錯乱坊の彷徨える日々

フィールドでの出会いに癒しを求めて…

思い出の図鑑・・・ その続き

2018年06月03日 | 昆虫・植物

さてと・・・・
ここからは先にUPした記事の続きです。
学研の中高生図鑑を手にしたCherryは、その一つの昆虫Ⅰを開くと保育社の標準原色図鑑全集に掲載された画像ではイマイチだったのが、こちらの図鑑に載っていたキリシマミドリシジミに心を奪われてしまいました。
ん~・・・・ 美しい
でそして、その生態解説文に目を通すと生息地に聞き覚えの地名が記載されているではないですかぁ。
で・・・・
自宅からの距離が片道55km。
ヨシ!
チャリで行ける・・・・ 
どうすると、👆こんな考えになるのか?


で、まだ10代になったばかりのCherryは夜が明けきれぬ前の玄関を、そーーーーっと開けてチャリで駆け出す。
だって、親にでもバレたら後が大変ですからね。
しかーし、良かったのは40Kmまで・・・・
残りの15kmは標高700mまでチャリを押して登ることになるのです。
そんでもって季節は7月下旬、山道と言えども夏の暑さが容赦なくCherryを襲い、現地に着く頃には疲労と暑さでフラフラ状態ですよ。


そして、目的のキリシマミドリシジミは・・・・ 何処よ?
何処で飛んでるの?
そう、その姿すら見ることができなかった。
ここまで来て何もなしですかぁ?
で、あちらこちらへと歩きながら探すと・・・・ 軽トラックに乗ったオヤジが、こんな山の中で子供が何やってんだ!と聞いてくる。
まぁ、何かあったのかと心配してくての事なんだろう・・・・ 正直、うざい。
そして、その甲斐あってか、高い梢の先で、それらしいチョウが飛んでいるんだけど、それを捕獲できるような長竿なんて小学生のCherryは持ってない。
っていうか、当時は長いグラスロッドとカーボンロッドなんて無かったし、竹製の継ぎ竿が『志賀昆虫』から販売されていたけど、そんな高価な代物は小学生のCherryには買えません。


でもぉ・・・・
あの美しいキリシマミドリは何が何でも手にしたい。
そうだ
飛んでいる成虫が無理なら雪が降る前に卵を探せばイイじゃない!
でも、アカガシってどれよ?
小学生のCherryにはどれが樫木なのかすら分からない。
しかーし“好きこそ物の上手なれ”ってやつかなぁ?
積極的に植物園などを訪ねたりして、なんとかウラジロ・アラガシ・アガシなど樫の木の区別がつくようになったんですぅ。
そうなると念願のキリシマミドリシジミは手中に収めたも同然で、アカガシの頂芽でキリシマミドリの卵をGET!
そして、卵だけでなく採集の時期を変えることで大きな幼虫を得ることができるようにもなった。


そんな努力もあってか、今では毎年のように展翅版に乗ってるのですがCherryにとっては今でも特別で大好きななチョウの一つになっています。
でもって・・・・
この数年後には夏休みを利用して鹿児島港から沖縄へと渡り、一週間ほど虫採りをして過ごしてました。
もちろんキリシマミドリと同様に家出ヨメシク!とばかりに両親には内緒だったので・・・・
帰ってみるとチャリ没収の上に小遣いを完全カットされてメチャメチャ怒られた。👈当然だな。
でもぉ、どれだけ怒られようとCherryにとっては“何処吹く風よ!”で糠に釘ってね。

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