(その1)からの続き。
まとまらないので、まとめません(開き直り)。
■改めて、「バチェラレット」
紹介のアナウンスで「リハーサルから和気あいあいとして楽しい」と言っていたので、本当に今回のショーは楽しめてるんだなと思いました。
そして実際ショー自体、終始和気あいあいとした和やかなムードで進んでいたように思います。
が。
「バチェラレット」が始まると、一転してシリアスに。良い意味で、冷たく張り詰めた空気を感じました。例によって細かい部分を色々変えて来ていて、何やら啜ったり舐めたりするような仕草が入って来てるみたいで、なんていうかその、生々しい。食欲と性欲とは、生存欲求という意味で繋がっている。人間が理性で覆い隠しているその本能の醜さと崇高さを、剥き出しにして突きつけて来るような。
…なんて考えるのは後から思い出しながらであって、その時その場では、ただその不可思議な動きをほけっと見ていることしか出来ないんですけどね。
今回、途中に両手でクイっとやる所(あれがどうしても、生きた相手から心臓をえぐり出しているようにしか見えない私)と、最後の振り返る所が北向きでした。
特にラストはまたちょっと振り返るタイミングが変わってて、てっきり西向いて終わるのかと思ってたらいきなり「カッ!」て擬音が付きそうな勢いでこっちを向かれたのがものすごい不意打ちでした。
最初にTVで見た時の、ふっと顔を上げた所で目が合って「見たな」という感じではなくて、明確な殺意を持ってこっちを睨んで来る感じです。私が何をしたって言うんだ(いや、実際には視線の位置は私がいた所からはだいぶ離れてはいたんですが)。
思うのは、この「バチェラレット」では、具体的なキャラクターやストーリーやエピソードは表現されていないんですね。そう言った表層的な所からもっと深い所まで踏み込んだ、普遍的なイメージそのものを見せようとしている。元々大ちゃんの表現にはそういう傾向はあったと思うんですが、それを更に押し進めた感じ。…なんかもう既に、集合無意識の領域にまで足を踏み入れているような。
そういう、普遍性のあるイメージだからこそ、見た人がそれぞれ自分の記憶と経験の中からキャラクターやストーリーを自由に当てはめることも出来るのかなと思いました。
でもなんか、あっと言う間に終わってしまった。一度限りだからこそ生(ライブ)なんだとは分かってるけど…それでもやっぱりもう一度(ていうか何回でも)見たいと思ってしまいます。
***
でも本当に、暖かい雰囲気のいいショーでした。去年見た時、「初めて見た生のショーがこれで良かった」と思いましたが、今年見て改めて同じことを思いました。
出演者及びスタッフの皆さん、お疲れ様でした&ありがとうございました。
***
ちなみに、防寒対策の方もバッチリでした。あれだけ厚着すればね(笑)。助言して下さった方ありがとう。
***
「クリスマス・オン・アイス」の案内がもう始まってました。チラシを作った段階では出演者が決まってなかったのか、「荒川静香ほか国内外フィギュアスケーター」って、そんなざっくりした情報で一体何を判断すれば良いのかと。
それと大ちゃんの新しい競技用プログラムの情報がやっと出ましたね。
「フリーはクラシック曲。ショートプログラムは(今までと)違った感じにして新しい自分を見せたい」
だからそんな漠然とした情報で一体何を(以下略)。…手の内を見せたくないのかな…。
ところでこのネタを報じた記事、「無難な滑り」ってなんか悪意を感じますね。痛いクレーマーと化して文句のメールでも送ろうかと思うような。大ちゃんのファンとしてというより、一応、言葉を扱う人間として。
悪意もなしに「無難」なんて言葉を安易に使うなら、それはそれで怖いと思います。こういう、社会に影響を与える媒体で文章を書いてる人が、こんな粗暴な言葉の使い方をするという事実が恐ろしいです。
***
コメント拍手への返信
「ガールズ」の名前に拘ったのかも知れませんが…。神宮は男子選手も含めて本来の姿という感じがするので、ちゃんとした形で見てみたかったですね。
「自分もやってみよう!」という気持ちにさせられるという点は、他のフィギュアの番組にはない良さだったと私も思います。
まとまらないので、まとめません(開き直り)。
■改めて、「バチェラレット」
紹介のアナウンスで「リハーサルから和気あいあいとして楽しい」と言っていたので、本当に今回のショーは楽しめてるんだなと思いました。
そして実際ショー自体、終始和気あいあいとした和やかなムードで進んでいたように思います。
が。
「バチェラレット」が始まると、一転してシリアスに。良い意味で、冷たく張り詰めた空気を感じました。例によって細かい部分を色々変えて来ていて、何やら啜ったり舐めたりするような仕草が入って来てるみたいで、なんていうかその、生々しい。食欲と性欲とは、生存欲求という意味で繋がっている。人間が理性で覆い隠しているその本能の醜さと崇高さを、剥き出しにして突きつけて来るような。
…なんて考えるのは後から思い出しながらであって、その時その場では、ただその不可思議な動きをほけっと見ていることしか出来ないんですけどね。
今回、途中に両手でクイっとやる所(あれがどうしても、生きた相手から心臓をえぐり出しているようにしか見えない私)と、最後の振り返る所が北向きでした。
特にラストはまたちょっと振り返るタイミングが変わってて、てっきり西向いて終わるのかと思ってたらいきなり「カッ!」て擬音が付きそうな勢いでこっちを向かれたのがものすごい不意打ちでした。
最初にTVで見た時の、ふっと顔を上げた所で目が合って「見たな」という感じではなくて、明確な殺意を持ってこっちを睨んで来る感じです。私が何をしたって言うんだ(いや、実際には視線の位置は私がいた所からはだいぶ離れてはいたんですが)。
思うのは、この「バチェラレット」では、具体的なキャラクターやストーリーやエピソードは表現されていないんですね。そう言った表層的な所からもっと深い所まで踏み込んだ、普遍的なイメージそのものを見せようとしている。元々大ちゃんの表現にはそういう傾向はあったと思うんですが、それを更に押し進めた感じ。…なんかもう既に、集合無意識の領域にまで足を踏み入れているような。
そういう、普遍性のあるイメージだからこそ、見た人がそれぞれ自分の記憶と経験の中からキャラクターやストーリーを自由に当てはめることも出来るのかなと思いました。
でもなんか、あっと言う間に終わってしまった。一度限りだからこそ生(ライブ)なんだとは分かってるけど…それでもやっぱりもう一度(ていうか何回でも)見たいと思ってしまいます。
***
でも本当に、暖かい雰囲気のいいショーでした。去年見た時、「初めて見た生のショーがこれで良かった」と思いましたが、今年見て改めて同じことを思いました。
出演者及びスタッフの皆さん、お疲れ様でした&ありがとうございました。
***
ちなみに、防寒対策の方もバッチリでした。あれだけ厚着すればね(笑)。助言して下さった方ありがとう。
***
「クリスマス・オン・アイス」の案内がもう始まってました。チラシを作った段階では出演者が決まってなかったのか、「荒川静香ほか国内外フィギュアスケーター」って、そんなざっくりした情報で一体何を判断すれば良いのかと。
それと大ちゃんの新しい競技用プログラムの情報がやっと出ましたね。
「フリーはクラシック曲。ショートプログラムは(今までと)違った感じにして新しい自分を見せたい」
だからそんな漠然とした情報で一体何を(以下略)。…手の内を見せたくないのかな…。
ところでこのネタを報じた記事、「無難な滑り」ってなんか悪意を感じますね。痛いクレーマーと化して文句のメールでも送ろうかと思うような。大ちゃんのファンとしてというより、一応、言葉を扱う人間として。
悪意もなしに「無難」なんて言葉を安易に使うなら、それはそれで怖いと思います。こういう、社会に影響を与える媒体で文章を書いてる人が、こんな粗暴な言葉の使い方をするという事実が恐ろしいです。
***
コメント拍手への返信
「ガールズ」の名前に拘ったのかも知れませんが…。神宮は男子選手も含めて本来の姿という感じがするので、ちゃんとした形で見てみたかったですね。
「自分もやってみよう!」という気持ちにさせられるという点は、他のフィギュアの番組にはない良さだったと私も思います。
でも、ショー自体もとてもよかった!スケータみんな本当に楽しそうでしたね。ヤマトのベルトとグローブを、すごく丁寧にセットしてた大ちゃんに笑ってしまった。
バチェラェットは、今回は表情もよく見えて、なんか胸をつかれました。感情がないモノに見える・・・確かに人間じゃないわ。でも終わって明かりがつくとド人間の大ちゃんが笑ってるんですよね~。ギャップにやられます、毎回。
また来年もFOIぜひ行きたいです。
私は西席・南寄りだったので、オープニングで大ちゃんが南西角で待機しているのを見て、いきなり卒倒しそうになってしまいました。(笑)
バチェラレットの大ちゃんは、顔があまり見えなかったこともあり、とにかく動きがしなやかで美しい!という印象でしたが、1度だけはっきり表情をとらえることができて、その豹変ぶり、鋭い目に射すくめられる思いがしました。
でも実は最初から最後までただただホワーッと見入ってしまったというのが本当のところです。(汗)
一緒に言った友人は特にフィギュアファンではなかったのですが、大満足していました。手足の長~いライサチェクに驚いていましたが、その後登場した大ちゃんのことを「均整のとれたきれいな体」なんて言ってくれてうれしかったです。演技にももちろん感動していました。
「カルメン」は競技プロなので、程よい緊張感みたいなのもあって見応えありましたね。リンクから飛び出しちゃいそうで私もはらはらしました。
あと・・・宮本さんは本当に憎らしいほどいい男でしたね!
そして、女の子を慈しむようにエスコートしていた大ちゃんもすっごくいい男でした!
私も初めてのショー・初めての生大ちゃんがFOIでよかった、と思いました。そしてあの素敵な時間を北側のどこかにいらした虹川さんと共有できたこともうれしかったです。
***
「無難な滑り」~それしか感じることができなかったんでしょうかねー。フィギュアへの愛情も、スケーターへの敬意も感じられませんね。
こんばんは。生で見られるだけでも有り難いことなんですが、いざ見に行くとつい欲が出て「もっと近くで!」とか思ってしまいますね。
でも本当に、大ちゃんだけでなくてショー全体がとても良い雰囲気で楽しめました。
田村氏のベルトとグローブをセットしてたのが大ちゃんだったのには気づきませんでした。丁寧なのには、何か彼なりのこだわりがありそうですね(笑)。
バチェラレットは、始まった瞬間に別の世界に引き込まれましたね。DOIよりも更にクリアになってるような印象を受けました。
いいショーでしたね。来年があればぜひともと私も思います。
>>ちろさん
こんばんは。オープニングでは南側が美味しかったですね。羨ましかったです。
バチェラレット、生で見ている時には思考が停止して何がなんだか分からなくなり、終わった後で「あれは一体何だったんだ?」と。完璧に大ちゃんの術中にハマってます。
表情は本当にびっくりしますよね。何をどうしたらあそこまで別人(いや、確かに尋常の人ではない)になれるのかと。
宮本さんは、普通に男として私の好みど真ん中です(笑)。
女の子をエスコートする大ちゃん、良かったですね。エレガントで繊細な仕草と優しいムード。もっと近くで見たかったです。
これが初めての生ショーだったのですね。私も去年、本当に幸せな気持ちでした。特定の演技だけでなく、全体の雰囲気を楽しめるショーは貴重だと思います。これからも続けて欲しいですね。
>>無難
この言葉が読者に与える印象を知らずに使っているとすればもの書きとしてレベルが低過ぎるし、知ってて敢えて使ったのなら人としてレベルが低過ぎると思います。
FOI記、ありがとうございます。FOIは行きたいと思いつつ、都合がつかずに断念したのでしが、他のショーと一味違う、アットホームなショーということが、よくわかりました。是非とも、来年は見に行きたい!という気持ちが大きくなりました。
大輔くんの「バチェラレット」はどんどん変化していっているのですね。でも、見る人の心の奥を刺激し続けるのでしょうね。
私も「無難な滑り」記事には、驚きました。あの演技を見て、そうとしか思えないのは、悲しい人だなと。ジャンプを失敗しなかったから、でも自分が感じられなかったから「無難」という言葉しか使えなかったのかしら?と思ってしまいました。
こんばんは、こちらこそ、防寒へのご助言ありがとうございました。
FOI、やはりあの仲良しムードは他のショーでは見られない特別なものですね(言っても、他のショーモそんなに見てる訳ではないんですが)。手作り故の行き届かない所もあるかも知れませんが、見に行って損はないと思います。
「バチェラレット」、当初は悪夢の中で出会った想像上の生き物みたいな幻想的なイメージだったんですが、今回は現実に目の前に「それ」が現れたみたいなリアルな存在感を感じました。常に変化して留まらない、その過程も見逃せません。
>>無難
単純に、大ちゃんが嫌いなんだと思いますよ。世界選手権前のムックを見て薄々感じてましたが、今回の記事で確信しました。
好き嫌いはその人の自由ですが、プロが書くにしては意識のレベルが低過ぎると呆れている所です。
今後、毎日が絡んだ本には手を出すことはないだろうなあ…と思いました。
抗議の不買運動なんていう大仰なものではなくて、単純にお金を払う価値を感じられないからですけどね。