ウロコのつぶやき

昭和生まれの深海魚が海の底からお送りします。

GPF終わって

2007-12-18 00:16:16 | 日記
なんか色々言われていますが、根本的な敗因って「4回転を2回飛ぼうとした」ことなんじゃないのかと思うんですが。素人考えかも知れませんが。
いつの時点で予定を変更したのかは分かりませんが、直前まで引っ張ってからの変更だと色々落ち着かなかっただろうし。
それでいつもより緊張もしただろうし、最初のジャンプが予定とは違うことになって後々まで混乱して、後半のジャンプで思うように点が稼げなかったのが一番大きいような(ていうか、NHK杯の時あそこでものすごく点取ってて驚いた)。
それだったらこの結果、そう悲観したもんでもないかなーと思いました。
最初からNHK杯と同じ構成で行けば勝てたかも知れないけど、そうすると何かそのまま世界選手権まで4回転一回の構成で行っちゃいそうで、実はそれが一番怖かったんですよね。NHK杯の時点でもうほぼ完成の状態に近かったし。先はまだまだ長いのに、この先点を上乗せする余地が無くなっちゃうかもって。
NHK杯の時に、「できること以上のことをやろうとせずに、できることをちゃんとやろう」と思ったと語ってましたが、今の段階では彼にとって4回転2回はまだ「できること以上のこと」かも知れない。でも「できること以上のこと」を「できること」にするのが進化なので。
そして進化するためには、トライ&エラーを繰り返して、その経験の中から学ぶしかないので。
今回はその最初のトライだと思えば、それは意味のあるエラーだったんじゃないかと思います。

で。根本的な敗因がそれだとすると、最後に決め手となった直接的な原因はっていうと、僅か0.16点の差なんですよね。
この点差についてのあれこれを知った時、私却ってなんか諦めがついてしまいました。大ちゃんの周囲ってたまに「出来過ぎた偶然」が起きるけど、これもその一つなのかなあ…と。これも一種のシンクロニティというか、神様からのメッセージなのかも知れないと。どういうメッセージなのかはわかんないですけどね。

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なんか文章だけ読むと落ち着いているように見えるかも知れませんが、負けたのは悔しいですよ私だって。そのぐらい本当に、優勝がすぐ手の届くところまで来てる、それを感じているから尚更に。
ていうか、試合の度に一喜一憂して時には大いに悔しがるのも、現役選手を応援する醍醐味ですから(笑)。
ただちょっと私、NHK杯の時に生観戦だからなのか変なテンションになってしまって、頭では「これはGPSの1試合、本当に大事な試合はここじゃない」って分かってるのに、感情の方が先走りして「結果が欲しい、今すぐ欲しい」って浮き足立ってた所があったんですよね。
まあでもNHK杯では満足の行く結果が出て、それでやっと落ち着いたので、その反動なのか今はもうちょっと気を長く持てるというか、「本当に大事なのはこの先だから!」みたいなモードになってます。

それにきっと、一番悔しいのは本人だろうし、その悔しさを晴らすことが出来るのも本人だけだし、ファンは見守るしかないですもんね。

そういう訳で、悔しがってる間もなく全日本です。
実はかなり期待。
なんか本当に、大ちゃんって現役時代のミカみたいな所があるんですよねー。
怒りとか悔しさみたいな感情を、他人を攻撃する方向へ向けずに競技の方へぶつけるみたいな。
なんていうか、嫌なことがあった後のミカって凄かった(笑)。
2000のスパ、シューマッハの進路妨害にぶち切れた(と思う)次の周、周回遅れをイン側から抜こうとするシューマッハを、周回遅れもろともアウト側から豪快にぶち抜く。
この場面はF1屈指のオーバーテイクシーンとして今でも語りぐさになってます。

すいません話が逸れました。
まあ、そんな感じで。

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個人的に、「ロミオとジュリエット」は、音楽が段々盛り上がって行って最高潮に達した所で「シャキーン!(抜刀)」→「ステップ(戦闘開始)」と畳み掛ける所の間というかタイミングが最高に燃えるんですが、フィギュアスケートのファンとか関係者の方たちにはあんまり同意して貰えないような気がする。