第 9 回 NHK アジア・フィルム・フェスティバルのオープニングを飾ったチャン・ジン監督の 「My Son ~あふれる想い~」(原題: 아들 <息子>)。朝早い上映だったにもかかわらず、なかなかの盛況でした。
この邦題、やはりどうもしっくりきません(笑)。原題 「知り合いの女」 が 「小さな恋のステップ」 になっているのと同じぐらい違和感あり。
昨年ソウルで観たときに書いた鑑賞記に 「この作品は日本で見られるのでしょうか」などと記しましたが、公開から 1 年半たって日本にやってきたのですね~。
この作品では、父と子という普遍的なテーマをありきたりな親子愛ドラマで描くのでなく、ちょっとファンタジーなスパイスを取り入れたり、「心の中の語り」 と 「語り以外」 の部分を絶妙な交錯で見せるところが、個人的には気に入っています。
日本で紹介されることになって良かったと思いますが、不思議なことに、字幕なしで見た時の方が自分にはしっくり、グッときました。もちろん自分の思い入れのせいでもあり、すでに内容は英語字幕で確認済みなので・・・。
上映後は、チャン・ジン監督&リュ・ドクファン君の登壇による Q&A、そしてサイン会と、初めての生ドクファン君を間近で堪能しました。ドクファン君は、華奢な体つきで、一体どこにあの胆の据わった演技力が隠されているのかと思いました。話し方も落ち着いていて、声もスクリーンの中で聞く声より穏やかで、役者だなぁと感心してしまいました。
華奢と言えば、チャン・ジン監督も 5 月にパルコで拝見したときよりも、さらにスッキリしておられたような気がします。ノータイのスーツ姿がバッチリ きまっていて、ワタシの同行者 2 人は、カッコイイを連発しておりました。
Q&A でとりあげられた作品に関する質問では、初めて聞く内容はなかったような・・・
そして、やっぱり相思相愛(?)のジェヨンネタも出ました。
一緒に仕事をしたい俳優は誰かいるかという質問に、監督は、「俳優のこともあまり知らないし、他の映画はあまり見ない。ただチョン・ジェヨンが自分以外の監督の作品に出演するときは、自分の作品の時より上手く演じていたりしないか、演技をチェックしに行く」 とのご回答。
監督のサインは持ってるから要らないや~(笑)と思ったのですが、サイン会の流れでそうもいかず。しかし、いざ監督の前で DVD を差し出す手が震えてしまい、ああ、やはり、ワタシの憧れの監督なのだとあらためて悟りました。手が震えたという割には、大胆にも少しだけお話をしてみたのですが、通じてよかった
リュ・ドクファン君のサイン
ふれあいホールだけに、ふれあいたっぷりの楽しい時間でした
この映画、とても気に入りました。ヒネリはあったけれど監督の作品の中ではシンプルで、ストレートに2人の思いが伝わってきた気がします。
このイベント、映画を観るには決して良い環境とは言えないけれどゲストとの距離が近いのが嬉しいですよね!今後も、良い作品を提供し続けて欲しいです。
監督のお衣装、チェンジでしたか・・・お洒落にはとても気を遣っていらっしゃるようですね^^
ワタシもこの作品は結構好きです。監督の他作品とは少し違っていて、山椒は小粒でもピリリと・・・みたいな感じがします。それに、あのままヒネリ無しってことは考えられないような(笑)。
>ゲストとの距離が近い
座席数が少ないわりにはスクリーンが大きくて、ちょっと見づらいですが、こじんまりと触れ合えるあの近距離はお得ですよね~。来年もまたいい作品を紹介してもらいたいですね。