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空飛ぶ自由人・2

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映画『イエスと二人のマリア』

2025年04月06日 23時00分00秒 | 映画関係

[旧作を観る]

2012年、ドイツ、イタリア合作で作られた聖書モノ

↓のような題名のものと、同じ内容。

原題は「MARIA」だが、
邦題で「イエスと二人のマリア」となっているのは、
イエスの周囲にいた、同じマリアという名前の
二人の人物の視点で描かれているから。
一人はイエスの母マリア


もう一人はマグダラのマリア
西欧キリスト教美術においては、
聖母マリアと並ぶ重要な登場人物。
ガリラヤ湖沿いの町マグダラの出身であるために
「マグダラのマリア」と呼ばれたとするのが通説。

その二人のマリアが幼なじみで親友だった、
というオリジナル創作。
もう一人、ヘロデ大王の妻であるヘロデヤが登場し、
二人のマリアに関わって来る。
マグダラのマリアはヘロデヤの陰謀に巻き込まれ、
侍女として、ヘロデアに仕える。

2枚のDVDで構成されており、
1枚目は、ヨセフとの婚約と懐妊、
イエスが生まれた後、
王の幼児殺戮を逃れてエジプトへ逃亡し、
王の死去の知らせに故郷に帰るまで。


2枚目は、成人したイエスの活動にマリアが関わる。
姦淫の罪で石打ちにさかけたマグダラのマリアを
イエスが救う場面も出て来る。
そして、イエスの逮捕と十字架刑。
恐れる弟子たちに、母マリアは子供の頃に迷子になった
イエスのエピソードを静かに語る。
マグダラのマリアは、復活したイエスの最初の目撃者になる・・・

2巻合わせて3時間24分という長尺。
聖書のままではなく、
二人のマリアを、人間として、その苦悩を描き
映画の最後に、「全ての母に捧ぐ」という言葉が添えられている。

聖書では、マグダラのマリアは「七つの悪霊を追い出してもらった」女性であって、
「罪深い女」や「姦淫の現場でつかまえられた女」とは別人だが、
この映画では後者の二人と同一視している。

この映画とは別だが、
イエスとマグダラのマリアが結婚して、
子供をもうけたという俗説があり、
映画「最後の誘惑」(1988)や
ノンフィクション「レンヌ=ル=シャトーの謎」(1982)、
小説「ダ・ヴィンチ・コード」(2003)(2006年に映画化) が
その俗説を扱っている。


二人の婚姻や子どもをもうけた、などと
詳細に記録した古代シリア語文書があるという。

いずれにせよ、2000年前の話だから、真偽は不明。

 

 



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