地上を旅する教会

私たちのすることは大海のたった一滴の水にすぎないかもしれません。
でもその一滴の水があつまって大海となるのです。

愛の口づけによって挨拶を【ロシアのクリスマス】

2014-01-09 03:47:34 | 今日の御言葉



愛の口づけによって互いに挨拶を交わしなさい。
キリストと結ばれているあなたがた一同に、
平和があるように。

「ペトロの手紙一」/ 05章 14節
新約聖書 新共同訳


心を明るくし、清めようとすれば、
世の中の喧噪を離れて、
私と私の心、
この二つだけが対面する時間が
必ず必要です。

とても孤独な時間ではありますが、
心と親しくなる瞬間こそ、
私自身が心の主人になる
祈りの場であり、
瞑想の時間です。

周囲の騒々しさを退けて、
心を静めていけば、
心の中の最も深い所が見えてきます。

心が落ち着くその深い場所まで降りていくためには、
多くの時間と労力を注がなければなりません。
一日でできることではありません。


★ロシアのクリスマス

◆ロシアNOW 2014年1月7日

http://roshianow.jp/arts/2013/12/24/46545.html

ロシアのクリスマス
2014年1月7日 ドミトリー・キコチ


ルーシでは、クリスマスと新年の期間に、特別な魔法の力があると考えられていた。この祝日に関連する儀式や伝統には、キリスト教だけでなく、古代のスラヴ信仰の影響がある。


タス通信撮影

ロシア正教会は、ユリウス暦(ロシアでは旧暦と呼ばれている)でクリスマスを祝う。現代のグレゴリオ暦から約2週間遅れているため、ロシアのクリスマスは1月7日になる。ヨーロッパやアメリカのように、12月25日には祝わない。数世紀前にはこのような違いは存在しておらず、ルーシのクリスマスは他のヨーロッパと同様、冬至に合わせて祝われていた。

自然崇拝と占い

紀元前の太陽崇拝と関連する伝統は、クリスマスに結びついて現代まで残っている。ロシアの先祖の間でもっとも一般的だったのは、クリスマスの自然現象にもとづく、天候や豊作の予測だ。


革命前のペテルブルグの正月とクリスマス

クリスマスの樹氷は、穀物の豊作。クリスマスイブの吹雪は、早期の発葉。温かいクリスマスは、寒い春。吹雪は、蜜蜂の良好な巣離れ。星空は、エンドウ豆の豊作。ソリに適した雪は、ソバの豊作。暗いクリスマス週間は、乳牛。明るいクリスマス週間は、産卵力のある雌鶏。

だが農民は新年のより正確な状況を知るため、教会で禁じられていたにもかかわらず、占術にも頼った。スラヴの信仰によると、1年中でもっとも夜の長い日は、小さな魔物が特に活発になり、人を探す日だったから、ぴったりだろう。だが求められていたのは森の精や家の精からの答えで、おまじないはイエス・キリスト、聖母マリア、聖霊などに向けられていた。

占術の項目は、家の富、成功、新年の結婚などのあらゆるものだったため、占術も夢や物から、動物のいけにえを道の交差点に置く本物の妖術までと、さまざまだった。

エロティックな結婚占いも

結婚相手の占いについては、先祖たちはさまざまな発明をしていた。クリスマスは結婚が禁じられる40日間の斎戒の終了を意味していたため、クリスマス後すぐに教会の「婚姻期」が始まっていた。したがって、これは自然なことと言える。

未来の花婿についての占術で、恐らくもっとも強烈だったのは、女性が衣服のすそを頭までまくりあげ、尻を出して夜中にバーニャ(ロシア式サウナ)に行くというもの。バーニャに入る時は、「裕福なおじさん、私の尻をその毛むくじゃらの手で叩いて」と言いながら、後ろ歩きしなければならない。毛深い手が体に触れたら裕福な花婿、毛のないかたい手だったら貧乏で残酷な花婿、やわらかい手だったら気立てが優しい花婿が訪れる。

異教的要素とキリスト教の混交

クリスマスには異教議式以外に、キリスト教そのものの伝統もたくさんあった。クリスマスイブはもっとも厳しい斎戒だった。空に最初の星が出るまで何も食べてはならず、料理自体もきび粥だけという極めて質素なメニューだった。ちなみにこの斎戒の粥のことをソチヴォと言うが、クリスマスイブを意味するロシア語のソチェリニクとは、ここからきている。これはイエス・キリストの誕生を人々に知らせた、ベツレヘムの星への独自の賛辞である。

絵で見るロシア語辞典

ロシアのお正月

クリスマスイブには施物を配る習慣もあった。これは大昔から存在し、皇帝自身や貴族も参加していた。16~17世紀には、君主がクリスマスイブに刑務所や老人・障がい者施設をまわり、自分の手で配っていた。皇帝が通りでお金を配ることはよく知られていたため、乞食はモスクワ全土から集まっていた。

正教会のミサはイブの夜始まり、翌朝まで続けられる。ミサが終わると、信者はテーブルの上にお祝いの料理を並べ、客人を招く。クリスマスの日には家に招いていない客人も来る。それはコリャダー(クリスマスの歌)のうたい手たちだ。クリスマスの日は朝からイエス・キリストを賛美する。賛美歌またはコリャダーがそれぞれの家でうたわれることを、ルーシ全体が喜んだ。コリャダーのうたい手は、コリャダーにそれぞれの家庭とその主の幸福への祈りを込め、家の主はその規模に応じてお金やケーキを贈っていた。ピョートル1世が歌い手と一緒に、貴族の家や商人の家をまわり、イエス・キリストを賛美していたことは知ら れている。

クリスマスのお祝いはその後神現祭まで12日間続く。この時期はクリスマス週間(Svyatki)と呼ばれる。


( ロシアNOW 2014年1月7日)

【今日の御言葉】


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