アナログおやじのJazz&Audio日記

アナログ好きのおっさんが綴るJazz&Audioの四方山話です。夜な夜なレコード三昧、オーディオ三昧です。

久々に新顔登場

2019年01月30日 00時32分33秒 | オーディオ






例年、寒い時期になるとオーディオの虫がムクムクと動き出す。ご多分に漏れず、今年もそんな季節になった。A-10IIでそれなりに満足していたのだが、なんだか変に品よく、そしてなにより音が「軽い」ことが、気になっていた。CDよりLPを多く聴くので当然かもしれないのだが。ご存じA-10シリーズは価格からは考えられない、下手なセパレートアンプを凌ぐ実力の持ち主だが、そこはそれやはりプリメインアンプ。どうしてもプリアンプ部は貧弱にならざるをえない。まして強力な電源部が売り物のA-10シリーズ、ネックである。

白羽の矢を経てたのがAccuphaseのC-200L。以前使ったこともある斬新なデザインのC-240も考えたが、こちらは発熱が多く劣化した個体がほとんどで、おまけに肝心なヘッドアンプが逝かれているケースが大半でさらにメーカーメンテナンス対象外。すでに補修パーツがないのだ。対して前者はまだメンテナンス対象機種であるのもポイント。もちろん、C-280シリーズも視野に入れたがいかんせん高価。

ヤフオクやハイファイ堂のサイトを連日目を凝らして見ていると、絶好の獲物発見。ほとんど競うこともなくあっさり落札。几帳面なオーナーさんで、なんと落札後2日の本日到着。綺麗で頑丈な元箱に収納されていた。経年変化を考えると、キズや擦れはなく極上。取扱い説明書もパリッとしたもの。


A-10IIはプリとパワーのセパレート機能がついていてパワーアンプとしても使えるのだ。はやる気を押さえ、もどかしく結線。いざ、音出し。一聴して違いにビックリ。重心がグッと下がり、一音一音が濃く重い。音が重いなんておかしな例えだが本当にそんな感じなのだ。より実在感ある音といえる。嬉しいことにCD、LPどちらも同じ傾向である。ワクワクしてレコードを聴きまくる。1984年製で所謂Accuphase Soundを色濃く持つ世代である。ワイドレンジ化した無個性で痩せた、最近の同社のつまらない音作りとは一線を画す音である。

どうやら620Bと相性が良いらしい。
こうなるとお次はパワーアンプ、M-1000かA-60が欲しいなぁ。

Pastels/Ron Carter

2019年01月10日 23時26分19秒 | ジャズ






今宵の一枚はロン・カーターのPastels、録音は1976年、レーベルはMilestone。このアルバム、実に贅沢だ。なぜならロンがやりたいことを好きなようにやったアルバムだから。およそbass奏者が思いつきそうなことを思うが儘に奏している。リズムセクションを外してストリングスだけと奏でるなんて、bass奏者冥利に尽きますな。リーダーであると同時に、プロデュースまで自らの手で手掛けている。思い通りのアルバムができるはずである。
ふとポール・チェンバースを思い出した。同じくbass奏者で、名手としても名高い。がしかし彼が晩年になってリリースした「bass on top」を聴いてもここまで、自由奔放でかつbass絶対な演奏ではない。両者の違いを改めて感じた。

録音は素晴らしい。一音一音粒立ちが良く、明確。音像もクッキリで爽快。


personnel

Ron Carter(bass)

Kenny Barron(piano)

Huge Mccraken(elctric harmonica&acoustic guitar)

Harvey Mason(drums)


side A

1.Woolaphant

2.Ballad


side B

1.One bass rag

2.Pastels

3.12+12

The high and mighty hawk/coleman Hawkins

2019年01月09日 23時17分16秒 | ジャズ





今宵の一枚はコールマン・ホーキンスのThe high and mighty hawk。録音は1958年、レーベルはlondon。tsは正直さほど好きな楽器ではないのだが、ことこの人の演奏なら別。とにかく圧倒的な存在感を醸すJazz tenorの巨匠である。これぞjazz、これぞswingである。コールマンホーキンスと言えばまず頭に浮かぶのは「body and soul」だがこのアルバムこそ最高傑作、いや歴史的名盤と言われるほど評価が高い。一聴して意味が解る。A面1曲目からして強烈なパンチ。延々続くソロに打ちのめされる。名人の名人たる所以が嫌が上でも理解させられる。

サイド固める中でとりわけハンク・ジョーンズが光る。彼のソロも聴きモノである。

モノーラル録音ながら、演奏の熱気が伝わってくる。ただし優秀とまではいかず。


personnel


Coleman Hawkins(ts)

Hank Jones(piano)

Ray Brown(bass)

Buck Clayton(tp)

Mickey Sheen(drums)



side A

1.Bird of prey blues

2.My one and only love

3.Vignette


side B

1.Ooh-wee miss G.P.

2.You've change

3.Get set

In style/SONNY STITT

2019年01月07日 23時45分49秒 | ジャズ








今年お初の一枚はソニー・スティットのIn Style。録音は1981年3月、レーベルはMUSE。ソニー・スティットといえばまず、頭に浮かぶアルバムは「Tune up」だが、このアルバムは肩の力が抜けた感じで、リラックした演奏スタイルである。それもそのはず、前者は1972年のアルバムだから。要は若かりし頃の熱演。ガッツある演奏も魅力的だが、ユッタリ?と奏でるsaxもまた魅力的である。如何にもオーソドックスな演奏そのもので、ミスター王道である。altoも良いがやはりtenorの音色が良い。

比較的?新しい録音だが音はイマイチかなぁ。音の分離は今一つでもう少しメリハリのある音造りだとより魅力なのだが。

脇を固めるのが、バリー・ハリス(p)、ジミー・コブ(drums)、ジョージ・デュヴィヴィエ(bass)と名手揃いだが、とりわけジョージ・デュヴィヴィエが良い。ブンブンと唸るbassが爽快だ。



personnel

Sonny Stitt as(A-2,A-4,B-2),ts

Barry Harris(piano)

George Duviver(bass)

Jimmy Cobb(drums)


side A

1.Western style

2.I'll walk alone

3.Just you,just me

4.The good life

side B

1.Is you is or is you ain't mu baby?

2.Killing me softly with his song

3.Eastern style

4.Yesterday