報道写真家から

我々が信じてきた世界の姿は、本当の世界の実像なのか

写真:アフガニスタン:出島

2005年11月04日 18時22分40秒 | 写真:アフガニスタン
出島 : カブール

カブール川にポッカリ浮かぶ謎の出島。
いくら眺めても、何をしているのかさっぱりわからない。
近くにいる人に訊いてみると、
”テレフォン”と言う。
よけいわかりません。
「サテリテだよ、スアラ」と天空を指す。
スアラといえば、衛星携帯電話?
「そう、そう」
もっと、わかりません。
「だからあ、パキスタンとかイランに電話すんだよ、サテリテで」
あの出島で?

なにはともあれ、ここはカブールの国際衛星通信網の中枢らしい。
スアラやイリジューム、インマルなどが揃っている。
パキスタンからの出稼ぎ労働者や
パキスタンやイランに家族を残してきたアフガン人などで
いつも賑わっている。
たいていの客は、ほんの数分で切る。
要は、家族の声さえ聞ければいいのだろう。
通話料も数ドル程度。

しかし、スアラやイリジュームの通話料は、
けっこう高いはずなのだが。
なにかカラクリがありそう。

それより気になるのは、なぜ出島なのだ?!
雨の日は水没する。