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空飛ぶ自由人・2

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映画『カウントダウン』

2025年05月09日 23時00分00秒 | 映画関係

[映画紹介]

舞台は香港
不法滞在者たちがうろつく
産業廃棄物集積所で火災が発生。
消防隊員たちが駆けつけ、
必死の救出作業の中、
高濃度セシウムの漏洩が判明。
香港政府は環境汚染問題のエキスパートと
精鋭の消防部隊を招集して対策を講じる。
一方、巨大な熱帯低気圧が香港に急接近。
セシウムが水に濡れると爆発し、
大量の放射能を放出する可能性があり、
そうなると、人口700万の香港が消滅してしまう。
台風到来までのタイムリミットは90分。
人々を救うことが出来るのか、
それとも未曽有の大災害が起こってしまうのか。
緊迫のカウントダウンが始まる・・・

というわけで、
「火災+放射能汚染+大型台風」という
三重の脅威が迫る中、
事態を回避するため奔走する人々の姿を描いた
ディザスターパニック大作。

最後の解決策は、
こんなことで汚染が止められるのか、
との疑問は湧くが、
まあ、映画だから。

専門家のファン役をアンディ・ラウが演ずるが、


その他の俳優は顔の区別がつかない。
入口で先着者に
俳優の顔をとはらえた12枚組のチラシが配られていたが、
それを見ても分からない。


原題は「焚城」というようだ。
燃える香港、という意味らしい。

監督は、元カメラマンのアンソニー・プン
従って、映像に手抜きはなく、迫力満点。
スケールの大きいパニックが展開する。
炎と爆発に包まれ崩壊する香港の街が描かれるが、
それは想像の中のこと。

香港映画史上初めて放射能汚染の恐怖に真正面から挑むが、
政府のせいではないので、
介入はなかったらしい。
ただ、会議の重要メンバーが
密かに家族に連絡して、
香港を離れるよう勧めるのは、どうなのか。
精鋭消防部隊が
「俺たちが香港を救うんだ」と言って命を捨てるが、
中国人も公のために犠牲になることをいとわないのは、
新たな発見。
福島第2原発を想起させる。

この物語はフィクションです、と
冒頭に謳っているが、
エンドロール前で
当事者たちの末路を明かす。
まるでドキュメントだ。

香港で初登場ナンバー1ヒットし、
年間興収第3位を記録。

大作なのに、
日本ではわずかな上映館で公開。
もったいない。

5段階評価の「4」

シネマート新宿で上映中。



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