laisser faire,laisser passer

人生は壮大なヒマつぶし。
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騙されてよかった?

2018-02-05 | kabuki en dehors de Tokio

鹿児島の帰路、つか九州新幹線に乗って見たかったということもあり、ついでにw福岡によって勘ちゃん歌舞伎みて帰ろうという寸法でした。

2日の夜の部だけのつもりだったのですけれど、到着してみたら亀蔵さんが休演。昼の部の磯異人館のハリソンを急遽勘ちゃんが代役とのこと。こんな珍品見ずに帰るわけにはいかん!と急遽翌日の昼の部を買い足し。翌日大濠公園とか行く予定だったのですけど、観光よりハリソンです!

って、翌日念のためにネットチェックしてみたら亀蔵さん一日で復帰だとぉ!チケット売り場のおっちゃん、一週間くらい、って大嘘つくんでねぇ(怒)。最初は超お怒りモードで、実際遅刻していったのですけどね。博多駅阪急でお土産かったりしてたw

結果的に夜より昼の方が面白かったんで、ま、お怒りも鎮まったのですが・・・の感想は別に項を改めるほどのもないような気もするのでメモ的に。

昼の部

磯異人館 ハリソンが・・・ハリソンが・・・勘ちゃんの付け鼻見たかったwというのは別にして、橋之助史上最高にすてきに見えた。なんだろう?無理矢理荒事やってるよりこういう方が合ってる気が。台詞の端々に勘九郎の響きがあって、ああまじめに教わった通りやってるな、と好感。ただ、20代の実物大の若手たちが演じると、ますます歌舞伎じゃなくなっちゃう感はあった。薩摩で磯異人館の実物見てきたから感動するかと思ったらそうでもなかったw

お染の七役 七之助巧くなったなあと感動。新作では圧倒的な存在感を持つ役者なのだが、古典だと物足りない感が常につきまとっていた。まあ、古典といっても掘り下げるタイプの芝居ではないので、彼に向いていたかも。序幕で勘ちゃんも早替わりがついていたのはご愛敬。

 

夜の部

大物浦・碇知盛

先日の芝翫に引き続き、自分だけが気持ちよくなってる知盛にうんざり。扇雀は古典がダメだと思ってたけどさすがに松也に比べれば落ち着いていて、彼のおかげでなんとか芝居として成立していた。

鰯売り

…勘九郎である必要がない、といったらびっくりする客がほとんどだろうけど、勘三郎の息子であるという立場を考えなければまったく勘ちゃんには向いてない役だと思う。こういう役をやると勘三郎の愛嬌が彼には欠けているのが露骨にあらわれてしまう。正直笑うべきところでしらけかえってしまうこと再三。ま、な阿弥陀仏の亀蔵さんが休演で棒(わざとの誤字)K之丞氏がやってたのもしらけた一因ではあると思うのだけど。今回の博多座、勘九郎ファン的には何一つ見るべき物はなかっったと思う。ま、昼の部のサービス早替わりくらいかなあ。かっこよかったのは。

 

そうそう、櫛田神社の豆まき、行こうと思ってたのですが前回の人混みで嫌気がさしていたのと、前述の感じでおわかりの通り、対象役者への愛情がことのほか薄れてることもあり、パスしちゃいましたの。そしたらなんと対象役者さんwはご家族全員が参加されてたそうで・・・ま、別に残念!ってほどでもないけど、こんな感じだったそうw(ここには映ってないけど脇の方で愛ちゃんも撒いてたとな)→画像はツイッターからお借りしました!悪用はしないのでお許しください。