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北京五輪の密かな愉しみ

2008-08-13 03:22:51 | Event
お盆前は前倒しの入稿ラッシュで原稿まみれだったけど、お盆中は束の間の静寂。
そんなわけで、北京五輪も所々観ていたりする。なにしろ、オリンピックは幼少期から大好きなのだ。
(少女時代に白い妖精コマネチの真似をしていた世代ですから)

ナショナリズムやメダルには執着がない。
ただ、4年に1度のチャンスに、真価を発揮する選手たちの奇跡的な瞬間にぞくぞくするのだ。
開会式の演出も毎回注視している。しかも北京の演出は、あのチャン・イーモウ。
ぜひともライブで観たかったので、先週末は打ち合わせも早々に切り上げてダッシュで帰宅。

やっぱり見ごたえがあった。中国の四大発明のひとつである活版印刷を、
シュールなマスゲームで表現した演出は、個人的にかなりうけた↑

最後に判ったのだが、ひとつひとつの活版文字の中には全部ヒトがっ…

このほかにも前衛的で完成度の高い表現に 度々目を奪われた。

で、開会式のもうひとつの邪まな愉しみは、各国選手のファッションチェック。
今回は、イングランドのシックなスーツが個人的に好みだった。中国の黄赤スーツはうーーん。。

で、競技観戦における愉しみもあれこれあるが、そのひとつがカメラアングルの妙。
特に水泳は、水中から撮影したり・・


真俯瞰で撮影したりと、目に爽快至極。
音を消して眺めると、さらに清涼感が増す(まさにヨコシマ?)。


水泳しかり、体操しかり、陸上しかり、球技しかり、無駄のないマシンのように
研ぎ澄まされた身のこなしというのは、ひとつの芸術だ。本来は政治も国家も無縁の美。
『民族の祭典』を撮ったレニ・リーフェンシュタールも、そんなことを云っていた。
まあベルリンオリンピックは結果的にナチのプロパガンダになっちゃったんだけど。。
民族の祭典 (トールケース)

アイ・ヴィー・シー

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ちなみに、オリンピックのドキュメントとしては、市川崑の『東京オリンピック』がやはり秀逸。
まだ生まれる前だけど、なんだか懐かしいのはなぜ。

それにしても、日本人だけにこだわらず、全種目ニュートラルに報道される日というのは
いつか訪れないものかな。。
まあ、各国のGoogleニュースとか新聞サイトを覗き見ても、毎度のことながら
自国の選手の活躍のみの報道に終始しているのは、どの国も五十歩百歩。

米在住者によると、自国の選手が銅だと他国の金の選手の演技は放映すらされないとか。
インド史上初の金を獲った選手に、電車賃の永久無料を言い渡されたという記事は
日本をはじめ他国でもちょろっと報道されていたけど(笑)

ふだんTVはそんなに観ないので、事前に雑誌で番組チェックすることは皆無ながら
先日アイスクリームを買いにいったついでに、ついこれを衝動買い。
どーん
けど、日本ネタばかりで五輪情報を俯瞰できない。。ただ、五輪とは全然関係ないけど、
ZTTレーベル(懐!)の記事と、押井守のインタビューが出色だった。
押井守氏いわく、満員御礼の『崖の上のポニョ』を妄想映画とばっさり一刀両断。
ただ「支離滅裂で因果律も破綻しているけど、それでも冒頭10分はまさに天才のワザ。」と。
その10分観てみたいな。あ、五輪の話はどこへ・・・
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