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言葉による音楽的な日々のスケッチ

作曲講座受講日記と、言葉による音楽的日々のスケッチを記録

ストリート系アートの現場@代官山

2005-04-24 02:46:49 | ART
今日は突然のお誘いにより
代官山へ出掛けた。

LANDというイベント
若手のアーティストユニット(彼らはメオトだそう)
夫婦漫才ならぬ夫婦ペインティング。
HITOTZUKI
によるライヴペインティングと
percussion:DAISUKE IWAHARA(TOKYO NANGADEF)
DJ:KATSUYA TANIGUCHI
の面々が奏でる音楽とのライヴセッション。

とても面白かった。

ライヴペインティングの内容は
音楽に喩えればインプロビゼイション(即興)だった。

まさに実際の音楽のビートの中で
取り壊され、新たに恵比寿に引っ越すギャラリー
POINTの壁を使って描画は行われた。

以前観た展覧会で、
アーティスト磯崎道佳さんによる、
取り壊しされる家を使ったインスタレーション、
「横浜かくれんぼ/ずいっと野毛山あたり」の事をふと思い出す。

あ、そして、その前は
東恩納祐一さんが代官山で解体されるマンションのモデルルームで行った
インスタレーション
の事も思い出す。
とてもクールかつカラフルでゴージャス&ゴシックだったので
以来、印象に残っていた。

壊されゆく建物での創作は面白い
まさに破壊と創造なので

音楽創作のメソッドを齧り始めたせいか
観ていて前回行われた
「音楽の構造分析」
という特別講義で解説された『分節』の事が思い出された。

『分節→言葉の意味作用の変化によって構成される
全体における部分』と私は日記で定義したのだけど
こうしたライブペインティングという
行為はどこか音楽的だった。
モチロン、そこでライヴとして演奏されていた
音楽的グルーヴと自らの感覚を共鳴させながら
彼らは描いていた訳だけど。

そしてその中にも確かに
感覚的なグルーヴ&ビートや
それとは対照的である
意図的な技法も垣間みられた。

ただ滅茶苦茶にやっているわけではないという事(文脈)が
わかると観ていて俄然面白くなってくる。
それが若者を場内いっぱいにした動員力なのかな~
技術がどう、とか手法が新しいわけでもないのに
確かに観ていて面白いのだ。

お誘いくださったTOKYO SOURCE
編集長の近藤ヒデノリさん
が言っていた、
現代アートは表現の中の『ひずみ』を
どんどん増長させていく部分があるのだけれど

こうしたストリート寄りのアートが持つ
大衆への「伝染性」の早さのようなものは
どこから来るのだろう、といった言及は

音楽にもどちらかというと
あまり(敢えて?)解りやすくないものもあれば

『商業音楽(POPS)』という大衆の心を、『共感』を
掴みやすい傾向を(確信犯的に)持たせるものもあるわけで
(私はまさに今そのメソッドを学んでいるのだけど)
こういった対比は考えさせられる点があって興味深かった。

アートにおけるジャンルは違っていても
根本は繋がっているという事を
実感すると何だか世界は広がるのだった。

今宵はとても美しい満月の良い夜であった。

そして、明日は待ちに待った
ジムオルークによる特別講義、、、!

日記も長くなりそう(笑)

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