[映画紹介]
副題に「ギリ義理ファミリー」とあるように、
アメリカらしい、おバカなコメディ。
トム・クルーズの「アウトロー」 (2012) と間違えないように。
銀行支店長のオーウェン・ブラウニングは、
ヨガ講師のパーカーとの結婚を目前に控えていた。
そこへ、結婚式に欠席のはずだったパーカーの両親が訪ねて来て、
その接待に追われるはめに。
パーカーの両親はアマゾンで宣教師をしている。(らしい)
その翌日、オーウェンの銀行は
悪名高き強盗団「ゴースト・バンディッツ」の襲撃に遭って、
金庫の金を強奪されてしまう。
オーウェンは、その強盗団の二人連れこそ、
昨日接待した婚約者の両親ではないかと疑う。
強盗は、金庫の開け方を分かっていたし、
暗証番号も合い言葉も知っていた。
どうやら、昨夜、酔ったオーウェンは、
未来の義父母にしゃべってしまったらしいのだ。
実際、パーカーの両親は、強盗団の一員で、
団の金を盗んで南米に逃亡していた。
パーカーは親の本当の姿を知らない。
団からの追及で、金を返済するために、
いくつかの銀行を襲う計画を立てており、
奪われた金を取り戻すために、
オーウェンは一役買うことになるが・・・
と、やっぱりおバカな設定。
それもそのはず、
アダム・サンドラーの会社、ハッピー・マディソンの製作。
オーウォンを演ずるのは、コメディアンのアダム・デヴァイン。
パーカーに、ブルガリア出身のカナダの女優ニーナ・ドブレフ。
テレビ、映画での実績はあるものの、
日本では無名の二人だが、
義父母の配役がすごい。
ピアース・ブロスナンとエレン・バーキン。
ピアースは、押しも押されぬ5代目ジェームズ・ボンドだし、
エレンはトニー賞女優。
よくこんな映画に出てくれたものだ。
やはり、アダム・サンドラーの力か。
そういえば、やはりバカ映画「ユーロビジョン歌合戦 ファイア・サーガ物語」で、
ウィル・フェレルの父親役をピアースは演じていたな。
こういう映画も好きなんだ。
捜査する刑事にマイケル・ルーカー。
内容のわりにはキャストが妙に豪華。
監督はタイラー・スピンデル。
パーカーがさらわれて、身代金500万ドルという大金が必要になり、
義父母にオーウェンが協力する展開が面白い。
愛する婚約者を救うために、
オーウェンが率先して銀行員の知識を駆使して綿密な計画を立てるあたりは、
銀行強盗ものとして見ても興味深い。
名優たちのお気軽な演技が楽しめる、
頭を空っぽにして、気軽に暇をつぶしたいのには最適の映画。
ピアースの007を茶化すセリフもある。
7月7日から Netflixで配信。