Addicted To Who Or What?

引っ越しました~
by lotusruby

『ガン&トークス』(DVD)

2006-11-16 22:33:14 | J.J.Y. Filmography

(Image source: nkino)
2年以上前に見たこの作品、懐かしーい。邦題がまだ『キラー達のおしゃべり(킬러들의 수다)』で通っていて、『ガン&トークス』(2001年 監督:チャンジン)になったばかりの頃。「この映画、面白いよねー」とチングと語り合ったのもいやはやもう2年以上も前のことなのか・・・

しかし、当時、ジェヨンssi はノーチェック・・・ ウォン・ビンssi が若くてキャワイイとか言ってたような気がする。4人の中で知らなかったのはこのジェヨンssi だけだ。シン・ヒョンジュンssi は、すでに放送されていた『天国の階段』で見ていたし、シン・ハギュンssi は名前はあやふやだけど『JSA』に出てた人という認識。でもって、4人の中で最もイケメンな殺し屋で、俳優の田辺誠一風だと思ったのがジェヨンssi だったわけだ。なのに、ろくに名前もチェックせず、私の中では「第4の男」と定義されていた。

今夏に『拍手する時に去れ』を見て以来、チャン・ジン監督がらみの記事を読み漁る中で、この「第4の男」の正体がわかった瞬間、「ええーーっ」、そうだったのかと。ずいぶん前に出会ってたのにね・・・私の目は一体どこを見ていたのだろう・・・

でもって、今回見直したら、面白い発見あり・・・4人のキラーたちを追い詰めるあの刑事は、『王の男』の燕山王チョン・ジニョン ssi じゃない。いやいや、今になってわかるのだけど、この作品のキャスティングはなかなかのもの。リュ・スンボムssi もカメオ出演しているらしいが、わからなかった。チャン・ジン監督は見っけ・・・

この作品で一番好きな場面は、ジョンウン(シン・ハギュン)が殺すはずの相手に惚れてしまい殺せなくなりサンヨン(シン・ヒョンジュン)とケンカするところで、ハヨン(ウォン・ビン)の「愛の語り」を聞かせる場面。ハヨンの「愛の語り」に感激して、背を向け壁にもたれかかって泣いている? ・・・「いやいや、絶対笑いをこらえてるでしょ」・・・声を殺して泣き笑いするジェヨン(チョン・ジェヨン)・・・ここが激ツボ ・・・何度もリピートしちゃったよーー

よくよく見ると、仕込み満載で、めちゃくちゃ面白い。ハヨンのナレーションと、わけのわからない殺し屋4人組の「おしゃべり」の絡み方がまた面白い。この suda (수다) 的世界に一度足を踏み入れると、抜け出せない・・・


『シルミド/SILMIDO』(DVD)

2006-11-16 00:24:27 | J.J.Y. Filmography

(Image source: nkino)
この blog の開始前に見た作品の中に、ジェヨンssi が出演している作品があるので、見直してみることに・・・ まず、『シルミド』(2003年 監督:カン・ウソク)。

1年半以上前に見たこの作品。衝撃的な内容だったため、どんな俳優が出演していたかなんてあまり気にも留めていなかったし、この作品を見た当時は、ソル・ギョングssi とホ・ジュノssi ぐらいしか知らなかったけれど、本当にいろいろな人が出演している。オム・テオンssi 、イム・ウォニssi などは今になってわかる。このキャスティングはすごいなー

さて、ガラの悪い精鋭部隊でも、ひときわ「やんちゃ坊主」という印象だった兵士ハン・サンピルが、ジェヨンssi だったのね・・・『Guns & Talks』、『小さな恋のステップ』、『トンマッコル・・・』とはがらりとイメージが異なる。ワルガキがそのまま無鉄砲なオトナになって、悪事をはたらき、死刑囚となったがシルミド部隊に送り込まれたという役どころ。その男がそれまで歩んできた人生がにじみでてくるような完璧な演技。さすが。ジェヨンssi のみならず、ここに出演している俳優たちの演技はみな完璧に近い。作品の流れからはずれている人や、そぐわない人がひとりもいない。

一度死ぬ運命にあった人間に生かされるチャンスが来たときの心理とはどんな状態なのだろうか。この作品では、生かされることによって、肉体的な極限状態に置かれても耐えうることができるという設定だが、兵士の揺れ動く繊細な心理状態も、うまく表現されている。ジェヨンssi いわく、演じた役の兵士サンピルは愛に弱い男と評している。『シルミド』で愛を語る場面はもちろんないけど、そういう男を演じたそうだ。これは、友情、人情、愛情、すべての「情」に通ずるものだ。
 
アン・ソンギssi 演じるキム准尉が自害してしまう場面があるがこれも衝撃的。冷徹で任務の遂行に私情は挟まないと言い切りながらも、ギリギリで「情」を断ち切ることのできない究極の選択だから。

映画の内容は必ずしも真実ではないと前置きがあるので、内容にコメントすることはないけれど、ただ、時の権力者によっていたずらに人の命が落とされることに腹立たしさ  を覚える。

*J.J.Y. FES =チョン・ジェヨン フェスティバルです・・・ここのオリジナル企画よ(爆
↑わざわざFESにしなくても、結局いつも祭りになってしまうので・・・やめましたこの企画(2007/01/01)