錯乱坊の彷徨える日々

フィールドでの出会いに癒しを求めて…

雛飾りの“さげもん”

2022年02月27日 | 歴史探訪

ここ福岡県南部の柳川市周辺では、雛祭りの飾り付けに2つの“柳川まり”を合わせた『さげもん』なる吊るし飾りが江戸の時代から伝わっています。
※似たようなものに静岡県の『雛のつるし飾り』や山形県の『傘福』がある。
そして、この由来については諸説あるのですが基本的には天枠から7本の吊るし糸が下がり、その一つの糸に7個ずつを下げた49個で構成されるのですが、その昔に50年とされた平均寿命からすると49では一つ足らない。
そこで“柳川まり”の2つを合わせ、その数を51個にすることで嫁いだ娘が四十苦労(四十九)せぬよう、また当時の平均寿命以上の人生を全うできるようにと願いを込めてあるそうな。
そして・・・
この“さげもん”の飾りは母親や祖母、また親戚や友人が着物の端布や布団の残り布を使って縁起物を象って手作りされたものと云われています。
例えば・・・
這人形は健やかに育つという願い。
ひよこ🐤(鳥)は可愛らしさ。
また、桜は花のように育つ・・・ などね。
で、毎年のことですが雛祭りを前にした今の時期になると、福岡県南の柳川市周辺では『さげもん』と呼ばれる吊るし飾りを見ることができます。

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