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ウロコのつぶやき

昭和生まれの深海魚が海の底からお送りします。

そろそろ終盤ゾイドジェネシス

2006-03-13 23:13:07 | アニメ
クライマックスを控えた急展開。
ここ3回は正に圧巻。
ソラシティの落下。機械兵に隠された衝撃の事実と、ザイリンの離反。そして歴史的和解。

ソラの落下。それは神の高処にいて戦争をコントロールしようとしていた者たちの、神の座からの失墜。
そして、新たな神になろうとするジーン。

機械兵の真実。
番組開始当初から、あの異様な姿に疑問を持ちつつ、いつの間にか慣れて来て「まあ、そういうもんなんだろう」と思っていたら……。
ザイリンの慟哭が痛々しい。

ついでにCGになって復活したゲオルグも。ブリキの玩具みたいな外見や、セルの他キャラから明らかに浮いた動きは、一瞬笑った後でゾゾーとする感じ。
特に「明日は我が身」と思ってしまったゴザイルくんたちにはさぞかし恐怖な体験だったことでしょう。

ザイリンて裏の主人公なんですよね。単なるライバルキャラなら「帰郷」の回は必要なくて、寧ろルージと対比させるためには「ディガルドの貴族の息子」とでもすればいい所。そこを敢えてディガルドの支配を受けた村人の一人、という形でルージとクロスオーバーさせている所が。
長く引っ張って来た伏線がぴったり嵌る瞬間はなんとも言えません。

そして、ディガルド軍人(良識派)との和解にテレビ中継を使う所が心憎い演出です。
勧善懲悪の絵空事なら敵をせん滅してめでたしめでたしだけど、現実の戦争はそうはいかない。どこで鉾を収めるか、その辺を探り初めた感のあるボラー少将(ようやく出番が……)とラ・カン。
実際、今迄戦って来た相手を許すのも辛いと思うけど、自分達が残酷な悪事に加担して来た事を思い知らされる方はもっと辛いんじゃないかと思います。

ボラーがザイリンの「先生」であることも上手く活きてます。教え子たちから慕われているからこそ説得力がある。
そしてボラー少将と、討伐軍の旗頭であるラ・カンの握手。そして両軍のエースであるザイリンとルージの握手。
そのインパクトのある映像で説得する辺り、映像の世紀である現代の戦いを象徴しているような気がします。

そして、自身の恨みつらみより、未来を選んだルージくん。
彼はこういう時一貫して、非常に大人の判断ができる子なんですよね……。

そして、ゲオルグとの壮絶な戦いの果てにラ・カン倒れる。
(槍を口でくわえてぶっ刺すソードウルフかっこ良かった……)

戦いは最終局面へ。

今週のゾイドジェネシス

2006-02-19 16:25:14 | アニメ
今回は良かった。話も面白かったし、前回に続くギルドラゴンの飛翔やグイ部隊の出撃など見応えのある場面もあったし。
何より、パズルのピースが嵌って行くように伏線が繋がって行くのが見てて気持ちいいですね。

結局の所、ソラから派遣されて来ていたのは
○ディガルド側……ジーン、フェルミ(上司:プロメ他2名)
○討伐軍側……ロン、ヤクゥ、ドクゥ(上司:パラ)
 ……という所だったみたいです。
今回、新たにヘビーだな、と思ったのは、長く平和を享受して来たソラの人々。なんかこう、他人事ではないような気がしまして。
平和な状態が当たり前と思っているソラシティから出て来て、戦乱状態の地上で活動するのって、結構勇気がいるんじゃないかと思います。ロンもフェルミも、装備的に優遇されているとは言え前線に出て戦っている訳だし。
で、戦火に曝される地上の人々と行動を共にする内に、ソラに住んでる同胞がものすごく平和ボケしてるように見えて来るんじゃないんでしょうか。
実際、ロンはソラシティの事なかれ主義には批判的だし、ジーン&フェルミに至っては裏切る気満々だし。
そこら辺で、これまでプロメ-ジーン/パラ-ロンで地上をコントロールしようとしていたラインが一気に崩れて、情勢が大きく変わりそうな次回に注目です。

今週のゾイドジェネシス

2006-02-12 20:37:39 | アニメ
ヴォルケーノのシステムに不審を抱きつつも、なんとかコントロールしようと頑張るザイリンさん。師匠(完成品)には興味がないらしいザイリンさん。ザイリンさん師匠知のこと知ってたのか。ていうか、ルージくん以外のメンバーを個別認識してたことにびっくりですよ。
コトナ妹から銀ちゃんまで無駄なく使ってギルドラゴン復活。感動的な飛翔シーンから、一転してラプターグイ部隊襲撃の緊迫したシーンで引きへ……。

そんな所に新エンディング。相変わらずやってくれます。
あと、ダンブル婆さん活躍してました。おっさんや婆さんをカッコ良く描いてる番組は、多分良い番組なんだと思います。

今週のゾイドジェネシス

2006-01-15 21:46:22 | アニメ
トラフ攻略後の素早い討伐軍再編成。
補給を重要視して決して疎かにしない所や、唯一の飛行ゾイドであるレインボージャークを偵察用として最大限に活用するなど適材適所のバランスの良い配置。更に「実際に動かしてみてから柔軟に対応」とおじさまの手際の良さが際立ちました。
一方捕虜となったボラー先生にはトラフ側からの助命嘆願があった模様。市長に理解を求める前回までの描写の対でしょう。情けは人のためならず。高圧的に出るより相手を立てた方が有利だとの判断は賢い。結果的にそれが自分を助けることにもなった訳だし。

一方のザイリンも……独立混成団のマークってバラ?! うあ、一目でザイリンさんの部隊だと分かってしまった……こんなことやってますが、指揮官としてはちゃんと有能です。
最初の攻撃をちゃんと攻撃としておいて、失敗したと見ると即座に揺動に切り替える二段構えの作戦。メガラプの垂直バーニアを活かした急襲。

が、討伐軍側の対応も素早かった。特にコトナの使い方にはびっくりですよ。
作り手が何にも考えてなければ「きれいなおねえさんが飛行型マシンで華麗にバトル☆」で終わる所。でも実際には、ジャークが直接戦闘に係わらず常に俯瞰で戦局を監視することで、終始討伐軍有利に展開している。

で、そんな討伐軍の体制を認識したザイリンさんはこちらも素早い判断で撤退。戦いが長引くことを見越して再度体制を整える、と。

敵味方の双方が合理的にことを運んでいて、見ててかなり楽しめました。

あと師匠。さりげに討伐軍の旗をルージカラーにしちゃう辺り、弟子がすでに討伐軍と象徴となっていることを認めてますね。一兵士、ゾイドの乗り手としては弟子であっても、将の器として自分より上にいることをはっきりと示したのってこれが初めてじゃないでしょうか。
でも、ゾイド戦では隣に控えていて弟子をフォローしている辺り、師弟愛ですねー。
で、その師匠負傷に対する意味ありげなロンの発言なのですが、これは、持病込みでソラシティの医療技術で治療を受けさせようという伏線なのでしょうか。

一方ザイリンさんですが、凶悪装備のヴォルケーノでかなりやばい兆候が……相変わらずジーンさんは舌先三寸で丸め込もうとしてますが、ゾイド乗りとしての勝負(結構、ここにプライド持ってるみたいねこの人)に水を差された不満辺りからジーンへの不信感が生まれそうな気配も。

……で、そんな緊迫感バリバリのトラフにドサマギでやって来た派手な五色のモルガの正体は?! 無敵団再び参上。ア・ランさんキャラ崩壊。そうか、ア・カンの名前ってちゃんと伏線になってたんだ……。
でも調子に乗って無敵団を戦力にしたりせず、理部隊として機能させる辺り、ちゃんと押さえる所は押さえてるなと思いました。
補給・食事・監視の大切さをきっちり描いている所がシブいです。
不満はヴォルケーノVSムゲンが一瞬で終わってしまった所くらいですか。

それにしてもED、ラブリーに動くデフォルメキャラたち、ハート型にくり抜かれた背景では、ますます激しさを増して行くゾイドたちの激闘が……ってなんか、シュール。

そして更に、ゾイド講座でトドメ。
「ハハハハハ、また会おうルージくん。……とおっ!」
ザイリンさん!!

今週のゾイドジェネシス

2006-01-08 23:59:07 | アニメ
ジェネレーターを破壊しようとするフェルミの意図に気付いたルージ、怒りの二段階エヴォルト! ジェネレーターの破壊によって故郷を失っているだけに、切実なものがありますね。
エヴェルトの場面は、「村雨」「疾風」「無限」の文字が一旦消えて置き換わる描写と、妙に荘厳なあのBGMが良いですね。無限エヴォルトも同じ音楽で嬉しかったです。
それにしてもルージくん、立派になったなあ……。
村を出た頃は、素直で頭いいけど世間知らずで視野も狭かった。今じゃすっかり、討伐軍をまとめる大将の器ですよ。
それを如実に示すのが、ロンが正体を表したあの場面。
今更驚かない。今まで色んなもの見せられて薄々察していた部分やら何やら、とにかくものすごくよく「考えてる」子だというのがあそこの台詞で良く分かる。

今回はそれに加えてボラー少将とラ・カンの頭脳戦、それぞれのゾイドの特質を生かした戦い、ブラストルタイガー2機によるWサーミックバーストやエレファンダーの城壁破りにケーニッヒウルフの砲台狙撃などなど、見所満載でございました。

ボラー少将は渋いですねえ……「籠城には街の人々の理解と協力が必要」って実に手堅い。今回は逆に、フェルミが小物っぽくなってましたね。逆ギレして壁蹴ってたし。
まあ何となくフェルミは面白半分でやってる所があるので、そこが魅力でもあるんですが、ボラー少将の本気っぷりの前では馬脚が出てしまった。

それにしても、ロンはソラノヒト、と。フェルミもかなり高確率で多分ソラノヒト。あとはどうなんでしょう。ヤクゥ&ドクゥやカトーンの人は、多分ロンの正体をわかってて付き合ってたみたいな感じですが。
ソラノヒトたちも一枚岩じゃないみたいだし、その辺謎はまだ残ってますね。

で、EDに一瞬無敵団が出て来たような気がするんですが……。そう言えばコトナの隣には妹のリンナがいるし……。ゼ・ルフトの女の子二人に鬼教官まで……。

そして来週はザイリンさん登場。楽しみですね!