アナログおやじのJazz&Audio日記

アナログ好きのおっさんが綴るJazz&Audioの四方山話です。夜な夜なレコード三昧、オーディオ三昧です。

Ray Bryant Trio(All Blues)

2015年11月30日 23時26分04秒 | ジャズ






今宵の一枚はRay Bryant TrioのAllBlues。録音は1978年4月10日、レーベルはpablo record。Ray Bryantと言えば、1972年のMontreux Jazz Festivalにおけるソロライブが有名だが(Alone at Montrue。デカい手のアルバム写真が印象的だ。CDで所蔵。)知名度の割には人気がいま一つ。なかなかの実力はなのだが惜しい気がする。このアルバムは息の合ったTrioでの演奏で、Ray Bryant節がタップリ。リリカルで軽やかさはないけれど、テンポよく流れるような演奏で気持ちが良い。bluesのなんたるかを教えてくれるアルバムだろうか。不思議なのはSam JonesのbassがA面では眼前一杯にpianoに負けじ大きな音量で唸っているのに、なぜかB面ではおとなしく音が引っ込んでしまう。

比較的新しい録音だがオーディオ的にはイマイチかな。もちろん悪くはないのだがビックリするようなことはなく、普通。


side A

1. Stick With It

2. All Blues

3. C Jam Blues

side B
1. Please Send Me Someone To Love

2. Jumpin’ With Symphony Sid

3. Blues Changes

4. Billie’s Bounce


(personnel)

Ray Bryant (piano)

Sam Jones (bass)

Grady Tate (drums)

Scorpions(Virgin killer)

2015年11月29日 23時53分11秒 | ロック




週末はRock、今宵の一枚はScorpionsのVirgin killer。録音は1976年、レーベルはRCA。アルバムの表紙、今の時代だったら許されないかもしれない、ちょっときわどい写真だ。ハードロックと言えばイギリス、アメリカが主流だがどっこいドイツにも商業的に成功したバンドがある、それがこのScorpionsだ。1965年の結成と意外に歴史があるバンドで、活動歴は長い。1978年の来日時、中野サンプラザでライブを聴いた。前半はPAの調子が悪く、ダメダメだったが後半は調整も決まり、ご機嫌なハードロックを奏でていた。

特徴は甲高いKlaus Meineのvocalにあり。生で聴くと、良く伸びる高音は驚くほどでよくここまで高いトーンがでると感心したものだ。guitarのRudolf Schenkerは一時一緒に活動したMichael Schenkerの実兄である。



side A

1. Pictured Life

2.Catch Your Train

3.In Your Park

4.Backstage Queen

5.Virgin Killer

Side B

1.Hell Cat

2.Crying Days

3.Polar Nights

4.Yellow Raven


(personnel)

Klaus Meine (lead vocals)

Ulrich Roth(lead guitar, backing vocals, lead vocals on "Hell-Cat" and "Polar Nights")

Rudolf Schenker(rhythm guitar, backing vocals)

Francis Buchholz(bass, backing vocals)

Rudy Lenners – drums, percussion

本田竹廣( I love you)

2015年11月26日 23時47分36秒 | ジャズ







今宵の一枚は本田竹廣のI love you。録音は1971年4月30日、レーベルはトリオ。ちなみに録音エンジニアは菅野沖彦、言わずと知れたオーディオ評論家。彼の本業は?はレコード会社(オーディオラボ)の社長兼録音エンジニアである。当然ながら、音は抜群。さすがだ。

日本のpianistで一番好きな人が本田竹廣。とにかくpowerfulで元気、音が明るい。一音一音が明確で流れるが如くの演奏であり、しかもリリカル。ダイナミックでスケールの大きさは日本人離れしていて気持ちが良いくらいだ。ちょっと硬質な響きもないではないが、まったくにならない。全体にアップテンポな演奏でグイグイと引き込まれる。

bassが鈴木良雄、よく唄うbassで心地よい。村上寛のdrumsはサポートに徹する感じ。ハイハットの余韻が綺麗だ。

驚くべきはclearな音であること。スッキリクッキリなのだ。菅野録音は「The dialog」しか持っていなにだが、ずいぶんと印象が違う。とはいっても、20年ぐらい聴いていないから定かではないが。音像は非常に明確で左右奥行への広がりが素晴らしい。楽器の分離が半端なくそれがゆえか、音が重なっても混濁せず見事なハーモニーとなる。彼の録音の特徴は一発録り、マイクの数を極力減らし録音したら一切弄らない、とのこと。余計なテクニックを駆使した録音に比べ、嫌みがない。この辺りがスッキリ、クッキリ感に繋がっているのかもしれない。

liner notesとレコード盤で曲順が違うなぁ。なんで。?


side A

1.I love you

2.Here's that rainy day

side B

1.Sunny

2.Willow weep for me

3.Autumn leaves


(personnel)

本田竹廣(piano)

鈴木良雄(bass)

村上寛(drums)

Kenny Drew(In Concert)

2015年11月25日 23時38分42秒 | ジャズ







今宵の一枚はKenny Drewのin concert。録音は1977年2月3日のライブ、レーベルはSteeple chase records。Kenny Drewはアメリカではなぜかあまり評価されずヨーロッパに人気を博し彼の地で亡くなるまで暮らししていた。

彼のpianoは非常に硬質なタッチと音色で際立って個性的である。どこかcollな響きがある。一種Classic pianoの趣きがする。この辺りがヨーロッパで受けた理由かもしれない。trioの演奏なのだが、piano、guitar、bassとかなり変則的なユニットで新鮮な感じがする。bassはkennyと双頭コンビとして名高いpedersen。guitarのPhilip Catherineの演奏はところどころ、フラメンコ的な香りがするplayでおもしろい。ちよっとAl di Meola似かな?。

録音はライブとしてはまずまずか。もう少し伸びやかさと左右への広がりが欲しいところだがまあ、ないものねだりですな。



side A

1.Blues in the closet

2.Twice a week


side B

1.Here's that rainy day

2.Green dolphin street


(personnel)


Kenny Drew (piano)

Niels-Henning Orsted Pedersen (bass)

Philip Catherine (guitar)


Oscar Peterson Trio(The Sound of the Trio)

2015年11月24日 23時20分09秒 | ジャズ






今宵の一枚はOscar Peterson TrioのThe Sound of the Trio。録音は1961年8月20日、25日そして10月。 live at the London House, Chicago。レーベルはverve。言わずと知れた有名なThe London house sessionシリーズの一枚である。流れるような超絶テクニックのOscar Petersonに負けず劣らず、Ray BrownのBassとEd Thigpenのdrumsが凄い。三人のその素晴らしいテクニックに酔いしれること間違いなし。

とにかくアップテンポでこれでもか、と迫るPianoの迫力は圧倒的。とりわけ、A面2曲目のOn green Dolphin Streetは音の洪水。またB面3曲のkadota's bluesにおけるRay Brownのbassが素晴らしい。弾むが如く軽やか、あたかもguitarを爪弾くかのようにbassが唄う。これは凄い。drumsの煽りも的確で心憎いほどに間が良い。

Tommy Flanagan TrioのOverseasも名盤だがこのアルバムも名盤である。う~ん、どちらも魅力的で甲乙つけがたし。

録音もliveとは思えないほど優秀で厚み、左右の広がり楽器の明晰さと文句なし。鮮明でいて、リラックスできるliveの雰囲気も堪能できる。おもしろいのは、Oacarがブツブツ呟く声が録られていること。小さくまた曲と符丁が合い興味深い。


side A

1.Tricrotism

2.On green dolphin street


side B

1.Thag's dance

2.Ill wind

3.Kadota's blues


(personnel)

Oscar Peterson(piano)

Ray Brown(bass)

Ed Thigpen(drums)

Tommy Flanagan Trio(Overseas)

2015年11月23日 22時52分33秒 | ジャズ






今宵の一枚はTommy Flanagan TrioのOverseas、録音は1957年8月15日。レーベルはmetronome。Tommyの伸びやかでリリカル、かつ軽やかでいて芯のある素晴らしい演奏が聴けるアルバムだ。Bill EvansやOscar Petersonほどには人気はないが、実力はたいしたもので好きなpianistの一人である。流れるような演奏はPetersonを彷彿とさせるが、タッチと音色がTommyの方が華やかな気がする。グイグイとではなく、知らず知らずのうちに引き込まれる感じだ。「軽やかさ」こそ、Tommyの本質だろうか。

drumsがElvin Jones。パワフルでいてしっかりpianoをサポートする演奏は素晴らしい。bassのwilbur Littleも的確にリズムを刻み、ブンブンと唸るサウンドもどこか軽やかで心地よい。


side A

1.Relaxin' At Camarillo

2.Chelsea Bridge

3.Eclypso

4.Beat's Up

5.Skal Brothers

side B

1.Little Rock

2.Verdandi

3.Delarna

4.Willow Weep For Me



(personnel)

Tommy Flanagan(piano)

Wilbur Little(bass)

Elvin Jones(drums)

Chuck Mangione(Children of Sanchez)

2015年11月22日 23時46分41秒 | ロック






週末はRockなれど今宵のChuck MangioneはRockというよりfusion jazzに分類されるべき人だろうか。録音は1978年?、レーベルはA&M Records。このアルバムはSound trackで1979年のグラミー賞受賞作でもある。30年ぶりに引っ張り出した。なんでこのLPを買ったのか記憶にないのだが、おそらく購入当時?大流行でミーハー的に買ったのかもしれない。sound trackの割には、といっては失礼だがなかなかの録音で聴いていて気持ちが良い。

フリューゲルホーンの柔らかい音色が何とも心地よい。またguitarの演奏も聴きごたえ十分、切れの良い演奏で一音一音の粒立ちが素晴らしい。

残念ながら映画自体は日本未公開。Anthony Quinnが主演?のようで一度見てみたいな。

Chuck Mangione ( Flugelhorn)

James Bradley, Jr. (Drums)

Dick Decker, Jerry Peel, George Stimpson( French horn)

Grant Geissman (Guitar)

Charles Meeks ( Bass guitar)

Chris Vadala (Clarinet, flute, soprano sax, tenor sax)

Mayo Tiana (Trombone)

Jeff Tyzik (Trumpet)

Jeff Beck(Beck Bogert&Appice Live)

2015年11月21日 16時24分31秒 | ロック






週末はRock。お題はJeff BeckのLive in Japan。今日はお天気も良く三連休初日、高速道路はどこも渋滞。行楽地はたいへんな人出らしい。日帰り温泉のお誘いを頂いたが、昨日は珍しく残業で帰宅が遅く元気なしにて、今日はまったりとRecord&Audio三昧である。Rock guitarist数多いる中でやはり、この人Jeff Beckは外せない。というか、この人こそ生きる化石でありlegendそのもの。現役バリバリである。容貌もとても年を感じず颯爽としている。


このアルバムは1973年の来日公演、大阪でのライブ録音である。とにかく洪水のようにGuitarの音に溢れ、負けじとbassとdrumsが追いすがり三社渾然一体とお手本のようなRockの熱い演奏である。

Brown Roach Quartet(Study in Brown)

2015年11月20日 23時53分31秒 | ジャズ






今宵の一枚はBrown Roach QuartetのStudy in Brown。録音は1955年2月24日、レーベルはMercury。あまりにも有名なアルバムだし、大好きなClifford BrownとMax Roach。拙者にとってはこの二人は別格の存在である。もともとMax Roachのdrumsを真近で見て、感じて衝撃を受けレコードを集め始め、遡る形でBrown&Roach quartetに辿り着いたのだ。Cliffordこそまさに天才で奔放なサウンドはただただ聞き惚れるしかない。一点の淀みもなく溢れるフレーズ、突き抜け、天にも届くサウンドと圧倒的な存在感。Cliffordを知ってしまうと、Milesすら翳んでしまう。

特筆すべきはHarold Land。Cliffordに負けじと素晴らしいPlay。二人の掛け合いはJazz史上に残る名演である。まあ、Quartet全員の水準が高過ぎる。Richie PowellのPianoも非の出るような勢いで、タッチの強靭さに驚かされる。George Morrowのbassはとにかく分厚い。壁のような音の塊。

オーディオ的にもこのアルバムは素晴らしい。モノーラルだがまったく気にならない。一音一音鮮明で、楽器の粒立ちが明確。CDも持っているが迫力の違いに戸惑うばかり。不思議だ。


side A

1.Cherokee

2. Jacqui

3. Swingin'

4. Lands End


side B

5. George's Dilemma

6. Sandu

7. Gerkin For Perkin

8. If I Love Again

9. Take The A Train

(personnel)

Clifford Brown(tp)

Max Roach(drums)

Harold Land(ts)

George Morrow(Bass)

Richie Powell(piano)




阿川泰子(Melodies)

2015年11月19日 23時52分19秒 | ジャズ






今宵の一枚は阿川泰子のMelodies。録音は1986年6月1日~15日JVC青山スタジオ、レーベルはJVC。美人は得だ。さすがにここ最近は失礼ながらだいぶ容色が衰えたが、このアルバム制作当時は34歳。まさに女盛りのころで元女優の看板も伊達ではないなぁ、と。1980年代前半はブームと言ってよいほどに、売れまくりレコードセールスも素晴しく、テレビにレギュラー番組を持ち、CMにも数多く出演。まさに八面六臂の活躍で売れっ子だった。

当時はじっくり聴くこともなく、綺麗な女性なのに歌がうまいなぁ、程度の認識だった。年を重ね「人間外見より中身だよ。」と心底感じる年代に達すると、正直さほど歌、上手くないよな。なんとなく平板で笠井紀美子や中本マリに比べてしまうと正直、魅力は薄い。ただ、舌足らずの声と音色は魅力的で、この点こそが阿川泰子最大の美点。

バックのメンバーが凄い。Ron Carterはもちろんだが、Roland Hannaのpianoが実に良い。


side A

1.Gentle walk

2.What are tou doing the best of your life

3.Come in from the rain

4.Triste

5.If

6.The first time ever I saw your face


side B

1.Alfie

2.Saving all my love for you

3.It's impossible

4.Lately


(personnel)

阿川泰子(vocal)

Ron Carter(bass)

Roland hanna(piano)

Louis Nash(drums)

Kenyatte Abdur(perc)

西條孝之介(ts)

中牟礼 貞則(acoustic guitar)

松木恒秀(electric guitar)

村岡たける(harmonica)








渡辺貞夫(Sadao watanabe Recital)

2015年11月18日 23時53分08秒 | ジャズ






今宵の一枚はナベサダのRecital。録音は1976年10月16日、郵便貯金ホールでのライブ。レーベルはEase wind。Montruexに乗り込んで日本のJazzのなんたるかを知らしめたのが、Sadao watanabe at Montruex Jazz festivalだとすれば日本でJazzの芸実性を認めさせたのが、このアルバムの演奏である。なんとなれば1976年の芸術祭参加公演で、大賞を受賞したから。当時のナベサダはもっとも油が乗っていた時期でFM東京のMy dear life(ナベサダ専門の番組で日曜日の10:00~11:00放送されていた。ライブ演奏が多く、ワクワクしながら耳を欹てていた。)を通じJazzの魅力を広めるのに大いに貢献していた。

実に日本的な響きに満ちた演奏で、とりわけA面冒頭のPastralは雅楽的響きを持つ曲だ。なぜかA面の曲はお堅い印象だが一転、B面はノリノリのサウンドでウキウキしてくる。

残念なのは録音。ダメダメである。まるでモノーラル録音のように音像が真中に定位、楽器の分離が悪くかつ不鮮明。響きも悪い。いくらなんでもこれは酷い。郵便貯金ホールはたしかに音響が悪かった記憶がある。それにしてもこの録音は頂けない。

side A

1.Pastral

2.Burung burung

3.Hitting home

4.Matahari terbenam

side B

1.Hero

2.Old photograph

3.Wana tanzania

4.Maraica

5Theme from My dear life

(personnel)

渡辺貞夫(as,fl,sopranino)

峰厚介(ts)

福村博(tv)

本田竹廣(piano,electric piano)

渡辺香津美(guitar)

岡田勉(bass)

守新治(drums)

富樫雅彦(per)

岡沢章(electric bass)



沢田靖司(Imagination)

2015年11月17日 23時51分11秒 | ジャズ






今宵の一枚は沢田靖司のImagination。録音は1970年6月18、19日 New York Ruddy Van Gelder Studio。レーベルはJVC。珍品だろうか、このアルバム。沢田靖司といってもJazz fun以外にはほとんど知られていないだろう。実は日本を代表する男性vocalistである。残念ながらおよそ日本の男性Jazz vocalほどマイナーな存在はない。笈田 敏夫ぐらいしか思い浮かばないだろう。

沢田靖司は思うに日本の男性Jazz vocalではNo1である。とにかく上手い。英語の発音も完璧といっても過言ではない。このアルバム、ほとんどデビューアルバムだが、錚々たるメンバーに負けじと実に堂々と歌っている。ぜひ、聴いてもらいたい。それにしてもみんな若い。45年前当然か。

hank Jonesのpianoは歌伴出も映える。出しゃばらずにsingerを上手く盛り立てそれでいてしっかりとした存在感。さすがだ。興味深いのは録音がVan Gelderであること。なぜかon micではなく一聴しただけではわからない。



side A

1.Our love in here to story

2.I'm gonna sit right down and write myself a letter

3.On green dolphin street

4.All of me

5.Imagination

side B

1.Oh,look at me now

2.Ain't Misbehavin'

3.Sometimes I'm happy

4.Wave

5.The more I see you


(personnel)

YASUSHI SAWADA(vocal)

Hank Jones(piano)

Ron Carter(bass)

Grady Tate(drums)

Remo Palmier(guitar)




渡辺貞夫(Sadao Watanabe at Montreux Jazz Festival)

2015年11月16日 23時44分45秒 | ジャズ






今宵の一枚は渡辺貞夫のSadao Watanabe at Montreux Jazz Festival。録音は1970年6月10日、レーベルはCBS Sony。ナベサダがヨーロッパ、Monteuxに乗り込んだ記念すべきライブ録音である。まだまだ日本のJazzが世界では認められていなかった時代、いったいどんな気持ちでMontreuxへ乗り込んだのか。演奏からも緊張感がヒシヒシと伝わってくる。全力疾走、力の限り全員が突っ走る。御大はもちろん、全員の力が結集され熱気あふれる演奏となった。とりわけ、角田ひろ!のplayが素晴らしい。失礼ながらこんな硬質で攻撃的な演奏をする人とは思わなかった。脱帽である。個人的にはsopraninoの音色はあまり好きではない。soprano saxよりさらに高い音域で少し耳障りかな。

1970年のライブ録音、オーディオ的には取り立てて書くことはないがひとつだけ、残念なのはナベサダの演奏がなぜかオフ気味に録られているここと。特にA面、ライブ録音の難しさだろうか。

圧巻はB面のオリジナル曲、東京組曲。このflの凄味は聴かないとわからない。素晴らしい。


side A

1.
Round Trip going and coming

side B

1.Lament

2.東京組曲

3.Pastoral


(personnel)

渡辺貞夫(alto saxophone, flute, sopranino)

増尾 好秋(guitar)

鈴木 良雄(bass)

角田ひろ(drums)

ELP(Works)

2015年11月16日 00時00分11秒 | ロック






今宵の一枚はELPのWorks。レーベルはAtlantic、録音は1977年。このアルバムもよく聴いた。ただKing Crimsonと違い本来の意味のprogressiveでさはなく、progressive rockという様式の中でのバンドではないだろうか。?たしかにシンセサイザーの使い方や、classic音楽への接近という意味では目新しかったがあっと驚くような革新性はなかった気がする。Keithのセンスとテクニックは素晴らしく、classic pianistととしても十分やっていけるのではないだろうか。彼のパートはなんせピアノ協奏曲第1番の名称である。Greg Lakeのパートはどうも冴えませんなぁ。ほとんど針を落としたことがない。

個人的にはCarl Palmerのパートが一番progressiveな気がする。パワフルさではJohn Bonhamにはかなわないが、攻撃的なdrummingは気持ちが良い。Joe Walshのguitarとの絡みが素晴らしい。L.A. Nightsがこのアルバムでは一番好きだ。

オーディオ的には悪くないがPink Floydほど凝った音創りではなく、想定の範囲内といったところ。


side A

1. Medley: Piano Concerto No.1: A) First Movement: Allegro Giojoso/B) Second Movement: Andante Molto Cantabile/C) Third Movement: Toccata Con Fuoco

side B

2. Lend Your Love To Me Tonight
3. C'est La Vie
4. Hallowed By thy Name
5. Nobody Loves You Like I Do
6. Closer To Believing

side C

1. The Enemy God Dances With the Black Spirits
2. L.A. Nights
3. New Orleans
4. Two Part Invention In D Minor
5. Food For Your Soul
6. Tank

side D

7. Fanfare For the Common Man
8. Pirates



(personnel)

keith emerson(keyboardis)

Greg lake(vocal、guitar、bass)

Carl Palmer(drums)



Aerosmith(Rocks)

2015年11月14日 23時49分36秒 | ロック






今宵の一枚はAerosmithのRocks、録音は1976年、レーベルはコロンビア。週末はRock、先週に引き続きあいにくの雨模様だがこんな時はhard rockを聴いて湿気た気分を一掃だ。Zepの次に好きなhard rock bandがこのAerosmith、畳みかけるようなJor PerryのGuitarとSteven TylerのVocalの絡みに若き頃はノックアウトされた。1977年の武道館ライブは忘れられない思い出だ。前座にBow wowが出演、日本のband離れした上手さとセンスに驚いた記憶がある。肝心のAerosmithはdrumsのJoey Kramerが風邪で体調を崩し、ヘロヘロ。それになりにガンバッたがたしか2時間に満たない短い演奏だった。かれのdrumsは期待大だったのでガッカリ。でもJoeのguitarも聴けたし、Stenvenのvocalもレコードと大差なく妙に安心した記憶がある。(笑)当時の演奏の大半はこのアルバムからだった。

個人的にはB面4曲目のLick and a promiseが好き。

録音は正直凡庸、ボリュームを上げないと面白くないし、上げても楽器の分離が悪い。


side A

1.Back in the saddle

2.Last child

3.Rats in the cellar

4.Combination

side B

1.Sick as a dog

2.Nobody' fault

3.Getting lead out

4.Lick and a promise

5.Home tonight


(personnel)

Steven Tyler(vocal, blues harp, piano)

Joe Perry(Lead guitar, backing vocal)

Brad Whitford(Rhythm guitar, lead guitar)

Tom Hamilton(Bass)

Joey Kramer(Drums, percussion)