ウロコのつぶやき

昭和生まれの深海魚が海の底からお送りします。

妖怪大戦争

2006-08-13 17:03:46 | 映画感想
PSXのハードディスクに録画したままほったらかしにして実家に帰って来て、実家で姪っ子がビデオテープに録画してたやつを見ました。何やってんだ私。
あ、一応この感想文もネタバレにつき御注意下さい。ネタバレしても多分あんまり害はないとは思うんですけど。

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作った人たちの、水木しげる先生に対する「愛」が伝わって来るような映画ではありました。水木しげるっぽい感じに再現された妖怪たちを見ているだけでも楽しいです。甥っ子&姪っ子たちもそんな妖怪たちに大喜びです。CGのチープさも愛おしい。

タイトルに反して、戦争する気は全然なくて、しかし祭りと聞くと大喜びでやって来る妖怪たちとか、小豆ひと粒で形勢逆転とか、そういうセオリーを外した脱力展開はわざとやってるんじゃないのかと思います。水木さんの作品って割とそんな感じなので。水木作品の方がより天然っぽくて破壊力ありますけど。
そしてそんなゆるーい脱力感の中に隠された反戦のメッセージとか、タダシとすねこすりの友情とか、ものを使い捨てにする現代文明への批判とか、そういう部分も水木サンっぽいです。

そしてそんな水木テイスト溢れる中に、何故か自キャラである加藤保憲を出してしまう荒俣宏。しかしトヨエツの演じる加藤は既に、「帝都物語」の加藤とは別人だと私は認識しています。トヨエツ加藤はダンディーでかっこいいけど、嶋田加藤の「一目見ただけでも明らかにタダもんではない感じ」には叶わないかも。

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で、それはいいとして。
これ、ファミリー向け映画じゃなかったんですか?
あの妙にフェチっぽくツボをついたエロさは、一体何を狙ってるんですか???
川姫の太ももは勿論ですが、ろくろ首のほっぺた舐めとか、アギと加藤の関係とか、全編に渡って色々エロくて困ってしまったんですが。

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あと、補足。
川姫の回想シーン(下半身がワラ人形みたいになってるヤツ)の説明って、本編の中に有りましたっけ。
河童は、工事の時に人足として使われていた人形が用済みになって捨てられたものだという伝承に基づいているシーンだと思われます。
だから、ものを使い捨てにする人間へのアンチテーゼというこの映画のテーマにはぴったりだった訳なんですね。

詳しい説明はこちら↓ の「人形化説」の所など。
河童の由来

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※ 写真はキモいので消しました。
※ 妖怪と言えば、ライブドアデイリー4コマの「妖怪研究家ヨシムラ」は中々面白いと思います。
※ ヒーロー枠の感想はやっぱりしばらく封印します。

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