないかな。



Personnel

ERIC DOLPHY(fl,bcl,as)

MISJA MENGELBERG(piano)

JACQUES SCHOLS(bass)

HAN BENNINK(Drums)


side A

1.EPISTROPHY

2.SOUTH STREET EXIT

3.THE MADRIG SPEAKS,THE PANTHER WALKS


side B

1.HYPOCHRISTMUTREEFUZE

2.YOU DON'T KNOW WHAT LOVE IS

3MISS ANN

The Genius of the BUD POWELL

2016年12月12日 00時24分10秒 | ジャズ




今宵の一枚はBAD POWELLのThe Genius of the BUD POWELL。録音は1950年、レーベルはVerve。言わずと知れたJAZZ Pianoの巨人、BAD POWELL。まさに天才に相応しい演奏で、ただただ圧倒される。トリオの演奏になっているが、三人で演奏しているのは、B面の2曲のみ。後はすべてソロ。bassとdrumsもRAY BROWN、BUDDY RICHという名手だがいかんせんBADの前では影が薄い。pianoがリズムセクションをねじ伏せて、piano soloと変わらないから恐れ入った。

録音は残念ながらあまりよくない。モノーラルでもステレオ以上に鮮明な録音もあるが、ジャケットのHI FIはどうも頂けない。これでもっと、音が良ければ、と惜しまれる。


Personnel

BAD POWELL(piano)

RAY BROWN(bass)

BUDDY RICH(drums)


side A

1.Parisienne thorofare

2.Oblivion

3.Dusk in sandi

4.Hallucinations

5.The fruit

side B

1.Tea tor two

2.Hallelujah

3.The last time I saw Paris

4.Just one of those things

5.A nigtingale sang in berkeley square



PAL JOEY/ANDRE PREVIN &HIS PAL

2016年12月10日 16時32分07秒 | ロック





今宵の一枚はANDR EPREVINのPAL JOEY/ANDRE PREVIN &HIS PAL。録音は1957年、レーベルはCONTEMPORARY。PREVINといえば高名な指揮者。ロンドンフィルの桂冠指揮者とその名を馳せ、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団督、オスロ・フィルハーモニー管弦楽団などで音楽監督、首席指揮者などのポストを歴任し後にNHK交響楽団の首席指揮者にも就任。というくらいに、華々しい経歴の持ち主である。JAZZとは無縁の人の様だが、どっこいこのこの人、元来JAZZ Pianistとして10代のころからプロとして、活躍していたのだ。親父さんもpianistでベルリン国立音楽院、パル音楽院でタップリとclassicの素養を身につけた才人である。また映画音楽も数多く作曲しアカデミー賞の候補にも幾度となくあがるほどで、まさに天才と言っても過言ではない。

このアルバムビックリするほどに音が良く、ついついボリュームを上げたくなる。PREVINの演奏が素晴らしい。タッチの強靭さが圧巻。それでいて流れるようなプレイは呆れるばかりに上手い。一音一一音が明晰で、浸透力が凄い。彼をささえるSHELLY MANNEのdrumsがまた、たまらない。憎いほどにツボを押さえたプレイだ。bassはRED MITCHELLE。これまた名手。

とにかくすごいトリオである。
ぜひ聴いて欲しい。


personnel

ANDRE PREVIN(piano)

SHELLY MANNE(drums)

RED MICHELLE(bass)


side A

I Could Write a Book

That Terrific Rainbow

Bewitched

Take him

side B

Zip

It's a Great Big Tow

What Is a Man?

I'm talkin' with My Pal

Do It the Hard Way



EUGEN CICCERO/BALKAN RHAPSODY

2016年12月08日 00時23分43秒 | ジャズ

ひさしく更新ができず、というかサボっていたが今日から復活。またお付き合い頂ければ幸いである。

今宵の一枚はEugen Cicero、Jazz好きであれば名前ぐらいはご存じのはず。東欧のPianistだ。クラシック出身らしく端正というか、タッチが正確で華麗な演奏の中にも、どこか折り目正しさが感じられる。もちろんJazz feeling溢れる演奏でクラシックの名曲を上手くアレンジし、聴きごたえがある。この人、ルーマニアの出身でどこか哀愁を帯びサウンドは、スメタナやドヴォルザークと通底する響きがあり興味深い。一押しはA面最後の「麗しき歌の調べ」。bassが素晴らしい、控pianoの盛り立て役から俄然対等に。

録音は1970年、レーベルはMPS。

鮮明で明晰な録音で、左右に良く広がり一音一音の粒立ちも良い。トリオ編成のシンプルさが際立ち優秀録音。この頃がのステレオ録音が一番充実しているのかな。


side A

1.すべてをあなたに
(ブラームス「ハンガリア舞曲第5番」)

2.収穫の調べ
(リスト「ハンガリア狂詩曲第2番」)

3.クラウセンブルクの想い出
(original)

4.麗しき歌の調べ
(original)

side B

1.チゴイネルワイゼン

2.はるか彼方より

3.月の光の中で
(original)

4.ソリよ急げ
(ブラームス「ハンガリア舞曲第4番」)


personnel

Eugen Cicero(piano)

J.A. Rettenbacher(bass)

Chaly Antolini(drums)