Addicted To Who Or What?

引っ越しました~
by lotusruby

VCD鑑賞 『死生決断』

2006-11-05 23:49:09 | K-Movie Notes


(Image source: nkino)
VCD鑑賞って初めてかも・・・日本で公開もDVD発売の予定もなさそうなので、先日、釜山のDVDショップで250円ほどで手に入れた『死生決断』(2006年 監督:チェ・ホ)。絶対見ておきたかったこの作品。残念ながら、このVCDは英語字幕のみ・・・

舞台はまさしく釜山。何を言ってるのかわからないけど釜山独特の方言でまくしたてる会話が、迫力満点 初めて見る人は、釜山ってこんな街で、こんな荒っぽい気性の人ばかりいるのかと思ってしまいそうだけど・・・

監督のチェ・ホという方は、たしかチョ・スンウssi 主演の『フー・アー・ユー』という、ちょっと気の抜けた映画を撮った方なので、前作とかなりギャップがあるのが面白かったりする。

2005年からの韓国映画界は、『甘い人生』、『拳が泣く』、『台風』とやたらに男の対決をテーマにした作品が多かったけど、この『死生決断』は、その中でもかなりガチンコ度の高い作品かも。美男系スター映画がお好みの方、
韓国映画を見慣れていない方には、絶対勧められないけどね、ストーリーはかなり面白い

麻薬売人のサンドゥ(リュ・スンボム)は、自分はヤクザではなく、人々に歓びを提供するビジネスマン、ベンチャーキャピタリストだと豪語して釜山の麻薬売買で人生を楽しんでいる。麻薬界の大物チャン・チョルを捕らえることに執念を燃やすト刑事(ファン・ジョンミン)。サンドゥをおとり捜査に利用して、なんとかチャン・チョルを捕まえたいト刑事とサンドゥとの駆け引きが始まる。

麻薬中毒患者を救う医者であるサンドゥの叔父が、実はタイヘンな裏の人間だったり、中毒患者の女にサンドゥが惚れこんだり、ト刑事の正義を邪魔する警察という官吏組織の横暴があったりと、キャラクターの設定も込み入っているけどしっかりした人物像が描かれている。


何しろ主演はリュ・スンボム ssi とファン・ジョンミンssi 、それはそれは強烈な個性のぶつかり合いで、なんか呆気に取られながら見てた。リュ・スンボムssi というキャラクターを見ているだけで、もしかして、コメディ?? と思わせるところもあるけど、まさかー、人の生き死にがかかっているのだから、コメディじゃないよね・・・なんてひとりで納得しながら・・・ファン・ジョンミンssiは『甘い人生』のペク社長しか知らなかったので、彼の演技が韓国映画界では評価が高いのがよく分からなかったけど、コレを見て納得・・・

ジャンルはアクション・ノアールなので、もちろんハッピーエンドでは終わることはなく、最後は意外な結末に、ああ、やっぱり人間って無力なのか、この世がはかないのか・・・ってやや落ち込むけどね。たまには、そんなことも考えておくのもいいかも・・・