Addicted To Who Or What?

引っ越しました~
by lotusruby

『遊びの時間は終わらない』(DVD)とリメイク

2006-11-26 23:46:37 | Suda on J.J.Y.

(Image source: amazon)
『遊びの時間は終わらない』(1991年 監督:萩庭貞明)。ちょっとマニアックな映画っぽい? こんなコメディ作品があることは知らなかった。ドラマにもなったそうだけど、個人的には、90年代前半に日本にいなかったので、この間の音楽・TV・映画の話題にまったくついていけない。

この作品、かなり面白い。モックン演じる生真面目な警官ヒラタが、銀行強盗の防犯訓練の犯人役を引き受けるところから話は始まるのだけど、何しろ生真面目すぎて、自分で犯人の徹底したキャラ設定まで作り上げて防犯訓練に臨む。実は、警察が日頃の実力をアピールしようとした肝煎りの防犯訓練だったのだけど、ただの防犯訓練のはずが、ヒラタの行動がシナリオにない展開になり、警察内も大混乱・・・。そしてマスコミも大々的にこの訓練劇を報道することに・・・

マスコミと警察という対立構図がシニカルかつコミカルに突っ込まれているところもミソかな。まさしく、このストーリーどうやって終わらせるつもりなのだろう・・・と見ながら心配になりつつも、やっぱり「終わらない」じゃない・・・このラストはウケ狙いだったのか・・・

さて、この作品の韓国リメイク『바르게 살자(正しく生きよう)』(2007年 監督:ラ・フィチャン)が製作される。このリメイクは当初チャン・ジン監督のプロジェクトだったらしいのだけど、しばらく延期され、ようやく製作されるらしい。『拍手する時に去れ』のADだったラ・フィチャンの監督デビュー作になるとか。で、主演はジェヨンssiになっているのだけど、モックンの警官役か、まさか、石橋蓮司さんが演じた署長役じゃないのよね(笑)

このチャン・ジン式コードにしなくても、原作はすでに十分面白いのだけど、 リメイクがどういう料理になるのか、それはそれで楽しみ・・・ 監督はドラマ性よりも作品のキャラクターに惹かれたそうだ・・・「クソ」がつくほどの生真面目な警官を中心に韓国的エッセンスを加える予定だとか。

日本のコンテンツが韓国映画の材料になっている例は珍しくない。『オールドボーイ』、『私の頭の中の消しゴム』、『愛なんていらない』 etc. ヒット作品にも登場する日本のコンテンツは魅力的なのね。チャン・ジン組が目をつけていたことには驚かないけど、コメディは国や民族による情緒的な差というか、笑いのツボが違って難しそうに思えるのだけど、実際、自分がチャン・ジン作品で笑っているのだから、そんなに違いがないのよね。きっと。

そういえば、警察とマスコミという関係って、どこかで見覚えのある・・・『拍手する時に去れ』でもそんな構図があったなぁ。