地上を旅する教会

私たちのすることは大海のたった一滴の水にすぎないかもしれません。
でもその一滴の水があつまって大海となるのです。

不自然な肉欲

2012-11-27 08:15:53 | 今日の御言葉
ソドムやゴモラ、またその周辺の町は、
この天使たちと同じく、みだらな行いにふけり、
不自然な肉の欲の満足を追い求めたので、
永遠の火の刑罰を受け、

見せしめにされています。


『ユダの手紙 』7節



自由は
責任性を前提とします。
もし、責任性なしに個々人が
愛の自由だけを主張し行動するなら
どれほど大きな混乱と破局が来ることでしょうか。





育児でストレスのたまった妻、耳を貸そうとしない夫。
出産が夫婦の関係を変えることも
(イラスト・まつばらともみ)


【からだ こころ いのち】
セックスレスの原因ともなる会陰切開 不安残さぬ出産を

■産経新聞2012.11.26 08:00


 夫婦のセックスレスの実態を調べていくと、出産がきっかけになっている方たちが多いとわかる。アンケートでは「出産後なんとなく」といった項目にまとめられがちだったが、より詳しく一人一人のケースを調べると、「なんとなく」の裏に、さまざまな悩みや嘆きも隠れていることがわかってくる。

 産後、昼夜を問わない赤ちゃんの世話で疲労困憊(こんぱい)しているのに、夫が育児を妻まかせにしたり思いやりのない態度をとったりするので、夫を許せない気持ちになるという女性がいる。妊娠中や産後に夫が他の女性と遊んできたことにショックを受ける女性がいる。母になって女であることを捨てた妻に、魅力を感じられなくなる男性もいる。

 ここで特に取り上げたいのは、出産時に赤ちゃんが出てくる部分を切開する会陰切開の影響だ。小学生の子をもつある女性は、会陰切開とその後の縫合の痕が痛くて、出産後セックスができず、子供も1人しかもてない、と私に語った。他で相談したこともないそうだ。

 子育てサイトや雑誌にも、同様の体験や、痛むのでセックスが怖いという声が多く寄せられている。他の原因との複合も含めて、会陰切開はセックスレスの小さくない原因だ。
 出産で赤ちゃんの頭が出てくるときに、会陰の皮膚は薄く伸びるが、伸びきらず裂ける場合がある。そういう自然裂傷よりもハサミで切開して縫ったほうが傷が治りやすい、という理由でこの技術は使われている。技術が上手で痛みが残らないこともあるようだ。

 しかし、女性たちの苦痛や性生活上の障害は、十分医療側に届いているだろうか? また、切開しているのは本当に必要な場合だけだろうか? 私自身は2人の子を助産所と自宅で産んだが、お世話になった助産婦さんたちは上手に会陰保護をしてくれて、傷を作らずに産むことができた。

 18世紀、西洋に近代医学が誕生し、それまで女性の産婆が仕切っていた出産は、男性の産科医の携わる領域に変わり、会陰切開を含む数々の技術や医療器具が開発され、使われるようになった。だが1960年代から、欧米の先進国では会陰切開は反対を受けて、実施率が大幅に減少してきた。現在でも実施率が高いのは、東欧やブラジルなど近代化が遅かった社会である。

 しゃがむ姿勢や座位での出産は、会陰が伸びやすく保護術も必要ないとも聞く。日本でも、性的な障害をもたらさない出産方法を、根本から検討するべきだろう。女性が自分の身体をもっと気にかけるだけでなく、男性も性的パートナーの身体に起こることに、問題意識をもってはどうだろうか。

(明治大学文学部准教授 平山満紀)

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