今宵の一枚はRay Bryant TrioのAllBlues。録音は1978年4月10日、レーベルはpablo record。Ray Bryantと言えば、1972年のMontreux Jazz Festivalにおけるソロライブが有名だが(Alone at Montrue。デカい手のアルバム写真が印象的だ。CDで所蔵。)知名度の割には人気がいま一つ。なかなかの実力はなのだが惜しい気がする。このアルバムは息の合ったTrioでの演奏で、Ray Bryant節がタップリ。リリカルで軽やかさはないけれど、テンポよく流れるような演奏で気持ちが良い。bluesのなんたるかを教えてくれるアルバムだろうか。不思議なのはSam JonesのbassがA面では眼前一杯にpianoに負けじ大きな音量で唸っているのに、なぜかB面ではおとなしく音が引っ込んでしまう。
比較的新しい録音だがオーディオ的にはイマイチかな。もちろん悪くはないのだがビックリするようなことはなく、普通。
side A
1. Stick With It
2. All Blues
3. C Jam Blues
side B
1. Please Send Me Someone To Love
2. Jumpin’ With Symphony Sid
3. Blues Changes
4. Billie’s Bounce
(personnel)
Ray Bryant (piano)
Sam Jones (bass)
Grady Tate (drums)