報道写真家から

我々が信じてきた世界の姿は、本当の世界の実像なのか

写真:アフガニスタン:闘鶏

2005年12月01日 16時45分41秒 | 写真:アフガニスタン
休日の公園の一番人気は、意外にも闘鶏だった。
そういう習慣があるとは、知らなかった。
賭けの対象ではなく、純粋なゲームのようだ。

あまり闘争心のある鳥ではなさそうだった。
互いに無関心という場面もけっこう多い。
どちらかというと、
やる気を失くした方が負け、という感じだ。









闘鶏 : カブール

写真:アフガニスタン:アフガン・カーペット

2005年11月24日 20時19分12秒 | 写真:アフガニスタン
絨毯を、虫干しする人。
アフガン絨毯は、渋い、落ち着いた図柄が多い。
通、好みという感じか。

ウールの絨毯は、使い込むほどに、毛に光沢が出る。
そのため、売る前に、一年ほど家庭に無料で貸し出したりもする。
一年間、踏んでもらうのだ。

トルコでは、50年もの以上の絨毯は、
国外持ち出し禁止とか。










アフガン・カーペット : カブール

写真:アフガニスタン:ひねもす

2005年11月17日 19時33分54秒 | 写真:アフガニスタン
ひねもす : カブール

商品のペルシャ絨毯の上でくつろぐ男たち。
アフガン絨毯がシックで落ち着いた図柄であるのに対して、
ペルシャ絨毯は、極彩色で絢爛である。
どちらも、捨てがたい魅力がある。
「ジャパニ、チャイでも飲んでいけ」
と誘われた。
ウールの絨毯がたいへん心地よい。

アフガニスタンには、いまだ”消費者”は登場していない。
しかし、商品だけはどんどん充実していく。
復興援助資金と麻薬資金が起こしている現象だ。
需要と供給のバランスなどない。
供給、そして供給があるだけだ。

男たちの仕事は、ひたすら待つこと。
彼らが、いったいいつまで待たなければならないのかは、
皆目わからない。

写真:アフガニスタン:フラワー・ストリート

2005年11月15日 19時31分55秒 | 写真:アフガニスタン
カブールには、フラワー・ストリートという通りがある。
文字通り、花屋さんが軒を連ねている。
この通りのすぐ近くに宿を取っていたので、
毎日フラワー・ストリートを歩いた。
乾燥したアフガニスタンで見る花々というのは、
この上なくいとおしく感じる。
造花もあるが、けっこう良くできている。
結婚式に使う車も装飾してくれる。
まだまだ殺風景なカブールの街にあって、
とても潤いのある通りだった。






















































フラワー・ストリート : カブール

写真:アフガニスタン:仕立て屋さん

2005年11月11日 21時07分16秒 | 写真:アフガニスタン
外出にはブルカを着用するアフガニスタンの女性だが、
おしゃれと無縁というわけではないようだ。
仕立て屋さんをのぞくとまばゆいばかりの服が並んでいた。
アフガニスタンの女性は、
どういうときにこれらの服を着るのだろうか。
そういう姿も撮りたかったな、と思ったりする。









仕立て屋さん : カンダハール

写真:アフガニスタン:出島

2005年11月04日 18時22分40秒 | 写真:アフガニスタン
出島 : カブール

カブール川にポッカリ浮かぶ謎の出島。
いくら眺めても、何をしているのかさっぱりわからない。
近くにいる人に訊いてみると、
”テレフォン”と言う。
よけいわかりません。
「サテリテだよ、スアラ」と天空を指す。
スアラといえば、衛星携帯電話?
「そう、そう」
もっと、わかりません。
「だからあ、パキスタンとかイランに電話すんだよ、サテリテで」
あの出島で?

なにはともあれ、ここはカブールの国際衛星通信網の中枢らしい。
スアラやイリジューム、インマルなどが揃っている。
パキスタンからの出稼ぎ労働者や
パキスタンやイランに家族を残してきたアフガン人などで
いつも賑わっている。
たいていの客は、ほんの数分で切る。
要は、家族の声さえ聞ければいいのだろう。
通話料も数ドル程度。

しかし、スアラやイリジュームの通話料は、
けっこう高いはずなのだが。
なにかカラクリがありそう。

それより気になるのは、なぜ出島なのだ?!
雨の日は水没する。

写真:アフガニスタン:改築

2005年11月03日 18時37分08秒 | 写真:アフガニスタン
改築 : カブール

古い街並みを歩いていると、
突然、若者が数人飛び出してきて、
路地奥に引っ張り込まれた。
あまり安全な地域ではないので、
ちょっとびっくりしたが、
危害を加えるつもりでもなさそうなので、
誘拐されるにまかせた。
連れ込まれた先が、ここである。
「写真、撮ってくれぇ」
な~んだ、
家を改築?新築?中の人たちであった。

しかし、あらためて見ると、
レンガを積んでいくだけの工法。
それでも100年くらいはもつらしい。
でも・・・地震がきたらひとたまりもない。

写真:アフガニスタン:親子

2005年11月01日 15時52分44秒 | 写真:アフガニスタン
親子 : カブール

アフガニスタンでは、休日でもあまり家族連れを見ない。
家族でくつろげる場所もほとんどない。
公園でも、腰を下ろすことなく、歩き去ってしまう。
文化的なものもあるだろうし、
また、カブールの治安の悪さも関係しているのだろう。
親子の姿を見かけると、何かほっとする。



気がつけば、10月はたった一枚しか写真を載せていなかった。
あらら。
11月は、写真強化月間にしよう。

エギジビション写真

2005年10月08日 04時41分06秒 | 写真:アフガニスタン
エギジビション写真 : カブール

Yann Arthus Bertrandの空撮写真に見入る人々。
シャリナウ・パークを一周する道にぐるりと展示されている。
大勢の市民が一枚一枚丁寧に見入っていた。
長らく外の世界のことを知る機会のなかった人々は、
ベルトランの写真をどのように見ているのだろうか。

姉妹

2005年09月24日 23時39分48秒 | 写真:アフガニスタン
姉妹 : カンダハール

父親に連れられて、
街頭証明写真屋さんに来た姉妹。
父親と娘さんに、”写真を撮ってもいいだろうか”とサインを送る。
あまり堅苦しく”お願い”すると仰々しくなるので、
カメラを5cmほど持ち上げて、
相手の顔を見て微笑むだけ。
いわゆるアイコンタクト。
笑顔がとどく範囲なら、世界中で通じる。



※本日は、朝から部屋の模様替え。
 いまだ、部屋の中はひっくり返ったままである。